【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 赤 part5 (by LSV)
2012年11月26日 翻訳 コメント (7)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 赤
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
赤のコモントップ5
5.《裏切りの本能/Traitorous Instinct》
4.《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker》
3.《爆発の衝撃/Explosive Impact》
2.《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug》
1.《滅殺の火/Annihilating Fire》
強烈なコモンがいくつかあるね。上位4種はどんなデッキでも強いだろう(コントロールで《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker》は少し見劣りするが)。相手のライフ残り10点から焼き尽くす可能性すらはっきりと見える。《裏切りの本能/Traitorous Instinct》の用途は他と比べると限られるけれど、ラクドスのデッキなら入れるだろう。
構築で赤に入ったのは(ラクドスがって意味じゃないよ)《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》くらいか。《灰の盲信者/Ash Zealot》、《電謀/Electrickery》、それに《汚損破/Vandalblast》が次点で一考に値するくらいだね。ラクドスのカードも入れれば間違いなくもっと増えるけど、レビューはまだ先だ!
LSV
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
《ウトヴァラのヘルカイト/Utvara Hellkite》
構築1.0点
8マナで1ターン待たないと仕事できない男の人って……。
リミテッド2.0点
諸君、私は7マナが大好きだ。でも8マナだと話が別だ。こいつを唱えて殴ろうなんて良くて野心的な程度。《斧折りの守護者/Axebane Guardian》軍団でもない限り、無理だろう。攻撃できればゲームが決まるけどね。俺は《斧折りの雄鹿/Axebane Stag》だって構わず使っちまうんだぜ。
《汚損破/Vandalblast》
構築2.0点
《鋳塊かじり/Ingot Chewer》にライバル現る。どちらにも面白い長所があるね。ヴィンテージでは、5マナに到達できればこちらの方がいいが、鋳塊かじりと違って《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst》や《虚空の杯/Chalice of the Void》に引っかかる。《超起源/Hypergenesis》や《死せる生/Living End》では、明らかに採用するのは鋳塊かじりだろう。モダンでは対親和にどうぞ。《剣を鍬に/Swords to Plowshares》にも《疫病風/Plague Wind》にもなってくれる。《粉砕の嵐/Shatterstorm》が1マナ重くなっても、柔軟性のためならそれだけの価値がある。とにかく、アーティファクト破壊の世界に面白い競争相手ができたようだ。
リミテッド0.5点
魔鍵を壊したいなら、《乱打角/Batterhorn》の方がいいし取るのも難しくない。こいつをサイドインしたくなるようなデッキもあるだろうけれど、あんまり多くはないんじゃないかな。
《ヴィーアシーノのゆすり屋/Viashino Racketeer》
構築1.0点
ゆすられてるからって何でもゆるすわけじゃねーぞ!
リミテッド1.5点
3マナのクリーチャーが必要なら入るよ。一回ルーターするのは悪くないけど、2/1はカード1枚分の働きじゃないから流していいカードだ。
赤のコモントップ5
5.《裏切りの本能/Traitorous Instinct》
4.《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker》
3.《爆発の衝撃/Explosive Impact》
2.《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug》
1.《滅殺の火/Annihilating Fire》
強烈なコモンがいくつかあるね。上位4種はどんなデッキでも強いだろう(コントロールで《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker》は少し見劣りするが)。相手のライフ残り10点から焼き尽くす可能性すらはっきりと見える。《裏切りの本能/Traitorous Instinct》の用途は他と比べると限られるけれど、ラクドスのデッキなら入れるだろう。
構築で赤に入ったのは(ラクドスがって意味じゃないよ)《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》くらいか。《灰の盲信者/Ash Zealot》、《電謀/Electrickery》、それに《汚損破/Vandalblast》が次点で一考に値するくらいだね。ラクドスのカードも入れれば間違いなくもっと増えるけど、レビューはまだ先だ!
