【翻訳】フランクに考えよう ニクスへの旅、ピック優先順位表
2014年5月29日 翻訳 コメント (3)◆ 【翻訳】フランクに考えよう ニクスへの旅、ピック優先順位表
Frank Analysis – A Pick Order list for Journey into Nyx Draft
By Frank Karsten 2014年5月29日
http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-journey-into-nyx-draft/
テーロスと神々の軍勢でもやったのに則って、今日はニクスへの旅のピック優先順位表をお見せするよ。
(テーロス)http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-Theros-draft/
(神々の軍勢)http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-born-of-the-gods-draft/
(神々の軍勢拙訳)http://misdirection.diarynote.jp/201403281618455117/
優先順位表だから、ニクスへの旅・神々の軍勢・テーロスの3つでやる普通のテーロス・ブロックドラフトで1パック目初手で何を取るかの指針として、全てのカードを順位付けすることになる。カードの金銭的価値は考慮されてないよ。あと、多色のカードの順位は比較的低めになっている。柔軟性が失われるのと、2色を決めてしまう危険があるからね。
チャネル(ChannelFireball)を含め、色々な人との議論から影響を受けている表だけど、僕の好み、経験、そして考えに基づいている表だ。特に、青緑をドラフトするのが個人的にかなり好みでなもので、青と緑は評価が高いかもしれない。特訓でやったドラフトでは、デッキはパッとしないことばかりだったものの、青緑は勝率70%という強烈な数値を叩きだしたんだ。そんなわけで、「青緑紙束は負けない」とか言われたりしてたよ。
でもこれは、ある意味的を得てもいるんだ。緑のファッティと、青のバウンス呪文にはシナジーがある。緑のマナ加速に青の巨大飛行クリーチャーも良いコンビだね。だからデッキが強くなりやすいんだ。それに青も緑も、ブロックの全パックを通じて戦力になるカードがとても多い。だから仮に隣の人と色の組み合わせが2色被っていても、まあまあのカードが手に入るんだ。特に緑で顕著だね。だから僕はテーロス・ブロックだと緑が一番だと思ってる。決め打ちするのはお勧めしないけど、表を見たら青や緑のカードが、考えてるより高評価だって思うだろう。その2色が一番やりたい組み合わせなものでね。
もう一つ覚えておいてほしいのが、軽いところを早めに取るって僕の信念に影響されてる表だってこと(軽いってのは4マナ以下のクリーチャーのことだ)。だから軽量クリーチャーは高評価。コンバットトリックやバウンス、5マナ以上のカードは限られた数しか入れられない。特にテンポで押す戦略を取るときはね。それにニクスへの旅のコモンには、授与クリーチャーの代わりに奮励付きのコンバットトリックが入っているから、クリーチャーを十分確保しておくことで最大限に強さを引き出せる。最初のパックで少なくとも5体、2パック目で10体、3パック目で15体は取っておきたいね。たとえばクリーチャーが足りなくて、インスタント速度で使えるカードが揃っているなら、喜んで《撤回のらせん/Retraction Helix》を流して《ケンタウルスの武芸者/Swordwise Centaur》を取るさ。クリーチャーの頭数が足りないデッキは、何をするにしても苦しいからね。
そんなところを心に留めておいて、こちらがピック優先順位表だ:
(訳注:DNの仕様でテキストになっています。リストを見るなら元記事で画像を眺めるのがお勧めです http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-journey-into-nyx-draft/ )
《信者の沈黙/Silence the Believers》
《黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers》
《ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod》
《セテッサ式戦術/Setessan Tactics》
《予言の炎語り/Prophetic Flamespeaker》
《難局/Hour of Need》
《力による操縦/Harness by Force》
《黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed》
《破滅喚起の巨人/Doomwake Giant》
《ハイドラの繁殖主/Hydra Broodmaster》
《払拭の光/Banishing Light》
《果敢な泥棒/Daring Thief》
《黄金の雌鹿/Golden Hind》
《英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes》
《英雄たちを破滅させるもの/Heroes’ Bane》
《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms》
《ネシアンの猟区管理者/Nessian Game Warden》
《モーギスの軍用犬/Mogis’s Warhound》
《惑乱のセイレーン/Hypnotic Siren》
《フィーリーズ団の戦長/Pheres-Band Warchief》
《急流のナイアード/Whitewater Naiads》
《速羽根のコカトリス/Fleetfeather Cockatrice》
《樫心のドライアド/Oakheart Dryads》
《トガリトゲ/Spirespine》
《復仇/Reprisal》
《饗宴の主/Master of the Feast》
《悪魔の皮の石化使い/Felhide Petrifier》
《悪夢のような末路/Nightmarish End》
《傲慢/Hubris》
《擬態するセイレーン/Cloaked Siren》
《神送り/Godsend》
《戦争翼のセイレーン/War-Wing Siren》
《サテュロスの木立ち踊り/Satyr Grovedancer》
《印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish》
《マグマのしぶき/Magma Spray》
《夢の饗宴/Feast of Dreams》
《貪欲なるレウクロッタ/Ravenous Leucrocota》
《壮大な英雄譚/Colossal Heroics》
《印章持ちのスキンク/Sigiled Skink》
《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》
《節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhide》
《補給線の鶴/Supply-Line Cranes》
《エレボスの指図/Dictate of Erebos》
《刃牙の猪/Bladetusk Boar》
《トリトンの騎兵部隊/Triton Cavalry》
《炉生まれのオリアード/Forgeborn Oreads》
《オレスコスの速爪/Oreskos Swiftclaw》
《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
《船団の災い魔/Scourge of Fleets》
