【翻訳】フランクに考えよう マジック・オリジン、ピック順位表 後編
2015年8月13日 翻訳 コメント (5)またDNの字数制限に引っかかったので、前編より
http://misdirection.diarynote.jp/201508130011437909/
元記事
http://www.channelfireball.com/articles/a-pick-order-list-for-magic-origins/
「まあまあのカード」と「数合わせ」の間に、はっきりとした線引きはないものの、ここに挙げたカードはどれも、採用しないでデッキが組めるなら入れたくない、くらいのカードだ。とはいえどんなものにも例外はあるもので、例えば《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser》と《満月の呼び声/Call of the Full Moon》を詰め込んだ殺意全開のデッキみたいなものが組めることもある。それでもまあ、とにかくデッキから抜けることの多いカード。
全体的に、マジック・オリジンは戦力としてあてにできるカードの少ない環境なので、取るものが何もないパックに出くわすことが多い。結果的として、ドラフト中に色を変えるのはかなりの危険行為となる。途中で色を変えた場合、カードが十分集まらなくなることも多い。
《暴れ玉石/Cobblebrute》、《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》、《眠りへの誘い/Send to Sleep》はMOのデータでは驚異の採用率を誇った3枚だが、どれも別段強くないので、入れなくて済むなら入れない方がいい。
ここに挙げたカードを初手で取るのは何かが間違っている。ああ、でも《アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive》だけは、アンドリュー・クネオ(Andrew Cuneo)の青赤《スフィンクスの後見/Sphinx’s Tutelage》デッキを組むという名目でどうしても取りたければどうぞ。ちょうどグランプリ・サンディエゴをマイケル・メイジャース(Michael Majors)がライブラリーアウトで制したみたいだし。
マジック・オリジンのドラフトは楽しいけれど、今週末はスタンダードの時間だ。ロンドンに飛んで、マリーン・リバート(Marijn Lybaert)とマテイ・ザトルカイ(Matej Zatlkaj)と解説をするものでね。青赤《スフィンクスの後見/Sphinx’s Tutelage》の2連覇なるか、とても楽しみにしているよ。
http://misdirection.diarynote.jp/201508130011437909/
元記事
http://www.channelfireball.com/articles/a-pick-order-list-for-magic-origins/
数合わせのカード
《チャンドラの憤怒/Chandra’s Fury》
《節くれ根の罠師/Gnarlroot Trapper》
《骨を灰に/Bone to Ash》
《層雲歩み/Stratus Walk》
《名誉ある教主/Honored Hierarch》
《古参兵の予備武装/Veteran’s Sidearm》
《空への斉射/Aerial Volley》
《重歩兵/Heavy Infantry》
《魂の略奪者/Despoiler of Souls》
《キテオンの戦術/Kytheon’s Tactics》
《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger》
《マラキールの選刃/Malakir Cullblade》
《狂暴な吸血者/Rabid Bloodsucker》
《森の伝書使/Sylvan Messenger》
《死の円舞曲/Macabre Waltz》
《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser》
《黄泉からの帰還者/Revenant》
《意思の激突/Clash of Wills》
《悪魔の契約/Demonic Pact》
《蛙変化/Turn to Frog》
《火山の彷徨/Volcanic Rambler》
《過去の過ち/Shadows of the Past》
《アンデッドの召使い/Undead Servant》
《否認/Negate》
《アクロスの看守/Akroan Jailer》
《ゼンディカーの乱動/Zendikar’s Roil》
《悟った苦行者/Enlightened Ascetic》
《満月の呼び声/Call of the Full Moon》
《メレティスの守護者/Guardians of Meletis》
《進化の飛躍/Evolutionary Leap》
《エイヴンの戦僧侶/Aven Battle Priest》
《苛性イモムシ/Caustic Caterpillar》
《闇の試み/Dark Dabbling》
《茨弓の射手/Thornbow Archer》
《冥府の傷跡/Infernal Scarring》
《工匠の天啓/Artificer’s Epiphany》
《スフィンクスの後見/Sphinx’s Tutelage》
《ニヴィックスの障壁/Nivix Barrier》
《死の国の重み/Weight of the Underworld》
《オーラ術師/Auramancer》
《深海の恐怖/Deep-Sea Terror》
《マグマの洞察力/Magmatic Insight》
《結束した構築物/Bonded Construct》
