【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 緑 (by LSV) 前編
2015年2月1日 翻訳◆ 【翻訳】運命再編 リミテッドレビュー 緑 (by LSV)
Fate Reforged Limited Set Review - Green
Luis Scott-Vargas, 2015年1月15日
http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-green/
他の色同様、緑も色々なテーマのカードが存在しているものの、これまでで最も調和を見せている色かもしれない。鼓舞、獰猛、探査、それに長久も相まって、巨大クリーチャーもいれば普通のクリーチャーを大きく育てることもできる。よりどりみどり選び放題でみんな幸せだ。全体的にみると守備的、つまり他の色よりも重いカードが強い傾向にある。では個別のカードを見ていこうか。
Fate Reforged Limited Set Review - Green
Luis Scott-Vargas, 2015年1月15日
http://www.channelfireball.com/articles/fate-reforged-limited-set-review-green/
他の色同様、緑も色々なテーマのカードが存在しているものの、これまでで最も調和を見せている色かもしれない。鼓舞、獰猛、探査、それに長久も相まって、巨大クリーチャーもいれば普通のクリーチャーを大きく育てることもできる。よりどりみどり選び放題でみんな幸せだ。全体的にみると守備的、つまり他の色よりも重いカードが強い傾向にある。では個別のカードを見ていこうか。
《アブザンの獣使い/Abzan Beastmaster》
リミテッド3.5点
毎ターンマナ不要でカードを引けるカードが弱いはずがない。しかも《アブザンの獣使い/Abzan Beastmaster》の場合、条件もさほど厳しくない。要求されるのはそこそこのサイズのクリーチャーが場にいること、たったそれだけだ。緑には容易いこと。最も高いタフネスのクリーチャーとあるものの、複数体のうち1体でもコントロールしていれば引けるのもポイントで、変異が横にいるだけでも引けたりするのは素晴らしい。生かしてはおけない3マナ域クリーチャーだね。
《アブザンの族護衛/Abzan Kin-Guard》
リミテッド3.0点
《丘巨人/Hill Giant》の強い環境ではないが、絆魂がつくかもしれないとあればぐっと採用しやすくなる。目安はデッキに白黒のパーマネントが合わせて6枚~あればいいだろうか。アブザンでは緑のパーマネントが多くなる傾向にあるので、少し肩身が狭く感じるかもしれない。こいつを確保したら、少し他の色に手を広げるよう意識しよう。
《アイノクの先達/Ainok Guide》
リミテッド1.5点
普段なら選択肢のあるカードは大好きなもので、こいつも好きになろうと努力してみたんだが、どちらのモードでも唱えたくない。1/1で次のドローを土地にするのはアドとはいえないし、2マナ2/2は別に強くもなんともない。必要なときに1/1で唱えることもあるだろうし、それはそれでいいんだが、マナが溢れてる場合にもっと強い状態で場に出てほしいんだ。マナ安定要素には違いないから、過大評価されると思うけど、ドラフトならできれば土地を確保して、使わないで済むようにしたい。緑は一番2マナ2/2の必要ない色で、こいつはイヌに見えて熊そのものだ。
《待ち伏せクロティク/Ambush Krotiq》
リミテッド1.0点
これほど弱いクリーチャーは類を見ない。どんなクリーチャーであれ、リミテッドでは戦闘に参加できるだけである程度使えるものだが、重たいフレンチ・バニラクリーチャーで、デメリットまでついているというのは、変異環境において見向きもされない類の生物だろう。こいつのスペックは、普通のセットにいても格別強いというわけでもないしね。こいつが待ち伏せてる獲物は、うっかりデッキに入れてしまうプレイヤーだと思うよ。
《アラシンの軍獣/Arashin War Beast》
リミテッド1.5点
緑は重いクリーチャーが強いと言ったな。あれは嘘……じゃないがこいつのことを言ったんじゃないよ。かろうじてバニラではない意地を見せてるものの、除去にもバウンスにも弱い上、相手がダメージを通したら能力は誘発しない。できれば使いたくないね。
《カルシの射手/Archers of Qarsi》
リミテッド1.0点
既に膝に矢を受けてるんじゃないかと思うような弱さ。メイン採用は絶対にしないようにしたい。4マナで変異と相討ちというだけで弱いのに、攻撃に参加できないんじゃ、同じ頭でっかちの《峡谷に潜むもの/Canyon Lurkers》なら速やかにゲームを終わらせられるところを指をくわえて見てるだけかい。サイドボードから飛行対策に入れる用途なら許せる。だからといって優先的に取る必要は全くないけどね。
《戦線クルショク/Battlefront Krushok》
リミテッド1.5点
怯えろぉ!竦めぇ!クリーチャーの性能を生かせぬまま死んでいけ!!
