◆ 【翻訳】チャネル・ファイアーボール チーム・パンテオンの使った迷路の終わりコントロール……と諸々
#TeamCFBP Deck Tech – Maze’s End and More
By Gabriel Nassif 2014年8月6日
http://www.channelfireball.com/articles/teamcfbp-deck-tech-mazes-end-and-more/
今回のプロツアーで、私は平常心を失っていた。ポーカーでいうティルトの状態だった。本当に最後の土壇場になって、他に申し分ない選択肢が2つもあったにも関わらず、私は調整していない《迷路の終わり/Maze’s End》を使うことに決めた。チームのデッキであるオルゾフコントロールに乗っておくべきだったのに、どうも好きになれなかったのだ。
プロツアー調整前の直前数日間、私は白緑ビートダウンをいじってみることにした。《ワームの到来/Advent of the Wurm》は魅力的だったものの、軽い部分をもっと多くしたかったのでワームはほとんど抜いて、同じ理由で《加護のサテュロス/Boon Satyr》もごっそり抜いてしまった。1ターン目から攻撃の手を展開していくことこそ、黒単のようなデッキにとっては喉元に刃を突き付けることになる。4ターン目のワームは強いかもしれないけれど、1ターン目に展開できなかった穴を埋め合わせできるほどではなかった。下にあるのが私の作ったリストだ。オレゴンのガバメント・キャンプ(Government Camp, Oregon)でやった集中合宿で、うっかり眠ってしまって正気を失わなかったら、私はこのデッキを使っていたはずだ。
今になって思うと、私はコントロールや《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》入りのデッキ相手にテストをしすぎていたかもしれない。プロツアーで白緑を使っていた人は皆、加護のサテュロスやワームの到来を好んで使ってるようだった。
デッキの内容はともかく、一つ助言をしたい。何度もマリガンするべし。白と緑が両方でないのならマリガンするべきだし、1マナ、2マナのクリーチャーが無いときは、よほどぶっ飛んだ手札でない限りキープするべきでない。
さて、白緑に代わって私が使ったのはこちら。
実は全除去10枚以上とドローを詰め込んだ《迷路の終わり/Maze’s End》を考えたものの、そちらはプロキシーを作ってる最中に没にしたもので、結局一回もゲームしないまま終わった。
没にした理由は、デッキがタップインする土地まみれで、重たい呪文を必要な時に唱えられる気がしなかったからだ。しかし、木曜日に自宅からポートランド(Portland)へ向かう最中、トム(Tom Martell)がマジックオンラインの2人構築で当たった《濃霧/Fog》版の話を聞いて、使ってみようという気になった。
1本目のゲームはかなり上手く運べるように思えた。何せスタンダードのアーキタイプは、そのほとんどがこちらのゲーム展開を妨害することができないのだ(《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》ですら、少々遅く威力が足りない)。でも、サイドボード後は対戦相手が腐る除去を《強迫/Duress》、《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》、打消しなどに取り換えてきて、無残な結果になることもわかった(前に色々な形のバントコントロールを使った経験から、そうなるんじゃないかなと思ってはいたんだがね)。
サイドボード後は、受けるよりもこちらから仕掛けていく必要があると感じた。青単信心や黒単信心からすれば、濃霧系のカードだけ弾いてやれば、相手はクリーチャーを無視できなくなるのだから。迷路の終わりはティア1のデッキにはならないと思うけれど、もう少し(あるいはかなり)手を加えてやれば、競技レベルにはなると思う。サイドボード後のゲームでは、絶対に全体除去がもっと必要だ。安牌だと《至高の評決/Supreme Verdict》になるか。あと、カードを選択するときに《夜帷の死霊/Nightveil Specter》におびえすぎたと思う。とはいえサイドボードに仕込んだ《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》はとても良かった。
変形サイドボードが上手くいったのもあって、すんなり二日目に進むのに必要な2勝も勝ち取ることができた。とはいえ、その2勝も運が良かったから取れたのだと思う。
一日目の成績は4-4で、2回目のドラフトも上手くいかなかったものの、何とかするだけの手はあった。残念ながら、1ラウンド目でミスプレイをやらかして、2ラウンド目は酷いドローに見舞われ、6敗したところでスタンダードをもうプレイしたくなくなったのでドロップした。3 on 3のチームドラフトをしたり、チームメイトの野次馬になろうかとね。
