【翻訳】基本セット2013・レビュー 緑 後編 (by LSV)
2012年8月17日 翻訳◆ 基本セット2013・レビュー 緑
Magic 2013 Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年7月15日
http://www.channelfireball.com/articles/magic-2013-set-review-green/
緑のコモントップ5
5.《遥か見/Farseek》
4.《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
3.《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider》
2.《東屋のエルフ/Arbor Elf》
1.《捕食/Prey Upon》
5色の中で、トップ5のコモンの順位が一番はっきりしないのが緑だと思う。ここに出したどのカードも、他のカードより優先することがあると思う。更にトップ5に入らなかった奴らがちゃっかり優先されることすらあると思う。たとえば《原初の狩猟獣/Primal Huntbeast》は《商売の秘訣/Tricks of the Trade》や《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》があるとマジキチになる。普通は除去を最優先、次に良質な加速、そして巨大クリーチャーの順に取るけれど、それでもやっぱり、順位はたやすく入れ替わる。クリーチャーが貧弱なら《捕食/Prey Upon》は強くないし、加速も巨大クリーチャーもデッキ依存だ。そうはいっても、緑には優良コモンがたくさんあるし、《捕食/Prey Upon》が入ったのも大きい。
緑の構築カードトップ5
5.《遥か見/Farseek》
4.《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
3.《東屋のエルフ/Arbor Elf》
2.《スラーグ牙/Thragtusk》
1.《怨恨/Rancor》
緑のカードにはショックランドを見越してのものが多い気がする。だから本当の評価はまだつけれないけど、ショックランドなしでも強いものが混じってる。《スラーグ牙/Thragtusk》に《怨恨/Rancor》はどちらも強烈だ。怨恨は攻撃的なデッキを助けるし、スラーグ牙は中速・コントロールデッキの助けになる。
レビューは今週、アーティファクト、土地、ニコル・ボーラスをやって終わらせるつもりだ。それにセット全体の評価と結論も合わせて載せるよ!
LSV
Magic 2013 Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年7月15日
http://www.channelfireball.com/articles/magic-2013-set-review-green/
《レインジャーの道/Ranger’s Path》
構築2.5点
土地を2枚伸ばせる効果、軽く見てはいけない。ショックランドが帰ってくる前兆があったりしたら特にね。7マナで出したいものがあるならとてもいい加速だし、イカすデッキのパーツになるだろう。今は6マナのが7マナより重要だから、加速としては《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》に及ばない。7マナが重要になったら、レインジャーに相談だ。
リミテッド2.0点
2:1交換を取れるカードは心が躍るけれど、森が100万枚並んでもそこまで嬉しくない。色を安定させてくれないのは残念だ。マナをつぎ込む先があるのでない限り、まあまあのカードとして入れる程度だろう。
《生き返り/Revive》
構築1.0点
《春の鼓動/Heartbeat of Spring》と《精神の願望/Mind’s Desire》のコンボデッキで使われてるのを見て以来、使われてた記憶がない。
リミテッド1.5点
緑の売りは普通呪文じゃない。《捕食/Prey Upon》を何枚も持ってるのでもない限り、豪華な《死者再生/Raise Dead》に過ぎない。そうはいっても、死者再生も十分使えるカードになり得るからね。緑で強いけど死にやすいクリーチャーが取れたら使ってみよう(要するに巨大な野獣とかでないクリーチャーだ)。
《咆哮するプリマドックス/Roaring Primadox》
構築1.0点
残念だが、なぜ構築でこいつが使うに堪えないのか咆哮することはできない。
リミテッド3.0点
孤独に吠えたら手札に戻ってきてしまうってかい?ガチで組んだ緑デッキならこいつを上手く使う手段には事欠かないだろう。4マナ4/4は毎ターンちょっとばかりマナを払うだけの価値がある。それにこの能力はいつもデメリットというわけじゃない。《平和な心/Pacifism》がつけられたところを戻したり、《怨恨/Rancor》をつけ直したり、場に出たときの能力(CIP)を使いまわしたりもできる。
《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider》
構築1.0点
スパイダーマン vs. X-メンデッキはよ
リミテッド3.0点
蜘蛛は昔と変わった。警戒つきパワー4で他の蜘蛛から頭一つ抜けている。次からは蜘蛛で相手の飛んでるところを完全シャットアウトだ。
《大蛇の贈り物/Serpent’s Gift》
構築1.0点
おお、《屍噛み/Necrobite》なら再生をもっていたとも。だが、残念。どこかに置き忘れてしまったらしい。
リミテッド0.5点
どうしても相手の巨大クリーチャーで殺さなければならないのがいるなら、まあ倒すことはできる。代償は大きいが。ほとんど1:2交換を取られるだろうから、入れるなら明確な理由があるときだけにしよう。
《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider》
構築2.0点
こいつこそ真の蜘蛛だ。《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider》よりも強く、かといって前のめりでない。正真正銘の蜘蛛だ。《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》されるものの、出てすぐに仕事ができるし、マナが十分にあれば飛行に対して強力なサイドボード候補になるよ。2/7でガッチリ相手を止めるのは空中を一掃する能力とよく噛み合っているから、緑のデッキを作るときはこいつの存在を覚えておこう。
リミテッド4.0点
計算してみればこいつが場にいて負けるはずないだろう。飛んでようが飛んでまいが相手をガッチリ止めて、飛行をすべて撃ち落せるよ。
《とげのベイロス/Spiked Baloth》
構築1.0点
競技志向のスパイク(Spike)なんて名前が入ってるカードで、スパイクに使ってもらえそうなカードがないってどうなの?