アルファベット順にレビューしてるだけなんだが、なんかサイズも能力も微妙なクリーチャーが続いてるな。
こいつの場合、もっと5/5とかサイズに恵まれていたら、ダブルブロックされないというのは結構大きかったんだが。環境柄、3/4は大して大きい方じゃないからね。カウンターの乗ってる自軍に同じ能力を付与できるけど、本体性能の埋め合わせになるほどじゃない。
《隠匿物の防衛/Cached Defenses》
リミテッド1.5点
《神性変異/Divine Transformation》みたいな+3/+3修正を与えるオーラにすら劣るカード。立ち消えこそしないけれど、解決後にカウンターが乗ったクリーチャーをバウンスなり除去なりする分には制限がかからず、オーラと違って好きなところに貼ることができない。まず+3/+3修正をつける3マナのオーラと考えても別段強くない。これが仮にオーラだったとしても、使わない方がいいとコメントするところだ。アブザンで長久シナジーを究められたならワンチャン、あるいは他に入れるものが無ければ入れてもいい、くらいかな。でも普通は入れないよ。
《破壊するドラゴン/Destructor Dragon》
リミテッド3.0点
名前は頭が悪そうだけど、カードそのものは結構高性能。緑は他のどの色より飛んでるフィニッシャーが欲しい色で、かつ飛行には恵まれない色だから、それに中々の能力がついてるとあれば全く申し分ない。6~7ターン目などになって土地を壊してもそこまで影響しないと思うかもしれないが、多色環境においては普通の環境よりも土地破壊が堪えることは多い。この環境は、後半までマナの使い道が色々あるし、一色潰してやることだってできる。
《残忍なクルショク/Feral Krushok》
リミテッド2.5点
こいつにも結構立派な角がついてるように見えるんだが、《大角クルショク/Great-Horn Krushok》とは一体何だったのか。「頭痛が痛い」とか、《残酷なサディスト/Cruel Sadist》的なやつか。それはともかく、マナレシオがいいから他のバニラより好感が持てる。5マナだからたくさん取るのは勧められないが、メインに入れて恥ずかしくない強さだと思うよ。
《無形の育成/Formless Nurturing》
リミテッド2.0点
基本《丘巨人/Hill Giant》で、たまに強いクリーチャーとして表になれるなら採用してもいい。相手をビビらせるほどではないけどね。緑は果敢を活用する色ではないから、その点で価値が落ちるのは否めない。でもアブザンの長久要素を組み込めれば、それはそれで嬉しいね。
《開拓地のマストドン/Frontier Mastodon》
リミテッド1.5点
この環境で3マナ3/2バニラを喜んで採用するとは思えない。こいつはただの3/2と大差ないしね。4/3で出てくることもあるけど、その頃には3マナ4/3もちょっと強い程度がほとんどだろう。頭数を合わせるのにはいいけれど、それ以上は期待できない。
《開拓地の包囲/Frontier Siege》
リミテッド1.0点
包囲の中では最弱。他の包囲がぶっ飛んでるだけに、緑スキーは憤りを感じるかもしれない。毎ターン緑緑が出るのは強いけれど、加速したいのは5マナから7マナとかじゃなく、もっと下のマナ域なんだよな。5ターン目、5マナクリーチャーと4マナクリーチャーを同時に出せたら強そうではあるけれど、それなら包囲を出すターン、包囲の代わりに4マナクリーチャーを出せばいいよね。龍のモードは更に弱い。緑にそんな飛行クリーチャーがいると思ってるの?よしんばいたとして、十分なサイズがあると思うか?これ以上話すのは誰かに委託するとしよう。
《始まりの木の果実/Fruit of the First Tree》
リミテッド0.5点
オーラをでかいクリーチャーにつけて、しかもその上そいつがそのまま死ぬ必要がある……4マナあればもっと有意義なことができるんじゃない?状況依存だし、即効性もないし、相手のあらゆる干渉手段に引っかかる。
《弱者狩り/Hunt the Weak》
リミテッド3.0点
相手のクリーチャーを除去しつつカウンターを載せるのは、間違いなく4マナの価値がある。こちらに都合のいい格闘ができるよう、下準備をするのもそこまで大変ではないだろう。どんなデッキでも使えるわけではない。運用するにはクリーチャーが少なくとも13体は必要だし、格闘向きのデカいクリーチャーも必要だ。マナが立っているとき、相手の変異に対して仕掛けるのは気を付けて。というかマナが立ってるときは何でも慎重に。相手がフルタップのときを狙える瞬間は結構あるはず。しっかり狙っていこう。
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