【翻訳】アヴァシンの帰還・レビュー 黒 part1 (by LSV)
2012年5月15日 翻訳 コメント (6)◆ アヴァシンの帰還・レビュー 黒
Avacyn Restored Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年4月29日
http://www.channelfireball.com/articles/avacyn-restored-set-review-black/
セットのレビューへようこそ!新しいセットが出るときの、もう定番だね。セット全体を通してみて、下のガイドラインに沿ってカードを評価していくよ:
Avacyn Restored Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年4月29日
http://www.channelfireball.com/articles/avacyn-restored-set-review-black/
セットのレビューへようこそ!新しいセットが出るときの、もう定番だね。セット全体を通してみて、下のガイドラインに沿ってカードを評価していくよ:
構築
5.0点:フォーマットをまたいでの大活躍。価格も大高騰間違いなし
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4.0点:環境定番のカード。
《マナ漏出/Mana Leak》、《魂の洞窟/Cavern of Souls》、《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt》
3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。
《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》、《原始のタイタン/Primeval Titan》、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
3.0点:アーキタイプが合えば必ず入る。
《はらわた撃ち/Gut Shot》、《鍛えられた鋼/Tempered Steel》
2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。
《熟慮/Think Twice》《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。
《天界の粛清/Celestial Purge》(結構2.0点がつくカードは多いけど、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
1.0点:使われることもあるかもしれない。
《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウル相手に使われたことがある。あまり意味がない気もするけれど)
リミテッド
5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
4.0点:それだけのために色を使う価値がある。
3.5点:見たらその色に行こうと思う。
3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
いつも通りの注意だけど、点数だけじゃなくてコメントも読んでくれよな。同じ点数のカードでも、どうしてその評価になったかが全然違ったりするからさ。じゃ、楽しんでくれ!
《脳食願望/Appetite for Brains》
構築2.0点
脳みそくれー!
好きになりたいと思ってはいるんだけど、長い歴史のある《強迫/Duress》の中でも最悪の部類だ。1マナではあるけれど、序盤に唱える必要がないし、お食事を殻ぶってしまうことが多すぎる。序盤に引いても後半に引いても嬉しくない《強迫/Duress》だから、何かすること自体が稀だろう。そうはいっても、《強迫/Duress》は強迫だ。ほんの少しは使われるだろうさ。
リミテッド0.5点
メインにはいれないけれど、相手が大きいところばっかり詰め込んでるようならサイドインしてもいいかな。
《血のやりとり/Barter in Blood》
構築2.5点
構築に影響を及ぼさないとは考えにくい。4マナで相手の強いクリーチャー2体をもぎ取っていけるのは《神の怒り/Wrath of God》みたいなものだ。《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》と役割を争うことになるとはいえ、黒のコントロールデッキにとっては間違いなく選択肢の一つだ。呪禁つきで対処しなければならないクリーチャーが増えたし、しかも5/5とかだから、《黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith》では対処しきれないこともあるからね。
リミテッド2.5点
これだけ強いカードを取るなとは普通言えないな。前のめりなデッキでもドローが悪くて遅いことはあるから、そういうときには盤面を吹き飛ばしてくれる。構えてるのはとてもわかりやすいから、これを警戒しすぎて展開しないのはよくない。4ターン目まで相手が何も展開してこないとかだったら、クリーチャーを1体だけにしておくのにあまり躊躇しない方がいい(特に相手が《血のやりとり/Barter in Blood》を持ってることがわかってたら尚更ね)
《血の芸術家/Blood Artist》
構築1.0点
リミテッドならお絵描き用の血があるかもね。構築で《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》にはなれない。《大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault》だったらよかったんだけどね。
リミテッド3.0点
《ファルケンラスの貴族/Falkenrath Noble》ではないけれど、それでも凄まじい。それなりの数のクリーチャーと除去さえ入っているデッキなら、いつでも入れるだけの価値がある。コントロールの中には入れないデッキもあるかもだけど、普通のデッキが入れなかったらショックだね。こいつが場にいて長期戦、膠着状態になれば勝てるんだから。
《流血の鑑定人/Bloodflow Connoisseur》
構築1.0点
俺はさしずめアドの鑑定人ってところだろうけど、こいつはアドとは程遠い。Connoisseur(鑑定人)なんて難しい単語を一発で正しく書けた自分をほめてやりたい。多分マジック英語のおかげ。アラーラブロックにいた《死体の鑑定人/Corpse Connoisseur》のおかげだろう。
リミテッド2.5点
黒もなかなか強いコモンを手に入れてるじゃないか。《血の芸術家/Blood Artist》と同じく、上手く使うにはそれなりに生物が確保できないといけないだろうけど。こいつが場に出てると除去全般が弱くなるから、置いておくといいね。それに立ってればいずれ自前で大きくなるからな。
《骨の粉砕/Bone Splinters》
構築1.0点
構築で除去をこいつに頼るようなことになったら、骨が折れることになりそうだ。
リミテッド2.0点
リミテッドならこういうカードは好きだよ。《骨の粉砕/Bone Splinters》は正しいデッキで使えばとても強い。でも同時に、使いやすいカードではないね。そもそも入れるべきじゃないデッキもあるし、正しいデッキでも判断が難しいことが往々にしてあるだろう。俺なら入れる前に、シナジーの有無と餌を確認する。もしくはサイドから、これ以外では対処できないクリーチャーに対して入れる感じになるだろう。最悪でも除去の薄いデッキなら特に何の工夫もなく入れても可。そうなったらちょっと寂しいけどね。
《グールの解体人/Butcher Ghoul》
構築1.0点
残念ながら、バラバラになった《絡み根の霊/Strangleroot Geist》に居場所はない。
リミテッド1.5点
《若き狼/Young Wolf》はかなり好きだったけど、だからってこいつが強いとはとてもとても。マナコストが2倍になったからって2倍好きになるわけじゃないんだよ。
《死体の交易商人/Corpse Traders》
構築1.0点
《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》と交換しないか?
リミテッド3.0点
プラスの能力つき《丘巨人/Hill Giant》を抜いたりはしないよ。それにこのセットでは大きな天使とかを唱えることが多いだろうし、普通のセットにいるよりより能力が強そうだ。
コメント
関係ないけれど彼が書いているのは《忘却の呪い/Curse of Oblivion(ISD)》なんだそうで
そうですね。いい意味で期待を裏切ってくれた感じでしょうか。
最近スタンに時間を取れていないのですが、こういうニュースを見るとやりたくなってきます。
> 《忘却の呪い/Curse of Oblivion(ISD)》
へえええ!これは知りませんでした!!
こういうのが知れると本当に嬉しいですね。
ってのは昔の『バタリアン』ってゾンビ映画からの引用なんですよ。博識なチャネtaku先輩には釈迦に説法かもしれませんが…
へー、知りませんでした!勉強になります。
タイトルしか知りませんでした。
脳みそくれー。
>BRAAAAAAAAAINS!!
>昔の『バタリアン』ってゾンビ映画からの引用なんですよ
マローも好きですよね、このセリフ。マローの記事は映画を元にした小ネタがよく登場するので、これも元となる映画があると聞いたとき、なるほど、と思いました。
黒は突破力や展開力など色々大切なものが欠けている印象ですが、とりあえず一見アドが取れそうなカードが多いので、そこがLSVの心の琴線に触れているのだと思います。
元ネタがあるものは訳者泣かせですよね。
知っているときはうまい訳ができますが、知らないときは実にキビシい。
どうしてもこのあたりは生活圏による影響が大きい、自分のように日本生活がほとんどを占める場合は毎回辛いところです。