《アジャニの存在/Ajani’s Presence》
《テツモスの大神官/Tethmos High Priest》
《戦場の秘術師/Battlefield Thaumaturge》
《収穫守りのアルセイド/Harvestguard Alseids》
《自然からの武装/Nature’s Panoply》
《塵への回帰/Consign to Dust》
《空中隊形/Aerial Formation》
《石識の防衛者/Stonewise Fortifier》
《ファリカに選ばれし者/Pharika’s Chosen》
《盲いた喧嘩屋/Sightless Brawler》
《厳かな守護者/Grim Guardian》
《血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hoplite》
《バサーラ塔の弓兵/Bassara Tower Archer》
《トラクシーズの落とし子/Spawn of Thraxes》
《大地への縫い付け/Pin to the Earth》
《闇への投入/Cast into Darkness》
《キオーラの放逐/Kiora’s Dismissal》
《水晶オウムガイ/Crystalline Nautilus》
《凱旋の間/Hall of Triumph》
《警備隊の鷲/Eagle of the Watch》
《アクロスの戦線砕き/Akroan Line Breaker》
《レオニンの偶像破壊者/Leonin Iconoclast》
《脳蛆/Brain Maggot》
《空槍の騎兵/Skyspear Cavalry》
《戦慄運びのランパード/Dreadbringer Lampads》
《サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite》
《神討ち/Deicide》
《疾病の神殿/Temple of Malady》
《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
《死の国の造幣工/Underworld Coinsmith》
《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》
《悪意ある一撃/Spiteful Blow》
《ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram》
《群衆の決起/Rouse the Mob》
《眩しい炎/Blinding Flare》
《稲妻の謎/Riddle of Lightning》
《全希望の消滅/Extinguish All Hope》
《勝利の神、イロアス/Iroas, God of Victory》
《ニクスの注入/Nyx Infusion》
《苦悶の神、ファリカ/Pharika, God of Affliction》
《フィーリーズ団の戦長/Pheres-Band Warchief》
《船団の出航/Launch the Fleet》
《ニクスの織り手/Nyx Weaver》
《採石場の巨人/Quarry Colossus》
《嵐追いのキマイラ/Stormchaser Chimera》
《啓示の解読/Interpret the Signs》
《欺瞞の信奉者/Disciple of Deceit》
《豊穣の泉/Font of Fertility》
《通行の神、エイスリオス/Athreos, God of Passage》
《定命の者の強情/Mortal Obstinacy》
《鷲の飛翔/Rise of Eagles》
《双角の連続襲撃/Flurry of Horns》
《腐敗した大男/Rotted Hulk》
《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》
《名高い織り手/Renowned Weaver》
《倒れし神の宴/Revel of the Fallen God》
《落星/Starfall》
《押し潰すヒル/Squelching Leeches》
《黄金皮の雄牛/Goldenhide Ox》
《黄金造りの歩哨/Gold-Forged Sentinel》
《変身体の殺到/Polymorphous Rush》
《悲しげなミノタウルス/Pensive Minotaur》
《運命の泉/Font of Fortunes》
《定命の者の大敵/Humbler of Mortals》
《抑圧的な光線/Oppressive Rays》
《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》
《神々の神盾/Aegis of the Gods》
《ニクスの武装/Armament of Nyx》
《精神感化のラミア/Thoughtrender Lamia》
《燎原の火のケルベロス/Wildfire Cerberus》
《永遠憤怒のサイクロプス/Cyclops of Eternal Fury》
《脱走兵の間/Deserter’s Quarters》
《ダクラの神秘家/Dakra Mystic》
《残忍な食餌/Cruel Feeding》
《捨て身の抵抗/Desperate Stand》
《彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons》
《冒涜の疫病/Desecration Plague》
《ゴルゴンの血/Aspect of Gorgon》
《トリトンの岸忍び/Triton Shorestalker》
《密集軍の隊形/Phalanx Formation》
《暴食するサイクロプス/Gluttonous Cyclops》
《群れ生まれの巨人/Swarmborn Giant》
《タッサの貪り食い/Thassa’s Devourer》
《稲妻の髪飾り/Lightning Diadem》
《蘇りし者の儀式/Ritual of the Returned》
《奔放なる遊戯/Rollick of Abandon》
《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
《イロアスの武器庫/Armory of Iroas》
《回帰の泉/Font of Return》
《炎語りの意志/Flamespeaker’s Will》
《蘇りし歓楽者/Returned Reveler》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《双つ身の炎/Twinflame》
《神狩りの大ダコ/Godhunter Octopus》
《勝利の戦車/Chariot of Victory》
《時の賢者/Sage of Hours》
《タッサの激憤/Thassa’s Ire》
《撤回命令/Countermand》
《クルフィックスの洞察力/Kruphix’s Insight》
《苛まれし思考/Tormented Thoughts》
《知識と力/Knowledge and Power》
《激憤の泉/Font of Ire》
《蘇生の旋律/Reviving Melody》
《英雄たちの結束/Solidarity of Heroes》
《倒れた者からの力/Strength from the Fallen》
《市場の祝祭/Market Festival》
《モーギスの悪意/Spite of Mogis》
《深海からの引き寄せ/Pull from the Deep》
《エレボスの代行者/Agent of Erebos》
《双子神の指図/Dictate of the Twin Gods》
《最悪の恐怖/Worst Fears》