白黒や白緑を使っていればどんな結果になっていたかと考えを巡らせて、かなり後悔している。こういう間違いをしたのは今回が初めてじゃない。願わくばこれが最後と思いたいね。ワールド・マジック・カップ予選も近づいてきているから、参戦するかもしれない。私が住んでいるパリ(Paris)のやつには絶対出るつもりだし、リヨン(Lyon)のにも多分行くだろう。リヨンなら電車で2時間だし。もう少し白緑を磨き上げたいけど、迷路の終わりももう1回は試したいと思っている。とはいえ、ティア1のデッキに挑むにはすこし厳しいかもしれない。
リストはこんな感じのを試してみようかと考え中
他にも《森の女人像/Sylvan Caryatid》と《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》の2枚を核にしたデッキをいくつか試したいと思っているものの、デッキテストの段階ではレイド・デューク(Reid Duke)と一緒に頑張ってみて、どれも上手くいかなかった。女人像と狩猟者を使うデッキも、迷路の終わりと同じ問題を抱えることになってしまう。つまり、1ゲーム目は非常に強いものの、サイドボード後黒系のデッキに対して非常に辛いということ。
それと、新しいデッキを一つ公開しようと思う。ティア1に仕上げるのは少し難しそうだから、お披露目しても構わないだろうということでね。読者の中にこの手のデッキが性に合う人がいたら、楽しさは保障するよ。相手との駆け引きもかなりある。
そうそう、プロツアーで優勝したイヴァン・フロック(Ivan Floch)の青白コンも試してみないといけないな。《急かし/Quicken》4枚はかなり素敵だと思う。
#TeamCFBP Deck Tech – Maze’s End and More
By Gabriel Nassif 2014年8月6日
http://www.channelfireball.com/articles/teamcfbp-deck-tech-mazes-end-and-more/
今回のプロツアーで、私は平常心を失っていた。ポーカーでいうティルトの状態だった。本当に最後の土壇場になって、他に申し分ない選択肢が2つもあったにも関わらず、私は調整していない《迷路の終わり/Maze’s End》を使うことに決めた。チームのデッキであるオルゾフコントロールに乗っておくべきだったのに、どうも好きになれなかったのだ。
プロツアー調整前の直前数日間、私は白緑ビートダウンをいじってみることにした。《ワームの到来/Advent of the Wurm》は魅力的だったものの、軽い部分をもっと多くしたかったのでワームはほとんど抜いて、同じ理由で《加護のサテュロス/Boon Satyr》もごっそり抜いてしまった。1ターン目から攻撃の手を展開していくことこそ、黒単のようなデッキにとっては喉元に刃を突き付けることになる。4ターン目のワームは強いかもしれないけれど、1ターン目に展開できなかった穴を埋め合わせできるほどではなかった。下にあるのが私の作ったリストだ。オレゴンのガバメント・キャンプ(Government Camp, Oregon)でやった集中合宿で、うっかり眠ってしまって正気を失わなかったら、私はこのデッキを使っていたはずだ。
土地
8:《平地/Plains》
7:《森/Forest》
4:《マナの合流点/Mana Confluence》
4:《寺院の庭/Temple Garden》
クリーチャー
4:《実験体/Experiment One》
4:《万神殿の兵士/Soldier of the Pantheon》
3:《陽刃のエルフ/Sunblade Elf》
2:《ドライアドの闘士/Dryad Militant》
4:《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4:《復活の声/Voice of Resurgence》
4:《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》
呪文
1:《議事会の招集/Call of the Conclave》
1:《ワームの到来/Advent of the Wurm》
3:《群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Pride》
1:《巨大化/Giant Growth》
4:《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
2:《払拭の光/Banishing Light》
サイドボード
4:《狩人狩り/Hunt the Hunter》
4:《セテッサ式戦術/Setessan Tactics》
2:《払拭の光/Banishing Light》
2:《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》
2:《鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin》