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【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 赤 part4 (by LSV)
2012年11月24日 翻訳 コメント (2)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 赤
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
《火炎収斂/Pyroconvergence》
構築1.0点
《稲妻の裂け目/Lightning Rift》より優れた亜種は存在しねえ!
リミテッド1.5点
たくさん誘発しなくても価値があるから、多色呪文が8枚以上あれば上々かな。ただ唱えるためのマナコストも考えるようにしよう。1マナ解鎖して2/2を数えないようにね。コントロールのがしっくりくるけど、毎回上手くいくってわけにもいかなそうだ。
《競走路の憤怒/Racecourse Fury》
構築1.0点
誰が0-6できるか競争してるのでもなければ、使わないことだ。
リミテッド0.0点
土地ひとつとカード1枚を使って速攻を与えるのは間違いなく割に合わない。これで速攻をつける分のマナを唱える方に回したら、1ターン早くクリーチャーが出せるんじゃないかね。
《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug》
構築1.0点
3マナ3/3先制攻撃だけだとしても最近は特別というわけじゃない。ブロックできないのはかなりの欠点。こいつはしっかり鎖につないでおこう。
リミテッド3.0点
ブロックしづらい解鎖クリーチャーの一員として、《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug》は引っ張りだこだ。守りに回っても2/2としてまずまずだから、防御的なデッキでも2枚くらい入れるのを厭わないだろう。
《通りのひきつけ/Street Spasm》
構築1.0点
その通り。劣化《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》なのさ。
リミテッド3.5点
ソーサリー速度で飛行に撃てない《熱光線/Heat Ray》という時点で強い。相手を薙ぎ払えるモードがついてるのは素晴らしい。
《瓦礫の調査/Survey the Wreckage》
構築1.0点
ゴブリンが自分で築いた瓦礫を調査してるってのは気に入ったんだが、構築で調査してる場面に出くわすことはなさそうだ。
リミテッド0.5点
《ならず者の道/Rogue’s Passage》みたいな潰したい土地があればサイドボードにはなる。強くはないけどさ。
《長屋壊し/Tenement Crasher》
構築1.0点
構築に突っ込んでくる酔っ払いだ!
リミテッド2.0点
コモンでパワー5の速攻は中々。1枚以上は要らないとしてもね。困ったときのフィニッシャーになるよ。
《裏切りの本能/Traitorous Instinct》
構築1.0点
《原始のタイタン/Primeval Titan》と《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》があれば少しは使われただろうけどね。でも幸運なことにタイタンはもういない。強いパクり先がないと構築で使うには厳しい。俺の本能が今のところノーチャンと告げている。
リミテッド2.5点
思ったより相当できる印象。前のめりなラクドスでは大体裏切りの本能が2枚くらい入ってて、こいつでゲームが終わるところを数多く見てきた。ビートダウンしていくなら、相手側の一番強い奴を奪って大きくするのはでかいよ。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 赤 part3 (by LSV)
2012年11月22日 翻訳 コメント (3)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 赤
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker》
構築2.0点
凄い名前のカードをスルーしたくなかったからじゃなくて、こいつは面白いカードだよ。2マナパワー3はいい線いってる。《灰の盲信者/Ash Zealot》と比べると見劣りするけど、赤の前のめりなデッキには両方枠があるだろう。
リミテッド3.0点
ラクドスの腕っぷしは本物だ。特に赤いカードはそう。解鎖クリーチャーをマナカーブに合わせて綺麗に展開して無慈悲に叩き潰す姿が脳裏に浮かぶよ。解鎖クリーチャーを取るたびに、他の解鎖クリーチャーが強くなるからね。最初の解鎖クリーチャーで相手を後手に回らせたら、後続も解鎖しやすくなるのがいい。こいつは先鋒にぴったりだし、パワー3のクリーチャーがいつも必要というわけじゃないが、2/1のブロッカーでも最悪ではないだろう。