《天を支える者/Bearer of the Heavens》
《空封じ/Skybind》
《クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix》
《活力の泉/Font of Vigor》
《ケイラメトラの指図/Dictate of Karametra》
僕の意見だと、レア最強は《信者の沈黙/Silence the Believers》で、アンコモン最強は《難局/Hour of Need》。最優秀コモンは《黄金の雌鹿/Golden Hind》かな。
テーロス・ブロックドラフトについて思うこと20
1.《水晶オウムガイ/Crystalline Nautilus》は、《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》やら《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》やらであっさり対象にとられてガッカリすることが多い。でも《樫心のドライアド/Oakheart Dryads》や《収穫守りのアルセイド/Harvestguard Alseids》みたいな星座と合わせるとかなり強くなる。相手のクリーチャーに授与して、誘発した星座ですぐ対象にとれば、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》の出来上がりだ。
2.環境は《フィーリーズ団の戦長/Pheres-Band Warchief》で強化されるケンタウルスが結構いる。コモンで目につくところだと、《ラゴンナ団の長老/Lagonna-Band Elder》、《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》、《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser》、《ナイレアの信奉者/Nylea’s Disciple》、《フィーリーズ団のケンタウルス/Pheres-Band Centaurs》、《フィーリーズ団の雷鳴蹄/Pheres-Band Thunderhoof》、《フィーリーズ団の精鋭兵/Pheres-Band Tromper》、《蘇りしケンタウルス/Returned Centaur》、《ケンタウルスの武芸者/Swordwise Centaur》。戦長を取ったら優先度を上げてみよう。
3.《戦場の秘術師/Battlefield Thaumaturge》はいつでもまずまず強いけど、デッキ次第で《黄金の雌鹿/Golden Hind》並みに強くなる。特に《航海の終わり/Voyage’s End》、《鞭の一振り/Lash of the Whip》、《壮大な英雄譚/Colossal Heroics》なんかで埋め尽くされたデッキがいい。特に壮大な英雄譚は、秘術師と合わせるのに最適だ。追加の対象を取るのがたったの1マナになるんだからね。戦闘中に使ったら、ドしゃくりできることだろう。
4.《名高い織り手/Renowned Weaver》から出るのはクリーチャー・エンチャントだから、インスタントタイミングで星座が誘発できる。《樫心のドライアド/Oakheart Dryads》を2枚とか取れていたら、織り手の評価もかなり上げるね。それに神々の軍勢にいる、《高巣の崇拝者/Aerie Worshippers》をはじめとしたアンコモンの神啓クリーチャーサイクルも評価を上げるね。出てくるクリーチャーはエンチャントだからさ。
5.《欺瞞の信奉者/Disciple of Deceit》をデッキに入れるなら、最初のゲームが始まる前に、全カードを覚えておくこと。カードを捨ててデッキを見たら、持ってこれるカードが何もないってならないようにね(経験談)。
6.《空中隊形/Aerial Formation》があって地上クリーチャーがそこそこいるなら、《気高き獲物/Noble Quarry》による致死ダメージを芸術的に防げることがある。相手の獲物を飛ばして、気高く優雅に逆転してみよう。
7.青赤は依然最弱の組み合わせだ。特訓ドラフトでの勝率も最低だった。青赤だとデッキがうまくまとまらないんだ。青も赤も補助向けだからってのが理由なんだと思う。青も赤もガラ空きとか、《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》でも流れてこない限り、やめておいた方がいいと思うな。
8.もし何らかの理由で青赤になるなら、シナジーを追及しよう。占術を繰り返しできるカードを集めるのは骨だから、《知識と力/Knowledge and Power》はちょっと冒険すぎるにしても、《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》なんていいだろう。青赤でいい成績を残せた唯一のデッキが、2枚の《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》と《伝書使の素早さ/Messenger’s Speed》を使ったデッキだった。たまにはマニア向けの戦略もいいもんだ。
9.あまりやることはないが、アンコモンのデメリット付き授与クリーチャーは、相手にもつけられる。《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》に毎ターン巨大クリーチャーを寝かされるくらいなら、《トガリトゲ/Spirespine》を犬につけて討ち取った方がいい。
10.期待していたことができなかったり、思いもよらぬことがあったりすることというのはあるものだ。特にあるあるなのが、《捨て身の抵抗/Desperate Stand》が実はソーサリーとか、《節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhide》がミノタウロスだとかね。《捨て身の抵抗/Desperate Stand》と《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》は同じ使い方をできないってのと、傷皮持ちが《怒血のシャーマン/Rageblood Shaman》で強くなるってのを、僕は辛い思いをして覚えた。これを読んでる人は痛い思いをしないでくれ。
11.《刃牙の猪/Bladetusk Boar》と《戦慄運びのランパード/Dreadbringer Lampads》が両方コモンなもので、《青銅の黒貂/Bronze Sable》や、アーティファクト・クリーチャーの価値が少し上がった。少なくとも、威嚇に対する優秀なサイドボード要因になった。
12.《果敢な泥棒/Daring Thief》がいると、色々とニッチナ戦略がとれる。まず、《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》や《太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God》あたりで泥棒を寝かせる。そしたらオーラを相手のクリーチャー・エンチャントと交換しよう(《ヘリオッドの選抜/Chosen by Heliod》あたりがいいな)。こうすれば実質タダでクリーチャーが手に入ったようなものだ。更に、《果敢な泥棒/Daring Thief》、《撤回のらせん/Retraction Helix》、《記憶の壁/Mnemonic Wall》の3枚が揃うと、まず負けないようなコンボが成立する。まず記憶の壁を相手に押し付けて、相手の一番強いクリーチャーを奪うだろ。らせんを泥棒に使って記憶の壁を戻す。記憶の壁を出してらせんを回収する。無限ループって怖くね?
