【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 黒 (by LSV) 後編
2015年1月26日 翻訳 コメント (2)◆ 【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 黒 (by LSV)
Fate Reforged Limited Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2015年1月13日
http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-black/
黒のリミテッドコモントップ5
5.《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom》
4.《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
3.《チフス鼠/Typhoid Rats》
2.《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》
1.《影の手の内/Reach of Shadows》
驚かないことに、黒のコモンには除去がいっぱいだ。1枚目の《影の手の内/Reach of Shadows》はこの上なく重要だが、3枚は要らないというところも強調しておきたい。既に1枚取れているなら、2枚目の影の手の内より《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》を取ることもあると思う(既に重いカードを抱えているなら、1枚目の影の手の内より使者を優先することさえあるかも)。《チフス鼠/Typhoid Rats》は安定してるけど、他にも軽いところがたくさん取れたなら、攻めるのに向かないという理由でちょっと価値が下がることもあるので気を付けよう。《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》はデッキによって大きく強さが上下するだろうから、早めに手を出したくはないかな。《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom》や、ここには載せられなかったけど6位の《先祖の復讐/Ancestral Vengeance》あたりのが、いつ使っても安定して強いよ。
黒はどちらかというと守りに向いた色なようだ。特に攻撃的な能力である疾駆で、びっくりするような強さのカードが無かっせいで、そんな印象が強まっている気がする。前のめりに組んでも強いかもしれないが、黒をやるなら最初は、除去とアドの取れるカードを詰め込んだデッキを使いたい。ビビッときたね。天啓だな(そしてうまくいかなくて苦々しい思いをするんですね分かります)。
LSV
赤のレビューは明日11時にアップするよ!
Fate Reforged Limited Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2015年1月13日
http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-black/
《宮殿の包囲/Palace Siege》
リミテッド4.0点
張った返しで即死でもしない限り、包囲したらまず負けないだろう。しかも即死するのを防ぐようなモードすら持ち合わせているから凄い。既に押されているか、押し負けそうなのであれば、2点のドレインでライフを危険域から遠ざけることができるし、死なない程度に守りながらもちくちく殴る余裕すら生まれるだろう。墓地が肥えてるなら、毎ターンクリーチャーを回収するのもいい。ライフが最優先事項でないゲームでも強く使えて素晴らしい(実際、ライフ総量が最重要ということはあまりないからね)。
《カルシの高僧/Qarsi High Priest》
リミテッド1.5点
能力を活用するために、小粒なクリーチャーやトークンを出すカードが欲しい一方、予示でめくりたいのは大物をというのがちょっと矛盾してるけれど、お膳立てしてやれば十分使用に堪えると思う。能力起動のコストも見返りも大きくはないが、おかげでほとんどのデッキには不要で、隙間需要を満たすいいカードに仕上がってると思うよ。
ああ、除去の多いデッキに対してのサイドボードとしても優秀だ。こいつを除去してくるなら、1マナのクリーチャーに除去を使わせたということで良し。他に除去を撃つなら、予示に変換してやればいい。
《影の手の内/Reach of Shadows》
リミテッド3.5点
ゲームを手の内に収めるためには、この上なく重要なカードだと思うね。こんなに高い点数をつけているのは、確定除去がかなり貴重だからだ。他の5マナ域同様、1,2枚あれば優先度はぐっと下がるものの、ほぼ何でも除去できるというのはこの上なく頼もしい。テキストはかなり歯切れが悪いけど、予示や変異といった裏向きのクリーチャー、それにアーティファクトクリーチャーを破壊できないというのは、ゲーム的に重要だから仕方ない。
《シブシグの徒党/Sibsig Host》
リミテッド1.0点
チェンジで。
俺が呼んだのは《朽ちゆくマストドン/Rotting Mastodon》だったはず。能力にしても、相手も探査を利用できるんじゃメリットとは言い切れないし。
《シブシグの泥浚い/Sibsig Muckdraggers》
リミテッド2.0点
探査カードでも重い奴ほど、探査を使えるようにする準備も必要だし、墓地利用が被るせいで枠を喰いあってしまう。軽いのほど気軽に使えないね。こいつは強力なカードだけれど、代わりの選択肢はたくさんあるから早めに取りたくない。軽いカードを優先させる方が上手くいくことは多い。思い切り探査を使いたい一方で、戻すためのクリーチャーも残しておかなきゃならないというのは面白いね。実質見えてるマナコストより1マナ重いようなものだけど、この1マナがまた大きそうだ。