《ギルドの抗争/Guild Feud》
構築1.0点
またですか。ちょっと何言ってるか分からないカードですねー。何が起きるのか読み解くだけの価値はないと思うけど、まあやってみようか。
やはり俺はあってた。2つのギルドが抗争するってことだね。構築的にはあまり関係ない。
リミテッド1.0点
デッキのクリーチャーが全部強いなら、普通に使って勝てばいい。マッチアップ次第ではイカれたことにもなりそうだが、こいつを出して、格闘で負けたらまさに大惨事。6マナ使って相手にタダでクリーチャーを与えるなんてヤバすぎる。それでもこちらのクリーチャーが相手のを打ち負かせる自信があるなら、ワンチャンあるかな。
《どぶ潜み/Guttersnipe》
構築2.0点
《苦悶の触手/Tendrils of Agony》と唱える順番が逆になったってのはカッコイイ。苦悶の触手と違って、マナ加速の儀式系とは相性が良くないが、キャントリップや軽い火力を満載のデッキで使えば効率の良い火力と化す。こいつだけで回すには少々脆いが、バーンデッキで追加の攻撃手段になってそうだ。
リミテッド2.0点
こいつが欲しいときはすぐわかるし、そういうときに入れたらとても強いだろう。一番いいのはドラフトで素敵なデッキを作って、呪文を詰め込むkとおだ。呪文が8枚以上あれば走りだしとしてはまずまず。超前のめりで2,4点稼げればいいなら8枚以下でもいいだろう。
《高射砲手/Lobber Crew》
構築1.0点
ええっ、多色呪文を唱えるたびに《陰惨な再演/Gruesome Encore》が見れるのかい?
リミテッド2.5点
俺は0/4が好きだしゲームに勝つのも好きだ。というわけで俺の中でこいつはできる子。こいつは防御的なデッキによく合う。しかし能力がプレイヤーにしか飛ばないにも関わらず、ビートダウンデッキにも入りそうだ。フィニッシャーとしてブロック不能なダメージ源になるし、多色呪文を唱えたときに追加で1点当てれるのも無意味ではないからね。
《ミノタウルスの攻め手/Minotaur Aggressor》
構築1.0点
お前に足りないものは、それは!情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてなによりもォ-------軽さが足りない!!
リミテッド1.5点
7マナも払ってタフネスが2というのは普通美味しくないが、不意に一発殴るのはそこまで難しくなさそう。戦闘になれば大体勝てるだろうし、速攻がついているのは随分大きい。7マナのクリーチャーが欲しければ、役目は果たしてくれるだろう。
《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》
構築3.0点
かなり好きだ。《炎の斬りつけ/Flame Slash》は随分使ったものだし、余分にマナを支払えば《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》になるのも素晴らしいだろう。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》でフラッシュバックしたときに超過コストを支払えないのが残念だけど、それでも《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》入りのデッキで中々良さそう。《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》のダメージをあてにしないコントロールデッキでは、入れ替えてみて素敵だと思う。
リミテッド4.5点
2マナの選択肢がついてるので、序盤に撃ちたくなってしまうのが欠点だ。うまくいけば《炎の波/Flame Wave》なんだから、リミテッドで壊れなのはわかってくれるかな。
《飛行術の探求/Pursuit of Flight》
構築1.0点
5~8枚目の《幽体の飛行/Spectral Flight》が欲しいのでもない限り、青いのを使っておけばいいんじゃない。
リミテッド1.5点
劣化《幽体の飛行/Spectral Flight》ですら相手を殺すことができる。ラクドスで使えば、おまけつき《巨人の力/Giant Strength》になることも珍しくないだろう。理想的には青マナを少し散らして飛べるようにしたいけど、普通に乗り込めばいいときもある。イゼット・ビートダウンを組むときもこれで飛べるけど、ラクドスと比べてこれが入ることは多くないと思う。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 赤 part2 (by LSV)