リミテッド3.0点
高パワー、低タフネスクリーチャーは守るより攻めるのに向いている。奇妙なことだけど、攻めていけば2マナより強いクリーチャーと交換できるだろう。トランプルが加わったことで、交換のときに少しばかりのダメージも取れるようになって、取ったらまず使いたいと思えるカードになった。
《スラーグ牙/Thragtusk》
構築3.0点
こいつについては記事をまるまる一本書いた。評価はあまり変わってない。スラーグ牙はやはり強いし、スタンダードへの影響は絶大だと思う。影響のほとんどはサイドボード後だろうけどね。こいつの評価は驚くべきものがある。青の策を弄してくるデッキに対して、他のどんな巨大クリーチャーよりも有利な戦いをしてくれると思うよ。
http://www.channelfireball.com/articles/exclusive-m13-preview-card-thragtusk/
http://misdirection.diarynote.jp/201206170003414884/
リミテッド4.0点
ライフゲインと場を離れたときの誘発能力が組み合わさって、レースを挑んだり交換を迫るのは難しい。《平和な心/Pacifism》があるといいんだが。レアの強さがこれくらいなのは嬉しい。牙が出てしまってもコモン2体で止めるのは全然可能だからね。厳しいにしても、《業火のタイタン/Inferno Titan》みたいなのと違って対処可能だ(牙とタイタンを比較してるんじゃないよ)。
《森林群れの狼/Timberpack Wolf》
構築1.0点
4枚固め引いても見合わない。
リミテッド3.0点
2/2熊というだけでサイズ合格だし、こいつはかなりいい感じの能力がついてる。2枚取れていたら3ターン目に3/3を2体並べられる可能性があるからね。群れを作れたら、初手に取ることすらあるかもしれない。
《自然の伝令、イェヴァ/Yeva, Nature’s Herald》
構築2.0点
巨大クリーチャーに瞬速がついてるのって素敵だよね。大きなクリーチャーで、しかも後続が全部タップアウトせずに出せるとくればもっと素敵やん?こいつを使ったコントロールを試してみたいと思ってるよ。《巻き直し/Rewind》から《自然の伝令、イェヴァ/Yeva, Nature’s Herald》とか出したら、ドヤ顔できるぜ?
対打消しでは、《最後のトロール、スラーン/Thrun, the Last Troll》の方がいい仕事をする気がする。打消し対策でターン終了時にイェヴァを出すくらいなら、スラーンを叩きつけて打消しを無視するとか、もっといいやり方として《魂の洞窟/Cavern of Souls》を使ってはどうだい?イェヴァ嬢と洞窟を組み合わせてみれば、4マナ4/4におまけもついてくる感じだ。本当に気に入ったので、これからの一年間心のどこかに留めておこうと思う。
リミテッド3.5点
《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》とそう変わらない上に、着地してからも影響がある。見せていなければ、相手は待ち伏せしてるイェヴァに突っ込んでくる。2ゲーム目、3ゲーム目そうはいかないだろうけどね。単なる4マナ4/4としてもイェヴァ嬢は強い。他にも緑クリーチャーとか有効活用できるものがれば尚良し。
《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage》
構築1.0点
腕ずくでイェヴァちゃんデッキを作ろうとでもしない限り、使う理由が思い当らない。
リミテッド2.0点
ビートダウンを組むなら、《交差路の吸血鬼/Crossway Vampire》より多少強いかもしれない。クリーチャーのパワーと2点だけダメージが通りそうだからね。それに残った2/2も何かと交換は取れるだろう。イェヴァ嬢が場にいたらこいつは鬼のような強さってのは可愛いけれど、そんなことが起きたら事故だとでも思っとくよ。
緑のコモントップ5
5.《遥か見/Farseek》
4.《命取りの出家蜘蛛/Deadly Recluse》
3.《歩哨蜘蛛/Sentinel Spider》
2.《東屋のエルフ/Arbor Elf》
1.《捕食/Prey Upon》
5色の中で、トップ5のコモンの順位が一番はっきりしないのが緑だと思う。ここに出したどのカードも、他のカードより優先することがあると思う。更にトップ5に入らなかった奴らがちゃっかり優先されることすらあると思う。たとえば《原初の狩猟獣/Primal Huntbeast》は《商売の秘訣/Tricks of the Trade》や《吸血鬼の印/Mark of the Vampire》があるとマジキチになる。普通は除去を最優先、次に良質な加速、そして巨大クリーチャーの順に取るけれど、それでもやっぱり、順位はたやすく入れ替わる。クリーチャーが貧弱なら《捕食/Prey Upon》は強くないし、加速も巨大クリーチャーもデッキ依存だ。そうはいっても、緑には優良コモンがたくさんあるし、《捕食/Prey Upon》が入ったのも大きい。
緑の構築カードトップ5
5.《遥か見/Farseek》
4.《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
3.《東屋のエルフ/Arbor Elf》
2.《スラーグ牙/Thragtusk》
1.《怨恨/Rancor》
緑のカードにはショックランドを見越してのものが多い気がする。だから本当の評価はまだつけれないけど、ショックランドなしでも強いものが混じってる。《スラーグ牙/Thragtusk》に《怨恨/Rancor》はどちらも強烈だ。怨恨は攻撃的なデッキを助けるし、スラーグ牙は中速・コントロールデッキの助けになる。
レビューは今週、アーティファクト、土地、ニコル・ボーラスをやって終わらせるつもりだ。それにセット全体の評価と結論も合わせて載せるよ!
LSV
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