《魂剥ぎ/Soulflayer》
リミテッド4.0点
最悪6マナ4/4バニラではあるが、それでもまあ使えなくはない。色々噛み合った場合、2マナ4/4でやたらと能力がくっついてるイカれたカードになる。能力が2つもついてれば上出来だね。
重要さの順に並べると、飛行・絆魂・呪禁・速攻あたりがついていてほしいだろうか(他の能力が得られる前提なら呪禁が一番嬉しいけれど、飛行や絆魂がついてない状態で呪禁だけついてても嬉しくないしね)。ドラフトのピック中、こいつのためだけに色々手を出したりはしないけど、普通よりキーワード能力のついてる奴を優先はしたい。特にたくさん能力のついてる奴がねらい目だ。
能力持ちで布陣を固められれば、こいつはデッキ内最強のカードになる。とはいえ初手で取る場合、どの程度の強さに落ち着くかは分からない。アブザンの+1/+1カウンターで能力を持つクリーチャーと噛み合わないのが残念だな。条件付きじゃこいつに能力がつかないからさ。
《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》
リミテッド3.5点
1/1で死んだら2/2になるとは、目を見張るものがある。しかも死んで出てくる2/2は、2/2以上の性能の可能性まであるなんて。コンボを仕込まなくても強いけれど、《カルシの高僧/Qarsi High Priest》みたいなクリーチャーとは抜群の相性だ。2ターン目こいつ、3ターン目《無慈悲な処刑人/Merciless Executioner》とかかましたらゲームが終わりそう。
《スゥルタイの呪印/Sultai Runemark》
リミテッド1.0点
+2/+2修正がつくオーラに接死は求めてないんだなぁ。デカくなるなら普通に戦闘で勝てるはず。要するに《巨大化/Giant Growth》みたいなものだけど、あまりいつでもデッキに入れたいと思う手合いじゃないね。
《黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang》
リミテッド4.0点
軽くできる上に4/5のサイズを誇り、カードも引けるとあれば注目せざるを得まい。他の探査カードが無い場合、最高の一枚をもらうというわけにはいかないだろうけど、それでも土地でないカードがもらえたなら、カードを引いていることには変わりない。少なくとも俺は、デッキに引きたくないと思うカードは入れないようにしているから、何かカードを引けるだけでそれはもう黄金のような価値があるってことだよね。短期的には中々のサイズを誇る探査クリーチャーとして、長期的には能力でドローする機械になれるタシグルは、カンサイクルの中でも特別優秀だ。
《タシグルの残虐/Tasigur’s Cruelty》
リミテッド0.5点
カード名にも書いてあるけど、まったく酷い奴だな。《ラクシャーサの秘密/Rakshasa’s Secret》を超えるためには相当頑張らなきゃいかん上に、頑張ったら頑張ったで、ラクシャーサの秘密にあった墓地肥やしが無くなるなんて。サイドからこういうカードを入れること自体はいいけれど、この環境でメインから《精神腐敗/Mind Rot》を入れるようなデッキはあまりないと思う。普通なら重い呪文を落とすのにこういうカードを使うのは効果的なんだが、重たいカードも変異として戦場に置かれて、後は表になるばかりということが多くてね。
《チフス鼠/Typhoid Rats》
リミテッド3.0点
リミテッド……ネズミ……ウッ頭が。
相変わらず頼りになるね。たった1マナでカード1枚と相討つことができる。しかも変異が何になっても安定して倒せるというのは心強い(《イフリートの武器熟練者/Efreet Weaponmaster》だけ裏目)。その上強襲や探査との相性も良好だ。
黒のリミテッドコモントップ5
5.《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom》
4.《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
3.《チフス鼠/Typhoid Rats》
2.《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》
1.《影の手の内/Reach of Shadows》
驚かないことに、黒のコモンには除去がいっぱいだ。1枚目の《影の手の内/Reach of Shadows》はこの上なく重要だが、3枚は要らないというところも強調しておきたい。既に1枚取れているなら、2枚目の影の手の内より《スゥルタイの使者/Sultai Emissary》を取ることもあると思う(既に重いカードを抱えているなら、1枚目の影の手の内より使者を優先することさえあるかも)。《チフス鼠/Typhoid Rats》は安定してるけど、他にも軽いところがたくさん取れたなら、攻めるのに向かないという理由でちょっと価値が下がることもあるので気を付けよう。《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》はデッキによって大きく強さが上下するだろうから、早めに手を出したくはないかな。《薄暗がりへの消失/Douse in Gloom》や、ここには載せられなかったけど6位の《先祖の復讐/Ancestral Vengeance》あたりのが、いつ使っても安定して強いよ。
黒はどちらかというと守りに向いた色なようだ。特に攻撃的な能力である疾駆で、びっくりするような強さのカードが無かっせいで、そんな印象が強まっている気がする。前のめりに組んでも強いかもしれないが、黒をやるなら最初は、除去とアドの取れるカードを詰め込んだデッキを使いたい。ビビッときたね。天啓だな(そしてうまくいかなくて苦々しい思いをするんですね分かります)。
LSV
赤のレビューは明日11時にアップするよ!
コメント
素早いコメントは嬉しい反面、間違いの指摘なことが多くてドキッとするという。
英語名がホストなだけにあざとい訳してみました!