2012年11月22日 翻訳◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 赤
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
《血暴れの巨人/Bloodfray Giant》
構築1.0点
4マナでパワーが5のトランプル持ちというだけで一考に値した時代はとうに終わった。こいつがそれを知ったら暴れそうだけど。残念ながら、最近のクリーチャーは強すぎるんだ。
リミテッド3.5点
大した奴だぜ。4マナ4/3という時点で既にかなり強い。それにトランプルと解鎖がついてるから、他とは一線を画す。単なるクリーチャーにすぎないし、ブロックもあまりしてくれないけど、パワー5のトランプル持ち(それにタフネスが4)がこんなに軽いのは格別だと思う。特にアンコモンではね。
《混沌のインプ/Chaos Imps》
構築1.0点
こういうクリーチャーは、良くも悪くもタイタンに遠く及ばない。速攻があれば話は別だったけど、1ターンお家で待たなきゃならないドラゴンは強くもなんともない。6マナ域は除去を避けれたり除去されても良いのが重要なのに、こいつは何もその手の能力を持っていないんだ。
リミテッド4.0点
なんだただのパワー7の飛行・トランプルか。
《暴れ玉石/Cobblebrute》
構築1.0点
クリーチャーと一言で言っても玉石混合だからね。
リミテッド2.5点
睨み合いでないなら5点で殴れるのは良いことだし、自身より重たいところを止めれるのもいい。前のめりだけど除去がないとかならそこまで強くはないかもしれない。対戦で見たクリーチャーはサイドボードのときに思い出すようにしよう。軽いパワー2がたくさんいるなら、ベンチに引っ込んでてもらうのがいいかもしれない。
《馬力充電/Dynacharge》
構築1.0点
《ラッパの一吹き/Trumpet Blast》が出力を調整できるようになったとしても、依然馬力不足。
リミテッド1.5点
-4/-0修正を与えるのと違って、1マナで撃てるようになってもそこまで良くはならない。+2/+0修正を適当なクリーチャーに与えてもアドは取れないことが多い。つまり依然としてこれは《ラッパの一吹き/Trumpet Blast》で、ラッパ同様そういう効果が必要なデッキでだけ使われるだろう。
《電謀/Electrickery》
構築2.5点
驚くかな、このカードは素敵だ。1マナのクリーチャーを撃ち落すのは、専用のカードを割く価値があるくらい重要というのが《はらわた撃ち/Gut Shot》で証明された。0マナと1マナの差は大きいけれど、こちらにはより強力なモードがある。相手全軍へ1点撃ちこめば軽くカード数枚分の得になるし、たった2マナで恩恵にあずかれるのは素晴らしい。そんな選択肢が合わさって、《火柱/Pillar of Flame》といい競争相手になるだろう。《火柱/Pillar of Flame》が大体勝つことになるだろうけど、両方入れるデッキもあるだろう。《墓所這い/Gravecrawler》や《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger》よりもタフネス1のクリーチャーが多くなれば、《電謀/Electrickery》も使われるかもしれない。
リミテッド3.0点
1点ダメージという時点で既に喜んで使うくらいだから、でかいアドバンテージを稼ぐ選択肢もあれば避けるわけがないね。こいつでできる悪さはたくさんあるから、最大限にアドが取れるようにブロックするのが肝要だ。こいつがあるだけで、タフネス1のクリーチャーは全体的に怪しくなる。何せそこそこの確率で、無料でカードを差し出してるようなものなんだからね。
《爆発の衝撃/Explosive Impact》
構築1.0点
いわゆる爆発オチってやつか。
リミテッド3.5点
カードのデザインがあまりに自然で、今回初めて刷られたとは驚きだ。6マナで何にでも5点当てられるのは単純で美しい。クリーチャーを倒す用途だと重いとはいえ、本体にぶち込めるのが嬉しくて何枚も入れたくなるね。普通なら6マナの呪文を何枚も積むのは警告するところなんだけどさ。
《ゴブリンの結集/Goblin Rally》
構築1.0点
ゴブリンを強化するロードと一緒に出てくれたなら、語ることもできたけど、そんなカードが刷られたら錯乱して隠遁しかねないよな。5マナで4体クリーチャーを出す程度では不十分だ。特に、《未練ある魂/Lingering Souls》なんてトークンどころか、デッキすら作り出してしまったからなあ(5マナでクリーチャーを4体出すつながりでね)。
リミテッド3.5点
