【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 黒 (by LSV) 後編
2015年3月27日 翻訳 コメント (4)◆ 【翻訳】タルキール龍紀伝 リミテッドレビュー 黒 (by LSV)
Dragons of Tarkir Limited Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2015年3月18日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-set-review-black/
5.《シルムガルの解体者/Silumgar Butcher》
4.《シルムガルの手の者/Hand of Silumgar》
3.《毒塗り/Coat with Venom》
2.《禿鷹エイヴン/Vulturous Aven》
1.《押し拉ぎ/Flatten》
黒には除去が満載だ。《押し拉ぎ/Flatten》、《毒塗り/Coat with Venom》、《シルムガルの解体者/Silumgar Butcher》と、除去は本当によりどりみどり。しかも結構使い勝手のいいものが混じっている。アグロ戦略を示唆するカードもちらほらあるけど、コントロール的なカードの方がちょっとだけ優勢か。ドラフトで黒がどう取られるか、興味深いね。
LSV
Dragons of Tarkir Limited Set Review - Black
Luis Scott-Vargas, 2015年3月18日
http://www.channelfireball.com/articles/dragons-of-tarkir-limited-set-review-black/
《コラガンの散兵/Kolaghan Skirmisher》
リミテッド2.0点
2マナ域の戦士クリーチャーで、終盤ちょっと役に立つ能力がついてる熊。普通に使える。疾駆関連のカードがあれば尚良し。殴らないデッキでは要らないけれど、攻撃第一に考えるデッキにはすんなり入るだろう。
《マラング川の骸骨/Marang River Skeleton》
リミテッド3.0点
《族樹の管理人/Kin-Tree Warden》と似てるからって、舐めてかからない方がいい。こいつはかなりのやり手だ。再生が1マナ軽い以上、表で出す場合1マナ余分に支払う価値は十分あるし、変異解除が重たくても、一回り大きいサイズなのだからそれだけの価値がある。+1/+1カウンターが乗るかどうかはかなり大きいから、2ターン目に出すことはあまりないと思う。飛行は止まらないものの、大変異としての期待にバッチリ応えてくれると思う。
《湿地の大男/Marsh Hulk》
リミテッド3.0点
大変異がついてるだけであら不思議、どんなデッキでも使える出来に。7マナは重いけれど、3ターン目に裏向きで出して良し、6ターン目に表で出して良し、7マナで表にして良し。カーブを整える意味でもお得感があって嬉しい。
《精神腐敗/Mind Rot》
リミテッド1.5点
プレイするより前に、環境的に精神腐敗が強いかどうかあてるのは難しい。ゲームによって強かったり微妙だったりするしね。俺の予想では、使えなくはないけど是非採用したいほどでもない、といったところに落ち着くと思う。この手のカードにつきものだけど、サイドボードの結果入る分にはいいものの、どんなデッキでもメイン採用の声がかかるカードではないと思う。一方カードアドバンテージが重要なシールドでは絶対に使うよ。
《苦痛の公使/Minister of Pain》
リミテッド3.0点
《疫病風/Plague Wind》とまではいかなくても、一方的な《減縮/Shrivel》以上なのだから申し分ないし、《ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur》として出すこともできるのは嬉しい。デッキによってはこれ1枚で壊滅するし、戦闘後に出して戦線を崩壊させることも難しくないだろう。総じてどんな時でもデッキに入るカードだと思う。ただ他のカードと同じく、サイドボードするときには、入れるかどうか検討し直そう。メインに確定で入るからといって、サイドボーディングで抜けないカードとは限らない。デカブツ多めのデッキや、サイズが3/3中心だったりしたら、わざわざ苦痛を味わいにいくこともあるまいよ。