1:《根生まれの防衛/Rootborn Defenses》
今になって思うと、私はコントロールや《生命散らしのゾンビ/Lifebane Zombie》入りのデッキ相手にテストをしすぎていたかもしれない。プロツアーで白緑を使っていた人は皆、加護のサテュロスやワームの到来を好んで使ってるようだった。
デッキの内容はともかく、一つ助言をしたい。何度もマリガンするべし。白と緑が両方でないのならマリガンするべきだし、1マナ、2マナのクリーチャーが無いときは、よほどぶっ飛んだ手札でない限りキープするべきでない。
さて、白緑に代わって私が使ったのはこちら。
土地
10:ギルド門各種
4:《迷路の終わり/Maze’s End》
4:《繁殖池/Breeding Pool》
4:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
1:《寺院の庭/Temple Garden》
1:《森/Forest》
1:《島/Island》
クリーチャー
4:《森の女人像/Sylvan Caryatid》
2:《根囲いの壁/Wall of Mulch》
呪文
4:《濃霧/Fog》
4:《暴動鎮圧/Riot Control》
4:《予言/Divination》
4:《都の進化/Urban Evolution》
2:《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
4:《再供給/Restock》
3:《霊気渦竜巻/AEtherspouts》
1:《危険な櫃/Perilous Vault》
2:《今わの際/Last Breath》
サイドボード
3:《家畜化/Domestication》
3:《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
2:《否認/Negate》
2:《反論/Gainsay》
2:《神討ち/Deicide》
1:《霊異種/AEtherling》
1:《突然の衰微/Abrupt Decay》
1:《ジェイスの創意/Jace’s Ingenuity》
実は全除去10枚以上とドローを詰め込んだ《迷路の終わり/Maze’s End》を考えたものの、そちらはプロキシーを作ってる最中に没にしたもので、結局一回もゲームしないまま終わった。
没にした理由は、デッキがタップインする土地まみれで、重たい呪文を必要な時に唱えられる気がしなかったからだ。しかし、木曜日に自宅からポートランド(Portland)へ向かう最中、トム(Tom Martell)がマジックオンラインの2人構築で当たった《濃霧/Fog》版の話を聞いて、使ってみようという気になった。
1本目のゲームはかなり上手く運べるように思えた。何せスタンダードのアーキタイプは、そのほとんどがこちらのゲーム展開を妨害することができないのだ(《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》ですら、少々遅く威力が足りない)。でも、サイドボード後は対戦相手が腐る除去を《強迫/Duress》、《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》、打消しなどに取り換えてきて、無残な結果になることもわかった(前に色々な形のバントコントロールを使った経験から、そうなるんじゃないかなと思ってはいたんだがね)。
サイドボード後は、受けるよりもこちらから仕掛けていく必要があると感じた。青単信心や黒単信心からすれば、濃霧系のカードだけ弾いてやれば、相手はクリーチャーを無視できなくなるのだから。迷路の終わりはティア1のデッキにはならないと思うけれど、もう少し(あるいはかなり)手を加えてやれば、競技レベルにはなると思う。サイドボード後のゲームでは、絶対に全体除去がもっと必要だ。安牌だと《至高の評決/Supreme Verdict》になるか。あと、カードを選択するときに《夜帷の死霊/Nightveil Specter》におびえすぎたと思う。とはいえサイドボードに仕込んだ《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》はとても良かった。
変形サイドボードが上手くいったのもあって、すんなり二日目に進むのに必要な2勝も勝ち取ることができた。とはいえ、その2勝も運が良かったから取れたのだと思う。
一日目の成績は4-4で、2回目のドラフトも上手くいかなかったものの、何とかするだけの手はあった。残念ながら、1ラウンド目でミスプレイをやらかして、2ラウンド目は酷いドローに見舞われ、6敗したところでスタンダードをもうプレイしたくなくなったのでドロップした。3 on 3のチームドラフトをしたり、チームメイトの野次馬になろうかとね。