ゴブリンの大軍には色々使い道がある。中でもトークンでチャンプブロックを繰り返して、アド差で相手を潰せるようなドロー呪文へたどり着くとかね。《馬力充電/Dynacharge》してもいいけれど、ちょっとでき過ぎのような気がしないでもない。ゴブリンの結集は、赤い《連絡/Tidings》みたいなものだと思う。青と赤、2つの色の違いを現す完璧な例だ。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 赤 part1 (by LSV)
2012年11月20日 翻訳 コメント (7)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 赤
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
Return to Ravnica Set Review – Red
Luis Scott-Vargas, 2012年10月8日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-red/
《滅殺の火/Annihilating Fire》
構築2.0点
赤単がこいつで滅殺し始めても、世の末ってわけじゃないだろう。でも《灼熱の槍/Searing Spear》や《火柱/Pillar of Flame》を締め出すことはないだろう。
リミテッド3.5点
赤で最良のコモンは大体いいものだ。《滅殺の火/Annihilating Fire》でがっかりすることはないだろう。マナコストが赤赤なおかげで、俺みたいな欲張りさんも赤以外のデッキでタッチできない。本気で赤を取ってる人に嬉しいね。
《灰の盲信者/Ash Zealot》
構築2.5点
たった2マナで実に多機能。先制攻撃と速攻の時点でかなり強くて、フラッシュバックや墓地の呪文を使おうとした人に罰を与えてくれる。最高にハイってやつだ。強い赤単ができるようなら、入ってなければ驚くだろうね。唱えるコストのせいで入るデッキが限られるけど、順当だと思う。
リミテッド3.0点
あるぇー?何か忘れてるかな。リミテッドでこいつの能力が誘発することってないよね?間違ってたら、コメント欄に15人くらい指摘する人が現れるだけだから、まあいいか。もちろん、2番目の能力の意味がないにしても、2マナ2/2先制攻撃・速攻は十二分だ。
《乱打角/Batterhorn》
構築1.0点
バターつながりで《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》から探せるようにでもならない限り、アーティファクトを破壊したいならもっといい方法があるよね。下の環境では《鋳塊かじり/Ingot Chewer》に鼻で笑われるし、スタンダードでは《古えの遺恨/Ancient Grudge》でも取った方がいい。
リミテッド2.5点
4/3がちょっと重くなった程度で魔鍵が壊せるようになるなら重くても価値がある。ただマナカーブが綺麗なら、抜いたりサイドアウトするのも躊躇しないようにね。
《ふいごトカゲ/Bellows Lizard》
構築1.0点
1点すらつけにくいカードとかげんなりするよね。
リミテッド1.0点
前のめりなデッキなら、2マナでダメージを1点稼ぐより良いマナの使い道があるだろう。コントロールなら、もっといいものを使ったらいい。2/1が大軍で攻めてくる超速攻デッキがあるならサイドインするけど、そのくらいかな。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑) 後半 (by LSV)
2012年11月15日 翻訳 コメント (5)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑)
Return to Ravnica Set Review – Golgari
Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
ゴルガリの再興
ゴルガリはラヴニカへの回帰でとても大きい収穫があった。中でも《突然の衰微/Abrupt Decay》と《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》はどちらも、セット中でも指折りの強力カード。それにリミテッドでも、アドアドすることこそまさに俺がやりたいことそのものだから、ゴルガリはイケてそうだ。前にも言ったのはわかってるけど、今期のスタンダードは本当に面白くなりそう。
次に記事を書くときはサン・ホセで書くことになると思う。今週末残りのチャネルファイアーボール(Channelfireball)勢と会いにいくからね。GP、それにもちろんプロツアーに向けてチームで練習するから、これから2週間はドラフトとモダン漬けだ。今週末にレビューをまとめるよ。残りは赤、ラクドス(赤黒)、それにアーティファクト・土地だけだ!