13.《蘇りし者の儀式/Ritual of the Returned》と《回帰の泉/Font of Return》はどちらも弱いカードだけど、《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》か《神々との融和/Commune with the Gods》が2枚以上取れてれば中々悪くない使い勝手になる。黒緑で強いデッキは墓地を利用するデッキだ。
14.相手が2/3を2体並べて、こちらの2体いる3/3に攻撃を仕掛けてきたら要注意だ。以前は《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》と《不屈の猛攻/Dauntless Onslaught》を警戒するだけでよかったけど、今ではコモンから奮励が出まくるパックが丸々1パックもあるんだ。上みたいな状況で、《自然からの武装/Nature’s Panoply》で盤面崩壊したくはないはず。最善のブロックは、2/3の片方を3/3でブロックすることだろう。《屍噛み/Necrobite》が怖くないなら、奮励のコンバットトリックをかわす手段として一番いいのは、2/3を2体の3/3でブロックすることだろう。
15.《夢の饗宴/Feast of Dreams》は《解消の光/Ray of Dissolution》と似たようなものだと思う。インスタント速度でエンチャントを除去できる強力な呪文だけど、手札で腐るカードが溜まるのは避けたい。だから、《解消の光/Ray of Dissolution》にしろ《夢の饗宴/Feast of Dreams》にしろ、あまりたくさんは入れないようにしたい。2枚くらいまでだろうか。幸いなことに、《夢の饗宴/Feast of Dreams》は相手がエンチャントを全く使わないデッキでも使い道がなくはない。相手に《災いの印/Scourgemark》や《ニクス生まれの幻霊/Nyxborn Eidolon》をつけてやれば、対象にとることができるからね。
16.《空封じ/Skybind》は普通、デッキに入れちゃいけない類のカードだ。でも《闇への投入/Cast into Darkness》、《大地への縫い付け/Pin to the Earth》付け、《恐るべき気質/Fearsome Temper》のようなエンチャントがたくさん入った相手に対して、サイドボードとして入れるといいことがある。オーラの付いたクリーチャーをブリンクしてやろう。《霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra》や《宿命的介入/Fated Intervention》への確定除去にもなるぞ。当てが外れても、《サテュロスの木立ち踊り/Satyr Grovedancer》や《前兆語り/Omenspeaker》をブリンクだってできる。弱いカードが強く使える場面を逃さないよう、注意しよう。
17.授与や試練の出るパックが1つ減ったから、バウンスは少し弱くなった。とはいえ、《傲慢/Hubris》とかは依然早く確保したいカードだし、取ったら大体デッキに入る。《傲慢/Hubris》の場合、自分のクリーチャーを対象にとって嬉しいこともある。未だに覚えてるのが、初手に《惑乱のセイレーン/Hypnotic Siren》、《層雲歩み/Stratus Walk》、《傲慢/Hubris》とあって、セイレーンを出して、層雲歩みでドローを進めながら数点打点を稼いで、7ターン目にはセイレーンを戻して、相手のクリーチャーを奪ったりしたゲームがあった
18.青緑に次いで好きなのは赤単。《ドラゴンのマントル/Dragon Mantle》や《トラクシーズの落とし子/Spawn of Thraxes》は単色で組む見返り十分な強さだし、赤は空いていることが多い。初手で強い赤のカードが取れたなら、頑張ってパックから赤を枯らすようにしたい。単色ができるといいことはたくさんあるし、何より神々の軍勢の赤は眩暈がするような強さだ。下家に赤を一切流さなければさぞかし収穫が期待できるだろう。
19.安定したマナベースをこよなく愛する僕でも、《マナの合流点/Mana Confluence》を2色のデッキで使うのは尻込みしてしまう。リミテッドはしばしばダメージレースになるものだけど、初手に《マナの合流点/Mana Confluence》があったら、4点くらいのダメージはもらってしまう。これは大きい。でもドラフトがうまくいかなくて3色でデッキを組むようなときとか、ライフなしで合流点が使えるようになる《ナイレアの存在/Nylea’s Presence》を使うなら、《マナの合流点/Mana Confluence》を入れることもあるかもしれない。
20.授与クリーチャーが減って英雄的を誘発させるのが難しくなったとはいえ、《トリトンの騎兵部隊/Triton Cavalry》は嬉しいカードだ。騎兵部隊は授与以外のオーラとも相性抜群。《層雲歩み/Stratus Walk》を2枚とか取って、2マナ1ドローとか回りだしたら簡単マジックだ。
Frank Analysis – A Pick Order list for Journey into Nyx Draft
By Frank Karsten 2014年5月29日
http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-journey-into-nyx-draft/
テーロスと神々の軍勢でもやったのに則って、今日はニクスへの旅のピック優先順位表をお見せするよ。
(テーロス)http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-Theros-draft/
(神々の軍勢)http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-born-of-the-gods-draft/
(神々の軍勢拙訳)http://misdirection.diarynote.jp/201403281618455117/
優先順位表だから、ニクスへの旅・神々の軍勢・テーロスの3つでやる普通のテーロス・ブロックドラフトで1パック目初手で何を取るかの指針として、全てのカードを順位付けすることになる。カードの金銭的価値は考慮されてないよ。あと、多色のカードの順位は比較的低めになっている。柔軟性が失われるのと、2色を決めてしまう危険があるからね。
チャネル(ChannelFireball)を含め、色々な人との議論から影響を受けている表だけど、僕の好み、経験、そして考えに基づいている表だ。特に、青緑をドラフトするのが個人的にかなり好みでなもので、青と緑は評価が高いかもしれない。特訓でやったドラフトでは、デッキはパッとしないことばかりだったものの、青緑は勝率70%という強烈な数値を叩きだしたんだ。そんなわけで、「青緑紙束は負けない」とか言われたりしてたよ。
