◆ アヴァシンの帰還・レビュー 青
Avacyn Restored Set Review – Blue
Luis Scott-Vargas, 2012年4月27日
http://www.channelfireball.com/articles/avacyn-restored-set-review-blue/
Avacyn Restored Set Review – Blue
Luis Scott-Vargas, 2012年4月27日
http://www.channelfireball.com/articles/avacyn-restored-set-review-blue/
《幽体化/Ghostform》
構築1.0点
ブロックに関する呪文がどんなに弱いかなんて触れなくても、幽霊並みに目にすることがないってことはわかるね。
リミテッド1.0点
超前のめりなデッキなら入る可能性が幽霊レベルで存在する。必要になるデッキなら、仕事はしてくれるはず。
《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》
構築1.0点
こいつが《神の怒り/Wrath of God》からクリーチャーを守ってくれるって力説してみたかったけど、釣りにも限界があるからね。2体明滅させて嬉しい奴らが並ぶ夢のような状況にでもならない限り、構築で活躍は難しい。
リミテッド1.5点
最大2体まで対象とするだったらもっと好きだったんだけど。2体だと使う機会が限られて……ごめんごめん、どうしても言いたいのが堪えられなくて。
まあトリックとして使うには申し分ない。でも1対1交換を取るカードで、あまり攻めのカードではないね。構えていられればかなり満足いくことになりそうだ。除去の濃いデッキに対しては、明らかに価値のあるカードだよ。
《幽霊の接触/Ghostly Touch》
構築1.0点
おれはレビューをしていたと思ったら、いつのまにか幽霊絡みのカードを3つ続けて押し付けられていた。
な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…
リミテッド2.0点
最近の幽霊は随分前のめりなんだな。個別にいえば、《幽体化/Ghostform》よりずっとキケンだろう。対戦相手が絶望するゲームに持って行ける効果だ。
《グリフの先兵/Gryff Vanguard》
構築1.0点
熟考してみたんだが、使えないという考えしか漂わなかった。アドの取れるカードは好きだけど、今日日5マナも払って物事がうまく運ぶとは思えないよ。
リミテッド3.5点
こんなアドの取れるカードを取らずにいられるか、ヒャア我慢できねえ!取れるときはいつでも取るね。カードアドバンテージと巨大飛行クリーチャー、2つが合わさればもう何も怖くない。
《ヘイヴングルのスカーブ/Havengul Skaab》
構築1.0点
こういうカードをうまくレビューできるとスカッとするよな。
リミテッド1.5点
6マナ4/5ってサイズには取り立てて言うことはないけど、能力はちょっと好き。こいつをわざわざ使おうってんだから、デメリットよりメリットになることが多いだろう。最悪でもちょっとばかりマナを食うだけだ。大きいところを必死に埋めようとでもしない限り、他のカードとの相互作用を考えず入れることはないけどね。
《無限反射/Infinite Reflection》
構築1.0点
無限といえば、前に評価1.0をつけた似たようなカードが《やっかい児/Pestermite》の無限コピーを作ってる。間違いから学習したら面白くないじゃん?
リミテッド3.0点
このカードは一見わからないけど爆弾レアだと思う。危ない奴にこれをエンチャントしたら、パーマネント版《踏み荒らし/Overrun》みたいな凄いことが起きる。こいつが着地したら、処理されたとしても自軍に強いクリーチャーがたくさん残るわけだし。それに継続して後から出す奴らが怪物になれるのもいい。こいつの最大の欠点は、3.5点がつかない理由と同じで、ダメ押しになりがちだから。こいつが働くには、何か凄いところが盤面にいて自軍も生存してる。そしてアンタップを迎えるって条件が要るけど、そんなのは保障されてないよね。
《虚空への突入/Into the Void》
構築1.0点
虚空とはいったい……うごごご!
リミテッド3.0点
簡単に急襲して盤面を綺麗にできる。守ってても攻めてても、望むことをかなえてくれるぞ。複数体バウンスするのがリミテッドで強いのはいつものことだけど、こいつも例外じゃなかった。
コメント
>虚空とはいったい……うごごご!
ワロタw
リミテッドに関してはかなり強いと書いているのに1点なの?と思ってみてみたら3点だったっすよ。
元の文を見てピーンときたので採用してみました!
これでニヤリとできるとは通ですね。
> リミテッドに関して
すいません転載ミスです。ご指摘ありがとうございました!
実は、ここは訳してて自分も「あれっ?」と思った箇所でした。
しかしおそらく真面目な評価なんだと思われます。もともとLSVが評価で遊ぶのは大半が構築で、リミテッドは割と淡々とつけますし……。
除去が薄い環境なのと、攻めに使えないことを評価してでしょうか。
>こういうカードをうまくレビューできるとスカッとするよな
原文を読んでから、このかさぶたはどう対処したんじゃろう、とこちらを見てみたら……おお、なるほど、思い切り良く日本語に特化させたわけですね。うまく訳がハマッたときもスカッとしますよね(笑)。
はい。原文のテキストを急いで読むと、同じ種類2枚と早とちりしてしまう可能性がないでもないテキストですので……。
こいつを唱えられるということは土地が3枚あるでしょうから、対象に困ることは実際にはなさそうですね。
> re-giantさん
そうなんです。イニストラードのときからそうでしたが、スカーブには全部瘡蓋をぶつけてきてますね。
英語の駄洒落としてはよくわかるんですが、日本語ではどうしたものか。
スカーブとカサブタは音が似てないでもないけれど、瘡蓋をはがす……となどと逡巡して、スカ~までの音だけを取ってさっくり料理してみました。
訳を見れば一目瞭然ですが、今回は日英にまたがる妙訳より、特化させてしまったものが多いです。
個人的には《幽体化/Ghostform》はこんなに評価低いのか・・・と思いました。
除去が少なく膠着する場面も多々あるAVRのリミテッド(特にシールド)では、最後の一押しとなってくれる場面も結構ありそうなんですが・・・。
はい!白のカードはくっそ真面目なコメントが多くて非常に疲れたので……。
《幽体化/Ghostform》がトドメになってくれる場面は確かにありそうですが、トドメにできるようなクリーチャーがいるならそれで押していけばいいからでしょうかね。
あと他の青い呪文、悪寒とかが優秀すぎるのが拍車をかけてる気がします。
さておき、《無限反射》の「ダメ押し」という表現が少し気になりました。日本語でダメ押しというときは比較的ポジティヴなニュアンスだと思うからです。こういう勝っている時に強いカードは昔デュエリスト・ジャパンの「こんなデッキは紙の束だ!」という翻訳コラムで「二度勝ち」と表現されていて(原文でなんと書かれていたかはわかりません)、自分の中では割としっくり来る言葉です。が、他で見た憶えがあまりないので一般的な言葉ではないのかも知れません。
これからも更新を楽しみにしています。どうかご無理はなさいませぬよう。