《隕石/Meteorite》
《群れの結集/Gather the Pack》
《闇の誓願/Dark Petition》
《地下墓地のナメクジ/Catacomb Slug》
《喧嘩屋の板金鎧/Brawler’s Plate》
《水撃/Hydrolash》
《計算された放逐/Calculated Dismissal》
《夜の罠/Nightsnare》
《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》
《暴れ玉石/Cobblebrute》
《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》
《眠りへの誘い/Send to Sleep》
「まあまあのカード」と「数合わせ」の間に、はっきりとした線引きはないものの、ここに挙げたカードはどれも、採用しないでデッキが組めるなら入れたくない、くらいのカードだ。とはいえどんなものにも例外はあるもので、例えば《ゴブリンの栄光追い/Goblin Glory Chaser》と《満月の呼び声/Call of the Full Moon》を詰め込んだ殺意全開のデッキみたいなものが組めることもある。それでもまあ、とにかくデッキから抜けることの多いカード。
全体的に、マジック・オリジンは戦力としてあてにできるカードの少ない環境なので、取るものが何もないパックに出くわすことが多い。結果的として、ドラフト中に色を変えるのはかなりの危険行為となる。途中で色を変えた場合、カードが十分集まらなくなることも多い。
《暴れ玉石/Cobblebrute》、《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》、《眠りへの誘い/Send to Sleep》はMOのデータでは驚異の採用率を誇った3枚だが、どれも別段強くないので、入れなくて済むなら入れない方がいい。
弱いカード
《粉々/Smash to Smithereens》
《炎影の妖術/Flameshadow Conjuring》
《苛まれし思考/Tormented Thoughts》
《鋤引きの雄牛/Yoked Ox》
《ふいごトカゲ/Bellows Lizard》
《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》
《伝染性渇血症/Infectious Bloodlust》
《アクロスでの武勇/Valor in Akros》
《精霊の絆/Elemental Bond》
《治癒の手/Healing Hands》
《蜘蛛の網のマントル/Mantle of Webs》
《戦の角笛/War Horn》
《神聖なる月光/Hallowed Moonlight》
《神々の兜/Helm of the Gods》
《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》
《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver》
《紅蓮術師のゴーグル/Pyromancer’s Goggles》
《護法の宝珠/Orbs of Warding》
《殺人の捜査/Murder Investigation》
《変位の波/Displacement Wave》
《ツキノテブクロの浸潤/Touch of Moonglove》
《精神的反論/Psychic Rebuttal》
《ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome》
《破砕/Demolish》
《テレパスの才能/Talent of the Telepath》
《精霊信者の覚醒/Animist’s Awakening》
《蔦の罠/Vine Snare》
《大オーロラ/The Great Aurora》
《ニクスの星原/Starfield of Nyx》
《戦慄水/Dreadwaters》
《アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive》
《魔道士輪の魔力網/Mage-Ring Network》
《一日のやり直し/Day’s Undoing》
《回収/Reclaim》
《穢れた療法/Tainted Remedy》
《ジェイスの聖域/Jace’s Sanctum》
《無限の抹消/Infinite Obliteration》
《プリズムの指輪/Prism Ring》
ここに挙げたカードを初手で取るのは何かが間違っている。ああ、でも《アルハマレットの書庫/Alhammarret’s Archive》だけは、アンドリュー・クネオ(Andrew Cuneo)の青赤《スフィンクスの後見/Sphinx’s Tutelage》デッキを組むという名目でどうしても取りたければどうぞ。ちょうどグランプリ・サンディエゴをマイケル・メイジャース(Michael Majors)がライブラリーアウトで制したみたいだし。
マジック・オリジンのドラフトは楽しいけれど、今週末はスタンダードの時間だ。ロンドンに飛んで、マリーン・リバート(Marijn Lybaert)とマテイ・ザトルカイ(Matej Zatlkaj)と解説をするものでね。青赤《スフィンクスの後見/Sphinx’s Tutelage》の2連覇なるか、とても楽しみにしているよ。
コメント
戦の角笛とかけっこう強い印象だったんですけど、自分のセンスの無さが露呈してしまいました…w
過去の過ちやスフィンクスの後見は適したデッキなら強いと思ってましたが、初手だからこそこの点数ってことなんでしょうかね?