でもこれは、ある意味的を得てもいるんだ。緑のファッティと、青のバウンス呪文にはシナジーがある。緑のマナ加速に青の巨大飛行クリーチャーも良いコンビだね。だからデッキが強くなりやすいんだ。それに青も緑も、ブロックの全パックを通じて戦力になるカードがとても多い。だから仮に隣の人と色の組み合わせが2色被っていても、まあまあのカードが手に入るんだ。特に緑で顕著だね。だから僕はテーロス・ブロックだと緑が一番だと思ってる。決め打ちするのはお勧めしないけど、表を見たら青や緑のカードが、考えてるより高評価だって思うだろう。その2色が一番やりたい組み合わせなものでね。
もう一つ覚えておいてほしいのが、軽いところを早めに取るって僕の信念に影響されてる表だってこと(軽いってのは4マナ以下のクリーチャーのことだ)。だから軽量クリーチャーは高評価。コンバットトリックやバウンス、5マナ以上のカードは限られた数しか入れられない。特にテンポで押す戦略を取るときはね。それにニクスへの旅のコモンには、授与クリーチャーの代わりに奮励付きのコンバットトリックが入っているから、クリーチャーを十分確保しておくことで最大限に強さを引き出せる。最初のパックで少なくとも5体、2パック目で10体、3パック目で15体は取っておきたいね。たとえばクリーチャーが足りなくて、インスタント速度で使えるカードが揃っているなら、喜んで《撤回のらせん/Retraction Helix》を流して《ケンタウルスの武芸者/Swordwise Centaur》を取るさ。クリーチャーの頭数が足りないデッキは、何をするにしても苦しいからね。
そんなところを心に留めておいて、こちらがピック優先順位表だ:
(訳注:DNの仕様でテキストになっています。リストを見るなら元記事で画像を眺めるのがお勧めです http://www.channelfireball.com/articles/frank-analysis-a-pick-order-list-for-journey-into-nyx-draft/ )
《信者の沈黙/Silence the Believers》
《黎明運びの戦車兵/Dawnbringer Charioteers》
《ヘリオッドの指図/Dictate of Heliod》
《セテッサ式戦術/Setessan Tactics》
《予言の炎語り/Prophetic Flamespeaker》
《難局/Hour of Need》
《力による操縦/Harness by Force》
《黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed》
《破滅喚起の巨人/Doomwake Giant》
《ハイドラの繁殖主/Hydra Broodmaster》
《払拭の光/Banishing Light》
《果敢な泥棒/Daring Thief》
《黄金の雌鹿/Golden Hind》
《英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes》
《英雄たちを破滅させるもの/Heroes’ Bane》
《開花の幻霊/Eidolon of Blossoms》
《ネシアンの猟区管理者/Nessian Game Warden》
《モーギスの軍用犬/Mogis’s Warhound》
《惑乱のセイレーン/Hypnotic Siren》
《フィーリーズ団の戦長/Pheres-Band Warchief》
《急流のナイアード/Whitewater Naiads》
《速羽根のコカトリス/Fleetfeather Cockatrice》
《樫心のドライアド/Oakheart Dryads》
《トガリトゲ/Spirespine》
《復仇/Reprisal》
《饗宴の主/Master of the Feast》
《悪魔の皮の石化使い/Felhide Petrifier》
《悪夢のような末路/Nightmarish End》
《傲慢/Hubris》
《擬態するセイレーン/Cloaked Siren》
《神送り/Godsend》
《戦争翼のセイレーン/War-Wing Siren》
《サテュロスの木立ち踊り/Satyr Grovedancer》
《印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish》
《マグマのしぶき/Magma Spray》
《夢の饗宴/Feast of Dreams》
《貪欲なるレウクロッタ/Ravenous Leucrocota》
《壮大な英雄譚/Colossal Heroics》
《印章持ちのスキンク/Sigiled Skink》
《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》
《節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhide》
《補給線の鶴/Supply-Line Cranes》
《エレボスの指図/Dictate of Erebos》
《刃牙の猪/Bladetusk Boar》
《トリトンの騎兵部隊/Triton Cavalry》
《炉生まれのオリアード/Forgeborn Oreads》
《オレスコスの速爪/Oreskos Swiftclaw》
《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
《船団の災い魔/Scourge of Fleets》
《アジャニの存在/Ajani’s Presence》
《テツモスの大神官/Tethmos High Priest》
《戦場の秘術師/Battlefield Thaumaturge》
《収穫守りのアルセイド/Harvestguard Alseids》
《自然からの武装/Nature’s Panoply》
《塵への回帰/Consign to Dust》
《空中隊形/Aerial Formation》
《石識の防衛者/Stonewise Fortifier》
《ファリカに選ばれし者/Pharika’s Chosen》
《盲いた喧嘩屋/Sightless Brawler》
《厳かな守護者/Grim Guardian》
《血に狂った重装歩兵/Bloodcrazed Hoplite》
《バサーラ塔の弓兵/Bassara Tower Archer》
《トラクシーズの落とし子/Spawn of Thraxes》
《大地への縫い付け/Pin to the Earth》
《闇への投入/Cast into Darkness》
《キオーラの放逐/Kiora’s Dismissal》