《冷酷な軍族/Pitiless Horde》
リミテッド4.0点
このデザインには感心した。序盤引いたらライフの事など心配せずに出せばいいし、終盤引いたら欠点を疾駆で覆い隠すことができる。実にいいデザインだし、いつ引いても強い。難しいのは5~6ターン目あたりに引いたときで、毎ターン疾駆で走らせるにしてはマナが足りず、素で出すとちょっと危ないかもしれないときだ。当たり前だけど、性能を遺憾なく発揮できるのは攻めるデッキで、そうでないデッキではちぐはぐなカード。あと、《平和な心/Pacifism》には気を付けて。
《カルシのサディスト/Qarsi Sadist》
リミテッド1.0点
2点ドレインしたいデッキに1/3なんて不要だし、1/3が必要なデッキにとって2点ドレインは不要だ。それと、2マナ1/3も2点ドレインのどちらとして見ても、積極的に採用はしたくない。2/2や2/1で猛攻をかけてくるデッキ相手に対してだけ入れるか検討するくらいかな。
《ラクシャーサの墓呼び/Rakshasa Gravecaller》
リミテッド3.5点
そうそう、5マナはこういう奴に任せたい。濫用せず出して良し、2/2を2体出す呪文として扱っても良し、小物を濫用しながら出せれば尚のこと良し(効果を考えると、中型くらいまでは生贄にしても割に合う)。シールドならちょっとマナを弄って、タッチで使ってもいいと思う。
《無謀なインプ/Reckless Imp》
リミテッド2.5点
軽くて終盤引いても疾駆でき、更に回避能力持ちというのはまさにビートダウンにうってつけ。こいつが3.0点でないのは、あまりに攻め性能に偏っているせいだ。ブロックに参加できないのは軽視できない欠点で、この手の用途の狭いカードに枠を割けないデッキは多い。それでも速攻から中速くらいのデッキで採用できるくらいの強さはあるから、6~7手目くらいまでに確保して、使えるかどうかは様子見するってところかな。
《目覚めし処刑者/Risen Executioner》
リミテッド3.5点
4ターン目に出したらかなりのパンチ力を誇る上、4マナちょっとで戻ってくるから躊躇なく殴れる。たまにお供を強くすることもあるだろう。後半に差し掛かるとブロックできないのが響いてくるし、戻ってくる能力も使いづらくなるから、強力無比の爆弾レアとはいかない。超防御的なデッキ以外なら全然採用してしまって構わないし、あまりクリーチャーを使わないデッキならこれだけでゲームを終わらせることもできるだろう。他に死体が無ければ戻ってきやすいしね。
《自傷疵/Self-Inflicted Wound》
リミテッド0.5点
対象を取れないのはちょっと残念だが、生贄に捧げられるクリーチャーの色に制限がかかっているせいで、密かに対象を限定している。当たり前だが相手に白か緑のクリーチャーは必要として、仮に盤面が変異2体と緑の強力クリーチャーだったとすると、相手にとって実質選択肢はない。効く相手にはかなり刺さる除去だから、替えのきくメイン用のカードを取るくらいならこちらを取りたい。あまりカードに困る環境ではなさそうだし、サイドインするとき3.5点くらいの強さがあるなら、2.0点くらいのカードを流して取る価値は十分ある。
《よろめくゴブリン/Shambling Goblin》
リミテッド2.0点
濫用して美味しいし、素のままで裏向きのクリーチャーと相討ちできるし、戦力として申し分ない。《微風の写字官/Zephyr Scribe》みたいに、コモンのタフ1優良クリーチャーはそこそこいるから、1マナとしては破格の使い勝手だろう。《チフス鼠/Typhoid Rats》ではないにしろ、役割は持てるね。相手のデッキ次第では役に立たないから、何枚も採用するカードではないけれど、濫用クリーチャーがたくさんいるなら、生贄用に多くしても良さそうだ。
《シブシグの氷砕き/Sibsig Icebreakers》
リミテッド1.5点
管を巻くにはまだ早い。お互いにディスカードだから嬉しくないし、仮にこいつが手札最後の一枚でも別に凄くない。3マナ2/3が必要ならどうぞって感じ。
《アンデッドの大臣、シディシ/Sidisi, Undead Vizier》
リミテッド4.0点
