◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 白
 
 Return to Ravnica Set Review – White
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年9月25日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-white/
 
 
《安らかなる眠り/Rest in Peace》
 構築2.5点
 墓地対策が本気を出したようです。以前は《燃え立つ願い/Burning Wish》から《朝明け/Morningtide》を持ってきてた時代もあったのに、こいつは随分と偉くなったじゃないか。エターナル環境ではこういう効果が欲しいときの選択肢が増えた。スタンダードでは《地の封印/Ground Seal》のが好きだけどね。フライツ(Frites)がもし、手が付けられなくなったら、こういうのを入れられるのはいいな。
 
 リミテッド0.5点
 典型的なサイドボードカード。早めに取るものじゃない。メインに入れるのもやめておいた方がいい。墓地利用が凄まじいデッキと当ったときだけ投入しよう。活用カードが3枚程度入ってるデッキ相手にサイドインしても、思わしい結果にはならないだろう。
《根生まれの防衛/Rootborn Defenses》
 構築2.0点
 《霊の通り路/Ghostway》で経験した通り、全体除去にこういう形で対応するのは普通上手くいかない。でも少し擁護すると、こいつは全体除去をかわしつつトークンを出すことも、除去を撃たれなくても単にクリーチャーを出す用途でも使えるんだ。
 
 どちらの効果もトークンがあることを前提にしているけれど、それほど無茶な前提でもないように見える。常に盤面にトークンを並べるデッキがあれば(多分ケンタウルスとかになるだろうか?)、アドの取れる各種居住カードは中々の強さになる。
 
 リミテッド1.5点
 居住カードの例に漏れず、物凄く強く使うには少し準備が要る。自軍すべてが破壊されなくなるのも悪くはないが、弱い《安全な道/Safe Passage》じゃあ面白くない。3/3を場に出すならトリックとして使えるし、安定していトークンを用意できるなら、これから毎日トークンを出そうぜ!
《封鎖作戦/Security Blockade》
 構築1.0点
 すまないが構築は封鎖されているので、考えるまでもなく次へ行こうか。土地スロットを食わない《サマイトの癒し手/Samite Healer》が出てくるとしても、癒し手と2/2のセットが3マナじゃとてもお得というほどでもない。
 
 リミテッド1.0点
 土地スロットを食ってしまうのが痛い。でもまあ2/2の騎士も手に入ることだし、土地の能力は呪文を使いきるまで忘れてもいい。それでも本体に来るダメージしか軽減できないのはがっかりだ。カード1枚を使って、カード半分を2枚手に入れるのは普通俺が使いたいと思うものにはちょっと及ばないかな。
《セレズニアの歩哨/Selesnya Sentry》
 構築1.0点
 Wikipediaを見てみると、白象とは:
 昔のタイでは、ホワイト・エレファント(白い象)は珍しいので神聖な動物と見なされており、それを捕まえると王様に献上され、王様だけがそれに乗ることができた。ところが、エサ代が高くつくという問題があった。そこで王様は、気に入らない家来にホワイト・エレファントを与えた。ところが、それを使うことも、乗ることも、処分することも許されず、ただエサ代がかさむばかりで破産に追い込まれた。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%B1%A1_(%E5%8B%95%E7%89%A9)
 http://eow.alc.co.jp/white+elephant/UTF-8/
 大体あってる。特に再生コストとか。
 
 リミテッド2.0点
 こいつを使う程度には《出征路のグール/Warpath Ghoul》だって使った。緑マナはそれほど潤沢でないにしてもね。もちろん、俺はラヴニカのカードの質がM12よりも高いことを祈ってたからな、でもまだまだ。緑を使うといい感じのおまけがつくけれど、それほど大きな影響はなさそうだ。
《歌鳥の売り手/Seller of Songbirds》
 構築1.0点
 これは《刃の接合者/Blade Splicer》じゃない。トークン生成がテーマだというのは理解してるけれど、1/1の鳥が欲しいわけじゃない。このコストなら尚更だ。
 
 リミテッド2.0点
 トークンとのシナジーがたくさんあれば、ちょっとばかり点数を上げてピックしてもいいかもしれない。でも上で言ったように、鳥で盤面を埋め尽くすのは最善じゃないだろう。単体では攻められないがチャンプブロック要因が増えるので、悪くないが強くはない。
《魂の税収/Soul Tithe》
 構築1.0点
 こいつの点数をこっ酷くしてるのは、絶対に除去しなければならないのがあるときに、まったく惨めに失敗するからだ。序盤に展開したものに対しては多分除去として使えるけれど、除去しなければならないときに、対戦相手がマナを払うのを止められないじゃないか。
 
 リミテッド1.0点
 《ペンドレルの霧/Pendrell Mists》って呼ばれてたときにもそれほど好きじゃなかった。でも少なくともあのときはエコークリーチャーにつけこめたからね。こいつがどんなパーマネントにもつけられるってのは理解してるけど、この場合あまり役には立たない。うまく働くこともそれなりにあると思うけど、除去できなくて酷いことになることがあるだろう。
《安全の領域/Sphere of Safety》
 構築1.0点
 守ってあげると囁くプロパガンダなんだが、実際のところ守ってはくれなさそうだ。
 
 リミテッド0.0点
 こいつを動かすために労力を割いてたらずっこけちゃうよ。何枚もはったら面白いけどね。同じを4枚置けたら、実際無敵だな!
《太陽塔のグリフィン/Sunspire Griffin》
 構築1.0点
 シンプルで感激だね。でも使えない。
 
 リミテッド3.0点
 マジックの歴史で、こいつが弱かったリミテッド環境なんてないだろう。もっとも、こういう普通のカードがエルドラージ覚醒でどれくらい強いかは議論の余地があるけれど。とにかく、今回はゼンディカーへの回帰じゃないから、立派に戦ってくれるさ。

コメント

PradoRed
PradoRed
2012年10月1日23:50

《セレズニアの歩哨》のところがウマすぎですw

re-giant
2012年10月2日9:52

まるで「オーラ・呪い」ですね、タイの白い象。

Taku
2012年10月2日19:04

> Prado-Redさん

実際、白い象ですからね。
象に関しては、英語でも熟語や表現が多いのが面白いですなあ。

> re-giantさん

参勤交代みたいなものでしょうか。
身近ではないですが、こういう表現は面白いですね。

お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
384
登録されたユーザー
1001

この日記について

日記内を検索