【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 白 part1 (by LSV)
2012年9月26日 翻訳 コメント (11)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 白
Return to Ravnica Set Review – White
Luis Scott-Vargas, 2012年9月25日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-white/
ラヴニカへの回帰レビュー、第一弾へようこそ。幸か不幸か、うまいタイミングでスポイラーが出たもので、予想してたより早くできた。まあとにかくそんなわけで、手始めに今日は白のカードを全部みて、白が終わったらアゾリウス(青白)のカードを見ていく。それが終わったら青で、そのあとまたギルドでイゼット(青赤)をみてって具合かな。10個全部ばらばらの記事にはならないと思うけれど、まずは白から始めることにするぜ。
いつも通り、点数表はこの通り:
Return to Ravnica Set Review – White
Luis Scott-Vargas, 2012年9月25日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-white/
ラヴニカへの回帰レビュー、第一弾へようこそ。幸か不幸か、うまいタイミングでスポイラーが出たもので、予想してたより早くできた。まあとにかくそんなわけで、手始めに今日は白のカードを全部みて、白が終わったらアゾリウス(青白)のカードを見ていく。それが終わったら青で、そのあとまたギルドでイゼット(青赤)をみてって具合かな。10個全部ばらばらの記事にはならないと思うけれど、まずは白から始めることにするぜ。
いつも通り、点数表はこの通り:
構築
5.0点:フォーマットをまたいでの大活躍。価格も大高騰間違いなし
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4.0点:環境定番のカード。
《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》、《スラーグ牙/Thragtusk》
3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》、《修復の天使/Restoration Angel》、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
3.0点:アーキタイプが合えば必ず入る。
《無形の美徳/Intangible Virtue》、《墓所這い/Gravecrawler》
2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。
《熟慮/Think Twice》、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。
《帰化/Naturalize》(結構2.0点がつくカードは多いから、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
1.0点:使われることもあるかもしれない。
《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウルに対する秘密兵器として使われたとかなんとか。効果のほどは疑わしいが)
リミテッド
5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
4.0点:それだけのために色を使う価値がある。
3.5点:見たらその色に行こうと思う。
3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
いつも通りの注意だけど、点数だけじゃなくてコメントも読んでくれよな。同じ点数のカードでも、どうしてその評価になったかが全然違ったりするからさ。じゃ、楽しんでくれ!
《静穏の天使/Angel of Serenity》
構築3.0点
いきなり凄いカードが来た!これは凄いぞ。まずもってこいつは3倍《顔なしの解体者/Faceless Butcher》だ。出せば3体相手のクリーチャーが消えて、5/6という巨大飛行クリーチャーで殴れる。能力がそれだけでも強いカードだけど、こいつはそれで終わりじゃないんだぜ。
こういうのはどうだい。この天使を出して、相手の盤面を更地にする。天使は相手に除去られて、盤面も持ち直された。そこでこちらは2体目の天使を出して、敵を強い順に2体追放しつつ、自分の墓地にいるさっき死んだ天使を消すんだ。そうなったら、相手が天使を除去したら最初の天使が帰ってきて、ループ完成。いずれ相手も除去が尽きて、天使無双はじまるよー。
7マナ域とはいえ、複数枚使うとよりいっそう旨いということで、あらゆるデッキに3,4枚積まれたとしても驚かない。純正コントロールから、クリーチャー中心の中速デッキまでね。
リミテッド4.5点
タイタンがいなくなって一息ついたと思ったのに、安息の日々は長く続かないようだ。ラヴニカへの回帰がゼンディカー並みの速さでもなければ、こいつは超特大の爆弾レア以外の何物でもないだろう。相手のクリーチャーを消し飛ばして戦力が増強されるってのが両方書いてあったらどんなものでも強い。それに大幅に優勢なら、こちらのクリーチャーカードを追放したくもなるだろう。
《武器庫の護衛/Armory Guard》
構築1.0点
構築級護衛への門戸は開かれていないと悟ったのでした。
リミテッド1.5点
2/5が必要、そんなこともあるだろう。でもあまり嬉しくはないね。デッキに何枚か門が忍ばせてあればちょっと強くなるけれど、門が必須というわけでもないし、門があるからといってこいつを使うこともないだろう。
《拘引/Arrest》
構築1.0点
普通は拘引されるより留置される方が酷いんじゃないかって、だが待ってほしい、青マナを足せばになるのではないか。
リミテッド3.5点
拘引は依然白除去の中で最高の一枚だから、ラヴニカへの回帰でもそれは変わらないだろう。タッチで使うことすらできるよ!