《水晶オウムガイ/Crystalline Nautilus》
《凱旋の間/Hall of Triumph》
《警備隊の鷲/Eagle of the Watch》
《アクロスの戦線砕き/Akroan Line Breaker》
《レオニンの偶像破壊者/Leonin Iconoclast》
《脳蛆/Brain Maggot》
《空槍の騎兵/Skyspear Cavalry》
《戦慄運びのランパード/Dreadbringer Lampads》
《サテュロスの重装歩兵/Satyr Hoplite》
《神討ち/Deicide》
《疾病の神殿/Temple of Malady》
《天啓の神殿/Temple of Epiphany》
《死の国の造幣工/Underworld Coinsmith》
《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》
《悪意ある一撃/Spiteful Blow》
《ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram》
《群衆の決起/Rouse the Mob》
《眩しい炎/Blinding Flare》
《稲妻の謎/Riddle of Lightning》
《全希望の消滅/Extinguish All Hope》
《勝利の神、イロアス/Iroas, God of Victory》
《ニクスの注入/Nyx Infusion》
《苦悶の神、ファリカ/Pharika, God of Affliction》
《フィーリーズ団の戦長/Pheres-Band Warchief》
《船団の出航/Launch the Fleet》
《ニクスの織り手/Nyx Weaver》
《採石場の巨人/Quarry Colossus》
《嵐追いのキマイラ/Stormchaser Chimera》
《啓示の解読/Interpret the Signs》
《欺瞞の信奉者/Disciple of Deceit》
《豊穣の泉/Font of Fertility》
《通行の神、エイスリオス/Athreos, God of Passage》
《定命の者の強情/Mortal Obstinacy》
《鷲の飛翔/Rise of Eagles》
《双角の連続襲撃/Flurry of Horns》
《腐敗した大男/Rotted Hulk》
《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》
《名高い織り手/Renowned Weaver》
《倒れし神の宴/Revel of the Fallen God》
《落星/Starfall》
《押し潰すヒル/Squelching Leeches》
《黄金皮の雄牛/Goldenhide Ox》
《黄金造りの歩哨/Gold-Forged Sentinel》
《変身体の殺到/Polymorphous Rush》
《悲しげなミノタウルス/Pensive Minotaur》
《運命の泉/Font of Fortunes》
《定命の者の大敵/Humbler of Mortals》
《抑圧的な光線/Oppressive Rays》
《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》
《神々の神盾/Aegis of the Gods》
《ニクスの武装/Armament of Nyx》
《精神感化のラミア/Thoughtrender Lamia》
《燎原の火のケルベロス/Wildfire Cerberus》
《永遠憤怒のサイクロプス/Cyclops of Eternal Fury》
《脱走兵の間/Deserter’s Quarters》
《ダクラの神秘家/Dakra Mystic》
《残忍な食餌/Cruel Feeding》
《捨て身の抵抗/Desperate Stand》
《彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizons》
《冒涜の疫病/Desecration Plague》
《ゴルゴンの血/Aspect of Gorgon》
《トリトンの岸忍び/Triton Shorestalker》
《密集軍の隊形/Phalanx Formation》
《暴食するサイクロプス/Gluttonous Cyclops》
《群れ生まれの巨人/Swarmborn Giant》
《タッサの貪り食い/Thassa’s Devourer》
《稲妻の髪飾り/Lightning Diadem》
《蘇りし者の儀式/Ritual of the Returned》
《奔放なる遊戯/Rollick of Abandon》
《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
《イロアスの武器庫/Armory of Iroas》
《回帰の泉/Font of Return》
《炎語りの意志/Flamespeaker’s Will》
《蘇りし歓楽者/Returned Reveler》
《マナの合流点/Mana Confluence》
《双つ身の炎/Twinflame》
《神狩りの大ダコ/Godhunter Octopus》
《勝利の戦車/Chariot of Victory》
《時の賢者/Sage of Hours》
《タッサの激憤/Thassa’s Ire》
《撤回命令/Countermand》
《クルフィックスの洞察力/Kruphix’s Insight》
《苛まれし思考/Tormented Thoughts》
《知識と力/Knowledge and Power》
《激憤の泉/Font of Ire》
《蘇生の旋律/Reviving Melody》
《英雄たちの結束/Solidarity of Heroes》
《倒れた者からの力/Strength from the Fallen》
《市場の祝祭/Market Festival》
《モーギスの悪意/Spite of Mogis》
《深海からの引き寄せ/Pull from the Deep》
《エレボスの代行者/Agent of Erebos》
《双子神の指図/Dictate of the Twin Gods》
《最悪の恐怖/Worst Fears》
《天を支える者/Bearer of the Heavens》
《空封じ/Skybind》
《クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix》
《活力の泉/Font of Vigor》
《ケイラメトラの指図/Dictate of Karametra》
