◆ 【翻訳】ゲートウォッチの誓いより独占カードプレビュー 《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》 by LSV
Oath of the Gatewatch Preview – Linvala, the Preserver
By Luis Scott-Vargas 2015年12月30日
http://www.channelfireball.com/articles/oath-of-the-gatewatch-preview-linvala-the-preserver/
《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》にはお世話になったもんだ。モダンの《出産の殻/Birthing Pod》デッキミラーでは勝負を分けるカードだったし、スタンダードで白緑系のデッキに勢いがあったときにも顔を出していた。
そんなリンヴァーラが帰ってきたぜ。このプレビュー記事まで、静寂にしてなきゃいけなかったけどもう終わり。これが新リンヴァーラだ!
《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
姿形と能力が変わっても、相変わらず超強力で、クリーチャーデッキ寄りのデッキに対して強烈な強さを発揮しそうだ。ライフを守るのにも、盤面を固めるにも素晴らしい仕事をしてくれる。クリーチャーによる猛攻を生き延びるには両方とも必要な要素だね。
もう少し詳しく見てみるとしようか。
6マナ5/5飛行だけだとちょっと物足りないが、勿論テキスト欄はそんな大人しいもんじゃない。両方の能力が誘発したら、静寂も消し飛ぶ爆発力だ。たった1マナ増えただけで、飛行が付いた上さらにサイズも上がった《スラーグ牙/Thragtusk》とか呆れた強さだし、しかもトークンまで飛んでいるときた。伝説のクリーチャーではあるけれど、両方が確実に誘発するようなら多くのデッキで引っ張りだこになるだろう。
誘発条件まで含めて考えると、強さはどの程度のものだろうか?
誘発には条件があるものの、両方とも本当に必要なとき、きちんと誘発してくれそうなのは嬉しいところ。特にライフゲインは期待できるだろう。安全圏か押している状況だと、ライフゲインは大して意味がない。ライフ回復が重要なのは押されているときだからね。フェッチランドがちょっと曲者で、起動せず残しておくことで、インスタントタイミングのライフ調整ができてしまう。フェッチランドのせいでガッカリさせられる人も少なくないんじゃないかな。なので隙がないとは言えないが、それでも「必要な場合はライフ回復できる」と読み替えてほぼ差支えないと思う。
もう一つの3/3天使を連れてくる能力だけど、こちらはどんな状況でも誘発してほしいものの、ライフほど誘発は期待できないと思う。計算上最低、相手の場にクリーチャーが2体はいなきゃいけないわけだが、相手のデッキによっては永遠にクリーチャーが並ばないことだってあるからね。でもライフゲインとは違って、相手の場にクリーチャーがいなくても、3/3天使のお供は欲しい。エスパーみたいなクリーチャーを並べないデッキに対しては、相手の盤面がどうであれ、プレッシャーをかけることが重要だ。総じてお供を連れてくる能力は強力なものの、誘発させる条件はライフゲインより厳しいってことだね。
誘発能力は誘発したりしなかったりするとして考えても、驚異的なカードではある。6マナのカードとして相応以上の働きが期待できるし、たとえかなり劣勢に回っていたとしても、単体でゲームに勝利できる可能性すらある。特に面白いと思うのは、リンヴァーラが環境にあるという理由で、ゲーム展開が変わってきそうなこと。強さを考えると結構採用されそうだが、誘発型能力は条件付きだから、条件を満たさないように立ち回るだけの価値がある。
色々考えてみた。
対戦相手がリンヴァーラを使っている、もしくは白系のコントロールとかで入っていそうな気配がしたら、相手のライフを敢えて削らず、こちらのライフ総量と同じにしておくか検討してみたい。たとえばこちらのライフが14で、次ターン相手に《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》か何かで14点ダメージを与えられるとしたら、相手のライフを13点にせず、14点までのダメージに留めておくというのはどうだろう。最終的にはリンヴァーラでライフゲインされてしまうようなゲームだとしても、今唱えても嬉しくないという理由で1ターン唱えるのを遅らせることができれば、相手にかなりのマナ損失をさせた計算になる。
必要以上にクリーチャーを展開しないようにしたい。出しても大した意味がなさそうヤツなら特に気をつけよう。相手にクリーチャーが1体いて、こちらは2体コントロールしているとき、エルフ程度なら1ターン、手札に置いておいてもいいだろう。6マナもあればリンヴァーラ本人は出てきてしまうけど、3/3をタダで進呈する必要はどこにもないからね。
逆にこっちがリンヴァーラを使う場合には、盤面やライフを細かく調整して、うまいことアドバンテージを稼ぎたい。でもあまり露骨にやらないようにね。4/4をチャンプブロックできる局面で、敢えて3/3をチャンプしてライフを減らしにいったりすると、リンヴァーラが手札にあると教えているようなもの。察知されてしまったら、リンヴァーラをケアして動かれてしまう可能性がある。だが一方で、実際にはリンヴァーラがないのに、さも手札に持ってるような顔をして相手をハメることもできる。上手くいったら超絶技巧うまぶりブラフとして認められること間違いなし!
リンヴァーラは本当に素晴らしい。マジックで愛してやまない全ての要素が詰まっている。俺は劣勢な中、流れを変えるカードが好きだ。もっともこれは、俺がライフや盤面で押されることの多いデッキを使うことが多いせいもあるけどね。それに、強力だけど単純じゃない、面白い挙動をするというのもいい。環境に新たな謎解き的プレイングをもたらすというのもたまらない。環境に存在するという理由で、素敵なブラフを仕掛けたり、普通ではありえないようなプレイングができるというのも最高だ。たとえ、こんなことを書いている俺が自分で使うことはなかったとしてもね。
Oath of the Gatewatch Preview – Linvala, the Preserver
By Luis Scott-Vargas 2015年12月30日
http://www.channelfireball.com/articles/oath-of-the-gatewatch-preview-linvala-the-preserver/
《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》にはお世話になったもんだ。モダンの《出産の殻/Birthing Pod》デッキミラーでは勝負を分けるカードだったし、スタンダードで白緑系のデッキに勢いがあったときにも顔を出していた。
そんなリンヴァーラが帰ってきたぜ。このプレビュー記事まで、静寂にしてなきゃいけなかったけどもう終わり。これが新リンヴァーラだ!