《報復の矢/Avenging Arrow》
構築1.0点
そもそも報復するような攻撃を喰らっちゃだめなんだって。構築で使う飛び道具としては的外れだ。
リミテッド3.0点
除去しなければならないものがあるのなら、除去はしてくれる。でも凄くはない。倒したいクリーチャーを、自軍で一番要らない奴や身体を張って受け止めてから使うけれど、攻撃するときにも使えるよ。繰り返すけど、素晴らしくはないんだが、ちょっとの犠牲と引き換えに大体何でも除去できるカードだ。
《アゾリウスの拘引者/Azorius Arrester》
構築2.0点
相手を少しの間抑えておけるけれど、長期的な解決にも何にもなっていない。1ターン攻撃もブロックもできなくして時間を稼げるのは中々乙だが、2/1が残るというのは今一つ投資に見合ってない。それでも、マナカーブに沿って留置クリーチャーを展開していくのは中々の戦略に思える。相手を遅らせ続けて、最終的に相手を倒せばいいんだからね。
リミテッド3.0点
2マナ域として使うと、存分に仕事ができたとはいかないだろう。それでもいい。2マナとして序盤に出して十分で、後半使っても盤面に影響があるというのは決して悪いものではない。リミテッドのメカニズムとして留置は本当に気に入ったよ。ちょっとばかりの嬉しいおまけがついてくるようなもので、一時的だから留置がついている代償も大きくない。こいつは2/2の代わりに2/1の留置持ちになったけど、タフネス1と引き換えに留置がつくならかなり割がいいだろう。
《アゾリウスの大司法官/Azorius Justiciar》
構築2.0点
召喚したときに2体留置できるとあって、出たときは強力。残念ながら、すぐに2/2バニラになってしまうのでお後があまりよろしくない模様。それでも俺はちょっと楽観的だ。こいつの場に出たときのETB能力がとても強力だからね。とはいえこういう効果が欲しいならもっと上手いやり方があるような気がしないでもない。
アゾリウスの拘引者よりはこちらのが好きだ。単純に2体留置してから殴る方がずっと効くし、留置持ちをマナカーブの一番上に持ってこれば、無防備を晒さないでも済むからね。
リミテッド3.0点
前のめりなデッキで一番輝くけれど、コントロールデッキでも頑張ってくれる。かなりの息継ぎする余裕を作ってくれるからね。2/2を出しつつ敵の大部分を抑え込めるのは笑い飛ばせるものじゃない。加えて、一時的な《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》だとしても強烈なのに、バウンスして複数回使えればもっと凄いことになる。
《市場のクロヴァド/Bazaar Krovod》
構築1.0点
奇妙な名前。それに絵とテキストもなんかおかしい。奇妙にもトーナメントで使われたりしたら、俺もドナドナされるときがきたってものだ。
リミテッド1.5点
5マナ2/5を見ると胸がときめくんだけど、俺が神河ブロックドラフトで通称ドラムスティックの神こと《破れ障子の神/Kami of Tattered Shoji》が大好きでいつも使ってたせいかもしれない。こいつの能力は、明らかに主役なこいつに次いで強いやつへ警戒をつけてくれるけど、悪いものじゃない。それなりの頻度でデッキに居場所を見つけるんじゃないかと思ってるよ。
《協約のペガサス/Concordia Pegasus》
構築1.0点
馬鹿な、1/3飛行のバニラなんて使えないだろう常識的に考えて。たった2マナで大安売りだったとしてもだ。
リミテッド2.0点
パワーはたった1しかないからできることは限られるが、このお馬ちゃんが悪い奴らから守ってくれるよ。俺なら多分メインに1枚入れて残りはサイドによけておくかな。相手がどんなので襲いかかってくるか次第だけどね。こいつはイカす活用カードがあると使いやすい。なんであれ飛行がついてれば+1/+1カウンターを載せる先としては優秀だからね。
コメント
《破れ障子の神/Kami of Tattered Shoji(BOK)》とはLSVもまた懐かしいカードを出してきますなぁ・・・。
留置はLSVが好むキーワード能力でしたかw
どうもありがとうございます。実際どうなるか、デッキ構築どうすればいいのか、わくわくしますが不安でもありますね。
嬉しいというコメントもらえると勇気づけられます。本当に。
やはり思い入れのあるエキスパンションというのはあるものですね。
長い間引退していた自分にはちょっとうらやましかったり。
留置はLSVが好むキーワード能力でしたかw
いつもありがとうございます。勝ちましょう!
攻守に渡って活躍しそうな能力ですし、何よりLSV愛する青白カラーの能力ですからね!
自分も早く続きを読んで訳して、他の能力についてどう思ってるかも知りたいです。
翻訳ありがとうございます、今回の楽しく拝見させていただきます m(_ _)m
LSVの今回の評点は、リミテッドは遅い環境だという前提の点数のようですね。
となると、コントロールカードの方が点数上がるのかな。
今回のは色々と構築で気になるカードが多いので、継続更新待ってます!
お気になさらず!
かえってコメント増えたみたいで嬉しいくらいです。
> osaさん
いえいえ、私はまだ全訳したわけではないので……早いと言ってもらえるように頑張りますっ!
それでも先は長いと思われますが、お付き合いくだされば幸いです。
そうですね、アラーラ以前とまではいかなくとも、コントロールも十分組めることを想定していそうです。
しかしドラフトは高速なデッキも十分ありそうなので、まだまだ未知数ですね。
> ひらこうさん
はい!構築記事はひらこうさんに一歩先を越されてしまいましたので、こちらに専念させてもらうことにしました!
お互いに切磋琢磨しましょう。
これから楽しみにしてます
ありがとうございます!
自分もコメント楽しみにして頑張ります!