シディシ本人があまりにデカく強すぎる。飛行に殴られて死にそうで他に選択肢がないとかでもない限り、濫用のため本人を生贄にすることはまずないだろう。4/6接死の時点で、濫用のテキストが無くたって恐ろしいまでに強い。それに自軍で一番弱いクリーチャーをデッキ内最強のカードに変換できるんだから、かなりものもといっていいだろう。個人的に、超強力爆弾レアは《城塞の包囲/Citadel Siege》みたいなのより、こういうカードの方が歓迎だ。シディシには是非頑張ってもらいたい。もちろん、爆弾レアは強いしゲームをひっくり返すような性能であってほしいけれど、対処可能な範囲の方がいいと思う。そんな個人的好みにもあってて好感が持てるね。
《シルムガルの暗殺者/Silumgar Assassin》
リミテッド4.0点
あまり見ない回避能力がついてるのはおいといて、強いね。簡単に1:2交換がここまで簡単に取れるカードもそうない。それもたった3マナを2回、ターンをまたいでの分割払いでもOKだ。よほどのことがない限り表では出さないだろう。表の性能は簡単に2/2程度に止められてしまうから、存分に《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》として活用しよう。大物には手が出ないけれど、それでも強いよ。
《シルムガルの解体者/Silumgar Butcher》
リミテッド3.0点
これぞまさに濫用を体現するクリーチャーだ。5マナ3/3と-3/-3修正の組み合わせは、どっちか選べてようやくカード1枚分。2/2くらいを生贄にすることが多いだろうけど、生贄で悪さができるなら俄然面白くなってくる。そうはいっても5マナだから、大量に確保しても仕方ない。でも1枚持っておくのは悪くないよ。
《ウクドのコブラ/Ukud Cobra》
リミテッド3.5点
2/5接死は段ボールを被った潜入工作員並みの強さ。4ターン目に出てきたら、かなりの間盤面を支配できるだろう。後半になっても、カード1枚でこいつを乗り越えるのは至難の業。点数がちょっと高すぎるように思えるかもしれないけれど、このマナでこのサイズの接死は本当に強い。強力かつ重すぎず使いやすいカードだ。
《究極の価格/Ultimate Price》
リミテッド3.5点
新世代とでも呼ぶべき、アンコモンの《破滅の刃/Doom Blade》の亜種を歓迎しよう。たったの2マナで大体何でも除去できるのは素晴らしい(ドラゴンや変異は倒せないにしても)。究極的にはやはり優先して取られるだろうね。
《悪性の疫病/Virulent Plague》
リミテッド0.5点
効く相手には効く。分からせてやろう。とは言ったものの、出番がそうあるとは思えない。《オジュタイの召喚/Ojutai’s Summons》山盛りとかイカれたデッキを相手にしたならまあ?
《禿鷹エイヴン/Vulturous Aven》
リミテッド3.0点
4マナ2/3飛行は十分な性能だし、クリーチャーとライフ2点で2枚ドローは、相当強い効果だ。戦局にあまり貢献しない、1/1とかのクリーチャーをカードに変換しつつ、戦力を追加できるカードは素晴らしいね。
《放浪する墓甲羅/Wandering Tombshell》
リミテッド1.5点
次世代の《朽ちゆくマストドン/Rotting Mastodon》とでも呼ぶべき固い奴だ。守りを固めるデッキなら1枚くらいどうぞ。黙ってても回ってくるよ。
黒のコモントップ5
5.《シルムガルの解体者/Silumgar Butcher》
4.《シルムガルの手の者/Hand of Silumgar》
3.《毒塗り/Coat with Venom》
2.《禿鷹エイヴン/Vulturous Aven》
1.《押し拉ぎ/Flatten》
黒には除去が満載だ。《押し拉ぎ/Flatten》、《毒塗り/Coat with Venom》、《シルムガルの解体者/Silumgar Butcher》と、除去は本当によりどりみどり。しかも結構使い勝手のいいものが混じっている。アグロ戦略を示唆するカードもちらほらあるけど、コントロール的なカードの方がちょっとだけ優勢か。ドラフトで黒がどう取られるか、興味深いね。
LSV
コメント
いつもありがとうございます!
季節の変わり目ですし、どうか身体にはお気をつけ下さい。。。
原文に引っ張られてメタルギアでしたが、名前を考えると某宇宙海賊のが良かったかもしれない。
指摘ありがとうございました。
> フゥさん
いえいえ、いつもコメントありがとうございます!
頑張るぞー!