白黒や白緑を使っていればどんな結果になっていたかと考えを巡らせて、かなり後悔している。こういう間違いをしたのは今回が初めてじゃない。願わくばこれが最後と思いたいね。ワールド・マジック・カップ予選も近づいてきているから、参戦するかもしれない。私が住んでいるパリ(Paris)のやつには絶対出るつもりだし、リヨン(Lyon)のにも多分行くだろう。リヨンなら電車で2時間だし。もう少し白緑を磨き上げたいけど、迷路の終わりももう1回は試したいと思っている。とはいえ、ティア1のデッキに挑むにはすこし厳しいかもしれない。
リストはこんな感じのを試してみようかと考え中
土地
10:ギルド門各種
4:《迷路の終わり/Maze’s End》
4:《繁殖池/Breeding Pool》
4:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
4:《寺院の庭/Temple Garden》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
クリーチャー
4:《森の女人像/Sylvan Caryatid》
呪文
4:《濃霧/Fog》
4:《暴動鎮圧/Riot Control》
4:《予言/Divination》
3:《荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Wave》
4:《都の進化/Urban Evolution》
2:《至高の評決/Supreme Verdict》
4:《再供給/Restock》
1:《次元の浄化/Planar Cleansing》
3:《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
サイドボード
3:《ニクス毛の雄羊/Nyx-Fleece Ram》
3:《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
4:《否認/Negate》
2:《至高の評決/Supreme Verdict》
1:《霊異種/AEtherling》
1:《突然の衰微/Abrupt Decay》
1:《危険な櫃/Perilous Vault》
他にも《森の女人像/Sylvan Caryatid》と《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》の2枚を核にしたデッキをいくつか試したいと思っているものの、デッキテストの段階ではレイド・デューク(Reid Duke)と一緒に頑張ってみて、どれも上手くいかなかった。女人像と狩猟者を使うデッキも、迷路の終わりと同じ問題を抱えることになってしまう。つまり、1ゲーム目は非常に強いものの、サイドボード後黒系のデッキに対して非常に辛いということ。
それと、新しいデッキを一つ公開しようと思う。ティア1に仕上げるのは少し難しそうだから、お披露目しても構わないだろうということでね。読者の中にこの手のデッキが性に合う人がいたら、楽しさは保障するよ。相手との駆け引きもかなりある。
土地
3:《神秘の神殿/Temple of Mystery》
4:《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》
3:《豊潤の神殿/Temple of Plenty》
4:《繁殖池/Breeding Pool》
4:《寺院の庭/Temple Garden》
1:《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4:《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
1:《島/Island》
2:《平地/Plains》
クリーチャー
4:《森の女人像/Sylvan Caryatid》
3:《クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix》
1:《霊異種/AEtherling》
呪文
4:《アゾリウスの魔除け/Azorius Charm》
2:《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》
3:《荒ぶる波濤、キオーラ/Kiora, the Crashing Wave》
3:《至高の評決/Supreme Verdict》
4:《都の進化/Urban Evolution》
3:《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》
4:《拘留の宝球/Detention Sphere》
1:《払拭の光/Banishing Light》
2:《太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun’s Champion》
そうそう、プロツアーで優勝したイヴァン・フロック(Ivan Floch)の青白コンも試してみないといけないな。《急かし/Quicken》4枚はかなり素敵だと思う。
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