僕の意見だと、レア最強は《信者の沈黙/Silence the Believers》で、アンコモン最強は《難局/Hour of Need》。最優秀コモンは《黄金の雌鹿/Golden Hind》かな。
テーロス・ブロックドラフトについて思うこと20
1.《水晶オウムガイ/Crystalline Nautilus》は、《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》やら《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》やらであっさり対象にとられてガッカリすることが多い。でも《樫心のドライアド/Oakheart Dryads》や《収穫守りのアルセイド/Harvestguard Alseids》みたいな星座と合わせるとかなり強くなる。相手のクリーチャーに授与して、誘発した星座ですぐ対象にとれば、《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》の出来上がりだ。
2.環境は《フィーリーズ団の戦長/Pheres-Band Warchief》で強化されるケンタウルスが結構いる。コモンで目につくところだと、《ラゴンナ団の長老/Lagonna-Band Elder》、《ラゴンナ団の先駆者/Lagonna-Band Trailblazer》、《ネシアンの狩猟者/Nessian Courser》、《ナイレアの信奉者/Nylea’s Disciple》、《フィーリーズ団のケンタウルス/Pheres-Band Centaurs》、《フィーリーズ団の雷鳴蹄/Pheres-Band Thunderhoof》、《フィーリーズ団の精鋭兵/Pheres-Band Tromper》、《蘇りしケンタウルス/Returned Centaur》、《ケンタウルスの武芸者/Swordwise Centaur》。戦長を取ったら優先度を上げてみよう。
3.《戦場の秘術師/Battlefield Thaumaturge》はいつでもまずまず強いけど、デッキ次第で《黄金の雌鹿/Golden Hind》並みに強くなる。特に《航海の終わり/Voyage’s End》、《鞭の一振り/Lash of the Whip》、《壮大な英雄譚/Colossal Heroics》なんかで埋め尽くされたデッキがいい。特に壮大な英雄譚は、秘術師と合わせるのに最適だ。追加の対象を取るのがたったの1マナになるんだからね。戦闘中に使ったら、ドしゃくりできることだろう。
4.《名高い織り手/Renowned Weaver》から出るのはクリーチャー・エンチャントだから、インスタントタイミングで星座が誘発できる。《樫心のドライアド/Oakheart Dryads》を2枚とか取れていたら、織り手の評価もかなり上げるね。それに神々の軍勢にいる、《高巣の崇拝者/Aerie Worshippers》をはじめとしたアンコモンの神啓クリーチャーサイクルも評価を上げるね。出てくるクリーチャーはエンチャントだからさ。
5.《欺瞞の信奉者/Disciple of Deceit》をデッキに入れるなら、最初のゲームが始まる前に、全カードを覚えておくこと。カードを捨ててデッキを見たら、持ってこれるカードが何もないってならないようにね(経験談)。
6.《空中隊形/Aerial Formation》があって地上クリーチャーがそこそこいるなら、《気高き獲物/Noble Quarry》による致死ダメージを芸術的に防げることがある。相手の獲物を飛ばして、気高く優雅に逆転してみよう。
7.青赤は依然最弱の組み合わせだ。特訓ドラフトでの勝率も最低だった。青赤だとデッキがうまくまとまらないんだ。青も赤も補助向けだからってのが理由なんだと思う。青も赤もガラ空きとか、《嵐の神、ケラノス/Keranos, God of Storms》でも流れてこない限り、やめておいた方がいいと思うな。
8.もし何らかの理由で青赤になるなら、シナジーを追及しよう。占術を繰り返しできるカードを集めるのは骨だから、《知識と力/Knowledge and Power》はちょっと冒険すぎるにしても、《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》なんていいだろう。青赤でいい成績を残せた唯一のデッキが、2枚の《激浪のキマイラ/Riptide Chimera》と《伝書使の素早さ/Messenger’s Speed》を使ったデッキだった。たまにはマニア向けの戦略もいいもんだ。
9.あまりやることはないが、アンコモンのデメリット付き授与クリーチャーは、相手にもつけられる。《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》に毎ターン巨大クリーチャーを寝かされるくらいなら、《トガリトゲ/Spirespine》を犬につけて討ち取った方がいい。
10.期待していたことができなかったり、思いもよらぬことがあったりすることというのはあるものだ。特にあるあるなのが、《捨て身の抵抗/Desperate Stand》が実はソーサリーとか、《節くれの傷皮持ち/Gnarled Scarhide》がミノタウロスだとかね。《捨て身の抵抗/Desperate Stand》と《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》は同じ使い方をできないってのと、傷皮持ちが《怒血のシャーマン/Rageblood Shaman》で強くなるってのを、僕は辛い思いをして覚えた。これを読んでる人は痛い思いをしないでくれ。
11.《刃牙の猪/Bladetusk Boar》と《戦慄運びのランパード/Dreadbringer Lampads》が両方コモンなもので、《青銅の黒貂/Bronze Sable》や、アーティファクト・クリーチャーの価値が少し上がった。少なくとも、威嚇に対する優秀なサイドボード要因になった。
12.《果敢な泥棒/Daring Thief》がいると、色々とニッチナ戦略がとれる。まず、《アクロスの猛犬/Akroan Mastiff》や《太陽神の一瞥/Glimpse the Sun God》あたりで泥棒を寝かせる。そしたらオーラを相手のクリーチャー・エンチャントと交換しよう(《ヘリオッドの選抜/Chosen by Heliod》あたりがいいな)。こうすれば実質タダでクリーチャーが手に入ったようなものだ。更に、《果敢な泥棒/Daring Thief》、《撤回のらせん/Retraction Helix》、《記憶の壁/Mnemonic Wall》の3枚が揃うと、まず負けないようなコンボが成立する。まず記憶の壁を相手に押し付けて、相手の一番強いクリーチャーを奪うだろ。らせんを泥棒に使って記憶の壁を戻す。記憶の壁を出してらせんを回収する。無限ループって怖くね?