いえいえ、戦の角笛はアグロ戦略が強いこともあって、強い場面ではとことん強いカードだと思います。ただ、どちらかというと一周したら嬉しいカードなので、その差が出たのではないかと。
横に並べるためのクリーチャーありきのカードですしね。
> あるプレイヤーさん
いえいえ、読みに来ていただいてありがとうございます。
確かに過去の過ちやスフィンクスの後見は強いですが、率先して取るべきカードではないということでしょうか。どちらも専用デッキだととても強力ですが、やはり序盤を凌ぐカードなどの方が確保しづらいとか、強い専用デッキの組める確率が安定しない、などの理由ではないかなと推察します。
毎回、カースティンの点数表はこの手のギミックカードの評価が渋く、テンポ戦略に合致するカードの評価が高いので、挑戦的なデッキを組む際には柔軟に考えたいですね!
スフィンクスの後見の評価が低いのは、この環境のドロースペルの薄さと、決着ターンの早さからではないでしょうか?
コモンにキャントリップもドロースペルも少なく、後見を早めに取ってLO戦略に行くのは、青は特にクリーチャーが貴重なのもあってハイリスクです。
どちらかと言えば、2パックめ前半まででそういったデッキが組めそうな時に、取るカードだと思います。
相手のデッキが遅い場合は、強力なサイドボードカードになるので、専用デッキ以外でも使えるのですが、やはり早い順目でピックするカードではないと思います。
戦の角笛は単純に弱いです。
この環境のアグロ戦略の要が2マナクリーチャーの高名達成と阻止を中心に成り立っているので、それを後押ししてくれない角笛より、コモンの古参兵の予備武装の方が強いくらいです。
飛行機械を中心に据えたデッキなら、多少は評価も上がりますが、雷鳴のワイヴァーンや鋳造所の隊長といった、本当に強いカードにははるかに劣りますし、欲しい物がない時にピックするくらいでいいかと。
否定的なコメントになってしまい、申し訳ありません…。
お返事遅れて申し訳ない。
否定的なコメントも、勿論ウェルカムです!
人それぞれが違う意見を持つからこそ、ドラフトは面白いと思います。
ご意見、大変参考になりました。
これはあくまで私の考えですが、根底にある考え方としては、早い段階でスフィンクスの後見のようなカードに手を出した場合、後見を使った強いデッキにより勝利に近づくリターンと、後見がデッキ戦略に全く合わずサイドに落ちるリスクとをつき合わせて、後見をとるより前のめりなカードを取ったほうがより勝ちやすい、というロジックで、その根拠に環境がアグロ・テンポ寄りという事実があると思います。
事実、後見デッキで確保しづらいのは後見自体でなく、ライブラリーを削りきるまで守るカードの方だったりするので、急いで集めるべきは周りと競争して取る脇を固めるカードだったりすると思います。
が、後見や角笛を使った強いデッキとも相対したことがありますし、本当に強いときは悪魔的強さなのも間違いありませんので、是非一度は自分でも挑戦してみたいものですね。