LSV
(《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》のリミテッドの点数をつけるのを忘れたから、結論のときに触れるつもりだよ)
Return to Ravnica Set Review – Golgari
Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》
構築3.0点
本当に必要なものは目に見えない。というわけでスポイラーの中でこいつに注目した時の記事を置いておくよ。
http://www.channelfireball.com/articles/spoiler-spotlight-lsv-on-vraska-the-unseen/
http://postpone223.diarynote.jp/201209252146588020/(ひらこうさんによる翻訳)
記事の中で話した通り、ヴラスカは強力な除去で、《名誉回復/Vindicate》の後に十分な脅威を残していく。+1能力のおかげで倒されづらいし、大体の状況で1対多交換が取れてライフも稼げるだろう。奥義で誰かを暗殺できる日を夢見てるよ。奥義到達もそこまで難しくないからね。
リミテッド4.5点
きたぞ、きたぞ!リミテッドでプレインズウォーカーはぶっ壊れ。ヴラスカはまさに壊れそのもの。構築で強力になるように作られてるんだから、リミテッドではよくイカれたカードになるよね。
《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
構築2.5点
3つの異なる起動型能力にそれぞれ異なる効果がついててごちゃごちゃしてるけど、そのどれもが素敵に見える。フェッチランドのある環境ではマナ能力も本物だし、墓地のクリーチャーや呪文を食べる能力がマナ加速についているのは素晴らしい。スタンダードみたいに安定してマナが出せないとちょっと難しいけどね。
こいつを《萎縮した卑劣漢/Withered Wretch》として使うのは、カードを丸々一枚その用途に割いてしまうことになるので相当痩せてる。ゾンビとかに対するサイドボード要員としては力不足だし、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を封殺する目的なら、悪いお知らせがある。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》を使うデッキからすればこいつが生きてたらいやらしいが、瞬唱入りのデッキで優秀な除去の入ってないデッキには未だお目にかかったことがない。
スタンダードでの弱点はおいておいて、下の環境ではかなりの見込みがある奴だと思う。自分、それに相手が、こいつで大体安定してマナを出せるくらいフェッチランドを使用しているのなら、死儀礼のシャーマンは1/2で凄まじい強化のなされた《極楽鳥/Birds of Paradise》になる。
リミテッド3.5点
たった1マナしかかからないから、黒と緑が両方出るならよほどのことがない限り抜くことはない。クリーチャー1体ごとに2点ゲインして、たまに2点本体に飛ばせるのは素晴らしいし、大体のゲームで何度も起動できるだろう。しかもたまに相手の活用を妨害することすらできる。もっとも、自分の墓地を上手に食べづらいことでそこはバランスがとれているけどね。
《ゴルガリの長脚/Golgari Longlegs》
構築1.0点
構築でなぜこいつが使えないのか、長話もなんだろう?