13.《蘇りし者の儀式/Ritual of the Returned》と《回帰の泉/Font of Return》はどちらも弱いカードだけど、《サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder》か《神々との融和/Commune with the Gods》が2枚以上取れてれば中々悪くない使い勝手になる。黒緑で強いデッキは墓地を利用するデッキだ。
14.相手が2/3を2体並べて、こちらの2体いる3/3に攻撃を仕掛けてきたら要注意だ。以前は《統率の取れた突撃/Coordinated Assault》と《不屈の猛攻/Dauntless Onslaught》を警戒するだけでよかったけど、今ではコモンから奮励が出まくるパックが丸々1パックもあるんだ。上みたいな状況で、《自然からの武装/Nature’s Panoply》で盤面崩壊したくはないはず。最善のブロックは、2/3の片方を3/3でブロックすることだろう。《屍噛み/Necrobite》が怖くないなら、奮励のコンバットトリックをかわす手段として一番いいのは、2/3を2体の3/3でブロックすることだろう。
15.《夢の饗宴/Feast of Dreams》は《解消の光/Ray of Dissolution》と似たようなものだと思う。インスタント速度でエンチャントを除去できる強力な呪文だけど、手札で腐るカードが溜まるのは避けたい。だから、《解消の光/Ray of Dissolution》にしろ《夢の饗宴/Feast of Dreams》にしろ、あまりたくさんは入れないようにしたい。2枚くらいまでだろうか。幸いなことに、《夢の饗宴/Feast of Dreams》は相手がエンチャントを全く使わないデッキでも使い道がなくはない。相手に《災いの印/Scourgemark》や《ニクス生まれの幻霊/Nyxborn Eidolon》をつけてやれば、対象にとることができるからね。
16.《空封じ/Skybind》は普通、デッキに入れちゃいけない類のカードだ。でも《闇への投入/Cast into Darkness》、《大地への縫い付け/Pin to the Earth》付け、《恐るべき気質/Fearsome Temper》のようなエンチャントがたくさん入った相手に対して、サイドボードとして入れるといいことがある。オーラの付いたクリーチャーをブリンクしてやろう。《霧裂きのハイドラ/Mistcutter Hydra》や《宿命的介入/Fated Intervention》への確定除去にもなるぞ。当てが外れても、《サテュロスの木立ち踊り/Satyr Grovedancer》や《前兆語り/Omenspeaker》をブリンクだってできる。弱いカードが強く使える場面を逃さないよう、注意しよう。
17.授与や試練の出るパックが1つ減ったから、バウンスは少し弱くなった。とはいえ、《傲慢/Hubris》とかは依然早く確保したいカードだし、取ったら大体デッキに入る。《傲慢/Hubris》の場合、自分のクリーチャーを対象にとって嬉しいこともある。未だに覚えてるのが、初手に《惑乱のセイレーン/Hypnotic Siren》、《層雲歩み/Stratus Walk》、《傲慢/Hubris》とあって、セイレーンを出して、層雲歩みでドローを進めながら数点打点を稼いで、7ターン目にはセイレーンを戻して、相手のクリーチャーを奪ったりしたゲームがあった
18.青緑に次いで好きなのは赤単。《ドラゴンのマントル/Dragon Mantle》や《トラクシーズの落とし子/Spawn of Thraxes》は単色で組む見返り十分な強さだし、赤は空いていることが多い。初手で強い赤のカードが取れたなら、頑張ってパックから赤を枯らすようにしたい。単色ができるといいことはたくさんあるし、何より神々の軍勢の赤は眩暈がするような強さだ。下家に赤を一切流さなければさぞかし収穫が期待できるだろう。
19.安定したマナベースをこよなく愛する僕でも、《マナの合流点/Mana Confluence》を2色のデッキで使うのは尻込みしてしまう。リミテッドはしばしばダメージレースになるものだけど、初手に《マナの合流点/Mana Confluence》があったら、4点くらいのダメージはもらってしまう。これは大きい。でもドラフトがうまくいかなくて3色でデッキを組むようなときとか、ライフなしで合流点が使えるようになる《ナイレアの存在/Nylea’s Presence》を使うなら、《マナの合流点/Mana Confluence》を入れることもあるかもしれない。
20.授与クリーチャーが減って英雄的を誘発させるのが難しくなったとはいえ、《トリトンの騎兵部隊/Triton Cavalry》は嬉しいカードだ。騎兵部隊は授与以外のオーラとも相性抜群。《層雲歩み/Stratus Walk》を2枚とか取って、2マナ1ドローとか回りだしたら簡単マジックだ。
コメント
《樫心》の評価が高い
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それでなくても緑好きなので、樫心の強さはよく分かっているつもりですが……。
それでも……。
> listenerさん
最近、プライベートが大変なようですが、また活発なドラフト談義が見れるのを楽しみにしています!!
私的感謝です。リンク直しました。