【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 青 part2 (by LSV)
2012年10月16日 翻訳 コメント (5)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 青
Return to Ravnica Set Review – Blue
Luis Scott-Vargas, 2012年9月25日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-blue/
Return to Ravnica Set Review – Blue
Luis Scott-Vargas, 2012年9月25日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-blue/
《門衛/Doorkeeper》
構築1.0点
俺自身が門衛みたいなものだと思わないか?まさにこういう有象無象から構築を守ろうとしてるんだぜ。
リミテッド1.5点
リミテッドでライブラリーアウトの可能性を微粒子レベルとはいえ初めて感じさせてくれたのがこいつだ。門衛は守るのに悪くないし、遅いとはいえ止めるのが難しい勝ち手段だ。《孔の歩哨/Vent Sentinel》ほどではないにせよ、防衛の方向で十分カードが取れたら、ライブラリーアウトも狙っていけるよ。
《圧縮/Downsize》
構築1.0点
このカードが印刷されたことで、構築用のカードプールが一枚分圧縮されて減ったな。
リミテッド2.0点
《恐慌盲/Hysterical Blindness》に1マナで撃てるモードをつけたら、リミテッドでぐっと強力なカードになった。《恐慌盲/Hysterical Blindness》もしばしばサイドインしたものだけど、1マナで使える選択肢があるなら、メインデッキにもそこそこ入るんじゃないかと思うな。大体1マナとして使って、相手を吹き飛ばすときに3マナで使えるというのは素敵だ。
《フェアリーの騙し屋/Faerie Impostor》
構築2.0点
単体で使おうと思う人はいないが、シナジーの可能性はある。《金切り声のドレイク/Shrieking Drake》系のコンボは今とくに思いつかないが、何か一枚出れば突然デッキの出来上がりだ。
リミテッド2.0点
評価はかなり上下するだろう。2マナ生物が山盛りなデッキなら超強いし、ビートダウン系を支えてくれるだろう。同様に、2枚くらい強い戦場に出たときの能力(EtB)があるなら、こいつを使う見返りもぐぐっと上がる。普通のデッキでもしばしば使われるだろうけど、こいつを使いたくてたまらないデッキもあるだろうから、そういうデッキに収まることになりそうだ。
《浮遊障壁/Hover Barrier》
構築1.0点
構築で使えるレベルには壁があってね、こいつは明らかにその外を浮遊してる。
リミテッド1.5点
守る手段を探してるなら悪くない。かなりブロックに専念しなきゃならないが、一度そういうデッキができたなら、かなりガッチリだよ。《門衛/Doorkeeper》にももちろんぴったり、既に試してみたくてうずうずしてるアーキタイプだ。
《謹慎命令/Inaction Injunction》
構築2.0点
ソーサリー速度の《氷/Ice》な上にクリーチャーしか対象にできないが、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》のおかげで価値が上がってそう。こういうのをサイクリングしていって相手を遅らせ時間を稼ぎ、全体除去で盤面をすっきりさせるのってが気に入った。
リミテッド3.0点
効果は地味だが、青いデッキなら抜かない一枚。効果は単なるサイクリングから、かなりのテンポ稼ぎまでまちまちだろうが、最悪の場合でも優秀だから、間違うことはないね。
《霊感/Inspiration》
構築2.0点
認めよう。《霊感/Inspiration》まであるとなれば、一層《巻き直し/Rewind》デッキが組みたくなるというもの。前回使えたときは、打消しが今よりずっと強かったにかかわらず、少しばかり青単で使われただけだった。が、こいつが少しばかりアドを稼ぐのもない話ではないだろう。そうはいっても、カードを引く中でこれが一番軽い呪文ではないし、《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》が4マナだから、霊感が閃くにはちょっとばかり状況は難しそうだ。
リミテッド2.0点
残念ながらリミテッドでは《予言/Divination》よりずっと弱い。予言をこよなく愛す俺のこと、霊感が使えないことは決してないが、ソーサリーがインスタントになったからって1マナ増えるのは釣り合っていない。4マナじゃ沢山デッキに入れられないじゃないか!