《保護者、リンヴァーラ/Linvala, the Preserver》
姿形と能力が変わっても、相変わらず超強力で、クリーチャーデッキ寄りのデッキに対して強烈な強さを発揮しそうだ。ライフを守るのにも、盤面を固めるにも素晴らしい仕事をしてくれる。クリーチャーによる猛攻を生き延びるには両方とも必要な要素だね。
もう少し詳しく見てみるとしようか。
6マナ5/5飛行だけだとちょっと物足りないが、勿論テキスト欄はそんな大人しいもんじゃない。両方の能力が誘発したら、静寂も消し飛ぶ爆発力だ。たった1マナ増えただけで、飛行が付いた上さらにサイズも上がった《スラーグ牙/Thragtusk》とか呆れた強さだし、しかもトークンまで飛んでいるときた。伝説のクリーチャーではあるけれど、両方が確実に誘発するようなら多くのデッキで引っ張りだこになるだろう。
誘発条件まで含めて考えると、強さはどの程度のものだろうか?
誘発には条件があるものの、両方とも本当に必要なとき、きちんと誘発してくれそうなのは嬉しいところ。特にライフゲインは期待できるだろう。安全圏か押している状況だと、ライフゲインは大して意味がない。ライフ回復が重要なのは押されているときだからね。フェッチランドがちょっと曲者で、起動せず残しておくことで、インスタントタイミングのライフ調整ができてしまう。フェッチランドのせいでガッカリさせられる人も少なくないんじゃないかな。なので隙がないとは言えないが、それでも「必要な場合はライフ回復できる」と読み替えてほぼ差支えないと思う。
もう一つの3/3天使を連れてくる能力だけど、こちらはどんな状況でも誘発してほしいものの、ライフほど誘発は期待できないと思う。計算上最低、相手の場にクリーチャーが2体はいなきゃいけないわけだが、相手のデッキによっては永遠にクリーチャーが並ばないことだってあるからね。でもライフゲインとは違って、相手の場にクリーチャーがいなくても、3/3天使のお供は欲しい。エスパーみたいなクリーチャーを並べないデッキに対しては、相手の盤面がどうであれ、プレッシャーをかけることが重要だ。総じてお供を連れてくる能力は強力なものの、誘発させる条件はライフゲインより厳しいってことだね。
誘発能力は誘発したりしなかったりするとして考えても、驚異的なカードではある。6マナのカードとして相応以上の働きが期待できるし、たとえかなり劣勢に回っていたとしても、単体でゲームに勝利できる可能性すらある。特に面白いと思うのは、リンヴァーラが環境にあるという理由で、ゲーム展開が変わってきそうなこと。強さを考えると結構採用されそうだが、誘発型能力は条件付きだから、条件を満たさないように立ち回るだけの価値がある。
色々考えてみた。
対戦相手がリンヴァーラを使っている、もしくは白系のコントロールとかで入っていそうな気配がしたら、相手のライフを敢えて削らず、こちらのライフ総量と同じにしておくか検討してみたい。たとえばこちらのライフが14で、次ターン相手に《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》か何かで14点ダメージを与えられるとしたら、相手のライフを13点にせず、14点までのダメージに留めておくというのはどうだろう。最終的にはリンヴァーラでライフゲインされてしまうようなゲームだとしても、今唱えても嬉しくないという理由で1ターン唱えるのを遅らせることができれば、相手にかなりのマナ損失をさせた計算になる。
必要以上にクリーチャーを展開しないようにしたい。出しても大した意味がなさそうヤツなら特に気をつけよう。相手にクリーチャーが1体いて、こちらは2体コントロールしているとき、エルフ程度なら1ターン、手札に置いておいてもいいだろう。6マナもあればリンヴァーラ本人は出てきてしまうけど、3/3をタダで進呈する必要はどこにもないからね。
逆にこっちがリンヴァーラを使う場合には、盤面やライフを細かく調整して、うまいことアドバンテージを稼ぎたい。でもあまり露骨にやらないようにね。4/4をチャンプブロックできる局面で、敢えて3/3をチャンプしてライフを減らしにいったりすると、リンヴァーラが手札にあると教えているようなもの。察知されてしまったら、リンヴァーラをケアして動かれてしまう可能性がある。だが一方で、実際にはリンヴァーラがないのに、さも手札に持ってるような顔をして相手をハメることもできる。上手くいったら超絶技巧うまぶりブラフとして認められること間違いなし!
リンヴァーラは本当に素晴らしい。マジックで愛してやまない全ての要素が詰まっている。俺は劣勢な中、流れを変えるカードが好きだ。もっともこれは、俺がライフや盤面で押されることの多いデッキを使うことが多いせいもあるけどね。それに、強力だけど単純じゃない、面白い挙動をするというのもいい。環境に新たな謎解き的プレイングをもたらすというのもたまらない。環境に存在するという理由で、素敵なブラフを仕掛けたり、普通ではありえないようなプレイングができるというのも最高だ。たとえ、こんなことを書いている俺が自分で使うことはなかったとしてもね。
コメント
来年も宜しくです ( ´ω` )ノシ
不安定だったりもしますが、こちらこそいつもコメント欄で温かく支援していただきました!
来年もよろしくお願いします(´∀`)