【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 青 (by LSV) 中編
2015年1月16日 翻訳 コメント (2)◆ 【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 青 (by LSV)
Fate Reforged Limited Set Review - Blue
Luis Scott-Vargas, 2015年1月12日
http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-blue/
Fate Reforged Limited Set Review - Blue
Luis Scott-Vargas, 2015年1月12日
http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-blue/
《霧炎の達人/Mistfire Adept》
リミテッド3.5点
剃った頭と舞空術はやはり無縁でないんだな。それはともかく、こいつは凄いよ。4マナ4/4飛行というと言い過ぎだけど、かなり近いものがある。それどころか、単なる4/4飛行を超えた芸当さえ可能だ。呪文を連発して自軍全員を飛ばして浮かせるとか、《長毛ロクソドン/Woolly Loxodon》が突然空中ブロックに来るとかね。そんな凄いことができてしまうのだから、普段飛んでなかったり4/4じゃなかったりすることがあってもお釣りがくるというものさ。ジェスカイの他のカードと同じで、ちょっとだけ後押ししてやればいいんだ。中でもこいつは、果敢に寄せた専用デッキでなくても、少し意識してやるだけで十分使えるよ。
《僧院の包囲/Monastery Siege》
リミテッド3.5点
構築用とリミテッド用ではっきりとモードが分かれてるのは面白いね。ルーター能力はリミテッド用に設けられたモードだろう。リミテッドではゲームが長引けば相応にマナは伸びるし、除去もプレイヤーを対象にした呪文も、構築に比べると圧倒的に少ないからね。毎ターンルーター能力が使えるなら、盤面を築くより先にこいつを出してもいいかな。探査とも果敢とも相性がいい。《スゥルタイの隆盛/Sultai Ascendancy》と近いものがあるね。しかもこちらの方が1色だから圧倒的に出しやすいし、毎ターン2枚のカードを見ることができる。隆盛だと必要なときに、土地と呪文の両方を手札に入れることはできないけどこいつはできるし。
《無化破/Neutralizing Blast》
リミテッド0.5点
はっきり分かりやすいサイドボード要員だ。何せ変異経由で出されるだけで無力化されてしまうんだからね。《雪角の乗り手/Snowhorn Rider》とか《イフリートの武器熟練者/Efreet Weaponmaster》は滅多に打ち消せなさそう。打ち消したいのはまさにそういう奴らなのにさ。重い多色のカードを使う相手には選択肢に入るかもしれないけど、入れる価値のあるマッチがどれだけあるのかっていうね(少なくとも3~4枚、重たい多色カードを見ない限りは検討に値しないと思う)。
《ラクシャーサの侮蔑/Rakshasa’s Disdain》
リミテッド0.5点
3ターン目に構えられず、終盤になっても安定しない打ち消し呪文とか、侮蔑の念しか浮かばない。しかも探査とも競合するとなるとね。こういう打ち消しが欲しいなら《取り消し/Cancel》使えば?
《現実変容/Reality Shift》
リミテッド3.0点
ゲームに2/2が与える影響的に、どちらかというとリミテッドより構築向けだとは思うけどね。それでも中々いいコンバットトリックだと思う。敢えて除去ではなくコンバットトリックという表現を使ったのは、実質対象のサイズを2/2にまで下方修正しているようなものだからだ。ま、たまに2/2以上に化けることもあるにしてもね。除去っぽくなくても、俺は使うよ。往々にして、相手の強クリーチャーは2/2バニラにしてしまった方がやりやすい。とはいえ複数枚あっても強くないし、2/2を上手くあしらえないデッキでは使いづらい(デッキが《峡谷に潜むもの/Canyon Lurkers》だらけとかね)。
そもそも峡谷に潜むものだらけのデッキが弱い?その通りだ。
《再集中/Refocus》
リミテッド3.0点
集中って書いてあるからにはカードが引けないとな。最終的に突き詰めるとそういうことだ。絶対に腐ることがない。最悪でも2マナでサイクリングできるし、果敢デッキでなくても相手のクリーチャーを討ち取ることができる。果敢デッキの場合は、まさに欲しいのはこういうカード。アンタップするよりタップする方が嬉しいにしてもね(果敢を使う以上どちらかというと攻めに回りたいが、タップの方が攻勢に役立つ)。攻撃時に使って打点を上げてもいいけど、果敢によるダメージと、突然アンタップすることによる奇襲効果は両立しないのが残念だ。
《名高い武器職人/Renowned Weaponsmith》
リミテッド1.5点
アーティファクトはあまり多くない環境だから、マナの使い道がそれほどあるかは分からない。でも嬉しいことに、こいつは《心臓貫きの弓/Heart-Piercer Bow》を作ってくれる(もうちょっと待てば薬瓶も作ってくれるらしいぞ)。つまりこいつはリミテッドにおける《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》みたいなもんってことだね。しかし失礼ながら、点数は1.5点だ。心臓貫きの弓があって初めて使えるレベル。弓と揃ってても、使うかどうかは考え物だ。果敢デッキなら、弓を持って来れば果敢が誘発するし、2マナ1/3はブロッカーとして申し分ない。ただ武器職人も弓も、単体ではカード1枚の仕事をするとは言い難いから、2枚揃ってもそこまで凄いわけじゃないな。
《再帰の儀式/Rite of Undoing》
リミテッド3.0点
何を隠そう、俺は《現実からの剥離/Peel from Reality》が大好きでね。この儀式も剥離みたいなものじゃないか。剥離を超えるためには全力で探査しないといけないが、トータル2マナか3マナくらいにすることは難しくない。探査1枚は入れ得だしね。どのみちこの手のカードが強くなるのは中~終盤だから、その頃には墓地も肥えてることだろう。
かなり用途が広いというのがいい。儀式を使えばこちらのクリーチャーを除去から守りつつ、相手のクリーチャーをタダでバウンスできるし、戦場に出たときの効果を再利用しつつ、ブロッカーをどかすこともできる。相手のクリーチャーに対して唱えるときは、こちらのパーマネントをバウンスしなきゃならないのが少し重荷に感じるかもしれないが、あらゆる場面で強いから、そのくらいの不都合は喜んで受け入れようじゃないか。
《賢者眼の報復者/Sage-Eye Avengers》
リミテッド3.5点
何はなくとも、単体で大体のクリーチャーをバウンスしてのけるし、何か1枚唱えればそのままでバウンスできない奴もほぼ消し飛ばせるだろう(《果敢な一撃/Defiant Strike》とかだと特にいいね)。重たいカードではあるけれど、前線に送りだせさえすればやりたい放題よ。
コメント
舞空術は初期のドラゴンボールだとレアスキルでしたからね!
集中のところは、英語の言葉遊びを何とかして日本語でも再現したかったのですが、どうにも上手くいかないので、少々アレンジさせてもらいました。
Refocusというカード名の時点で、既に若干意訳気味なので、許容範囲内だといいのですが。しかしベターな訳は存在しそうな箇所ですね。