《イスペリアの空見張り/Isperia’s Skywatch》
構築1.0点
留置のついてるカードのマナコストが上がるのを見張るにつけ、構築で留置が使われる可能性がどんどん減ってきた。こいつが典型的な例だ。
リミテッド3.0点
6マナもかかるのではたくさん入れたいとは思わない。が、かなり強力だ。1ターンの間猛攻から息継ぎしたり、ブロッカーを排除するのはどちらもまさに6マナに求める性能だし、一度出てしまえばこのサイズはかなり影響力があるよ。
《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》
構築4.0点
どうもジェイスって名前がカードにつくと、ことカードパワーに関しては一際高くなるらしい。残念なことに《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》は《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》の反動で被害者になったけど、このジェイスを見る限り元通りらしい。
+1から始めよう。素晴らしい防御手段だ。地味に見えるけど、相手全部に影響するから思わずイラッとするほど防御力が上がる。ブロックも有利になるし、相手はダメージを通すのにそこそこのサイズのクリーチャーが必要になる。それにジェイスがすぐに倒されてしまう可能性をぐっと減らしてくれる。
-2こそ真骨頂だ。カード3枚の《嘘か真か/Fact or Fiction》はほぼカードを2枚引くみたいなものだ。使う側と使われる側の情報格差を考慮すれば特にね。明らかにしてない情報は双方にあるにしても、相手が先にカードを2つの束にするという行動をとらなければならないいから、それがこちらにはかなりの強みになる。それにこちらは終盤になって既に土地が止まっているのでもない限り、束に含まれる土地の価値が相手よりずっとよくわかっている。そういうのが全部合わさって、ジェイスで-2を起動するたびに相手からすれば埋められない差がついていく。ジェイスが生き残らないとしても何ら問題ない。
ジェイスが生き延びるようなら相手にはよろしくないことだろう。ゆくゆくは奥義までたどり着くことすらあるだろう。オーウェン(Owen Turtenwald)が前にも言ってたけれど、ほとんどのプレインズウォーカーは奥義を取っ払っても大して変わらないんだ。確かに大体あってるけど、ヤバい奥義をちらつかせて相手を脅かすのは使える手だし、ジェイスの奥義で何かすっごいことができないなんて考えにくいよね。
ジェイスは素晴らしい。色々なフォーマットで目にするようになると思うよ。ケイレブ(Caleb Durward)はレガシーですらワンチャンあると思っているらしく、実に素敵な記事を書いてくれた。
http://www.channelfireball.com/articles/spoiler-spotlight-jace-architect-of-thought/
リミテッド4.5点
ジェイスはリミテッドでもやはり凄い。といってもまあ、リミテッド最強のジェイスってタイトルは《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》のものだろうが。クリーチャーによる戦闘やぐちゃった盤面がよくみられるリミテッドで、+1能力は構築よりずっと強い。+1していって奥義までいくのはかなりありなプランだと思う。ジェイスの他にも強いカードがあるのなら、-2を数回使ってライブラリーを掘っていってもやはり勝てるだろう。リミテッドのプレインズウォーカーは未だ、秒で初手級ってことだね。
コメント
LSVの霊感リミテコメントはきっとフリですね
いつもコメントありがとうございます。
自分もリミテッドで最速ジェイスされて死にました。
LSVは何だかんだ言いつつ霊感使いそう。そして勝ちそう。
まぁ実際使ってみて予想よりも酷い状況を作ったのは何とも印象深かったですねw
>ひ
速攻でもない限りはインスタントの留置の仕事はソーサリーでもいいんですよね。
っと超音速のテキストを間違えた人間が思ってみる。
何で瞬速無いんだろ(´・ω・`)
正直、またジェイスかよぉ!という叫びが聞こえてきそうである。
でも本当にただただ強いから困る。
構築でもはやくジェイスでぶいぶい言わせてみたい。
超音速さんは確かに瞬速ついてそうですよね。
飛行がついてそうでついてない紛らわしさの次は、瞬速詐欺の時代か。