リミテッド3.0点
黒によし。緑によし。黒緑ならもっとよし。みんな大好き足長おじさん。
《滑り頭/Slitherhead》
構築2.5点
マジックをやって学んだことがあるとすれば、それはタダほど偉いものはないってことだ。どんなに些細なことでも、タダで手に入る恩恵はいつでも見る価値がある。こいつの場合、1マナのゾンビで、墓地に落ちた後+1/+1カウンターのおまけがついてくるわけだ。ゾンビだから《墓所這い/Gravecrawler》が帰ってこれるし、墓地に落ちた後にもちょっと役立つという点で、《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》とも自然コンボになる(ところでロッテスのトロールもゾンビだ)。スタンダードで使われるとすれば、墓所這いとロッテスの2枚と一緒のデッキに入る可能性が最も高いだろう。
下の環境では、特に発掘を使うデッキで使うとこいつは新人フリースペルだ。超強力なものではないから確実ではないにせよ、《イチョリッド/Ichorid》の餌になるし、相手を殴り倒すクリーチャーを強化もできる。王国とはこういう小さな恩恵の上に成り立つものだから、このカードの実力を過小評価はしないよ。
リミテッド1.5点
墓地に落ちたらフリースペルが手に入るとはいえ、1マナ1/1はそれでもあまり好きじゃない。戦場にいても墓地にあってもカード1枚分の働きはしない。両方の働きが合わさっても、強いとは思わないな。
ゴルガリの再興
ゴルガリはラヴニカへの回帰でとても大きい収穫があった。中でも《突然の衰微/Abrupt Decay》と《見えざる者、ヴラスカ/Vraska the Unseen》はどちらも、セット中でも指折りの強力カード。それにリミテッドでも、アドアドすることこそまさに俺がやりたいことそのものだから、ゴルガリはイケてそうだ。前にも言ったのはわかってるけど、今期のスタンダードは本当に面白くなりそう。
次に記事を書くときはサン・ホセで書くことになると思う。今週末残りのチャネルファイアーボール(Channelfireball)勢と会いにいくからね。GP、それにもちろんプロツアーに向けてチームで練習するから、これから2週間はドラフトとモダン漬けだ。今週末にレビューをまとめるよ。残りは赤、ラクドス(赤黒)、それにアーティファクト・土地だけだ!
LSV
(《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》のリミテッドの点数をつけるのを忘れたから、結論のときに触れるつもりだよ)
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑) ちょっぴり
2012年11月15日 翻訳 コメント (6)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑)
Return to Ravnica Set Review – Golgari
Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
Return to Ravnica Set Review – Golgari
Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
《刈り取りの儀式/Rites of Reaping》
構築1.0点
重すぎる。ちゃんと刈り取るためには種まきが必要だろう。
リミテッド3.0点
インスタントだったらマジキチだったけどね。多分そのせいでインスタントじゃなくなったんだろう。大体クリーチャーを除去しつつ数点ダメージを多く通せて、それでも強いんだけど、常識の範疇を超えて強いわけじゃない。
《水路の蠍/Sluiceway Scorpion》
構築1.0点
3マナじゃなく4マナというのが致命的。4マナあれば他に強いことがたくさんあり過ぎて、こいつにとっては越えられない壁がある。
リミテッド3.5点
キーワード能力の中でも接死はお気に入りの一つでね。接死もちのクリーチャーはいつでもどうにかして相手のカード1枚と交換できるってのは、安心だよな。しかもこいつは+2/+2もついてくる。サソリうめえ。
《貴重な発見/Treasured Find》
構築2.0点
《Regrowth》が制限されていた時代から幾星霜、貴重なものならあちらこちらで発見できるだろう。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》で使いまわせないのもアレだが、まあ使いまわせなくて良かったというべきだろう。
リミテッド2.0点
どんなカードでも《死者再生/Raise Dead》できるのは素晴らしい。デッキの構成と全体の質によって評価は上がる。デッキで強いカードが除去されにくいクリーチャーとかなら、強いカードが除去なときよりもかなり弱くなってしまうだろう。愛してやまないデッキもあるだろうけど、そうでないデッキでは使わないだろう。
《構脚のトロール/Trestle Troll》
構築4.0点
こいつがいれば《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》要らず!ロッテスなんかよりずっと固いし、到達もある最強の防衛軍だ。これからのスタンダードのクリーチャーはこいつを基に評価されることになるだろう。トロール・テストを通過しなければ、構築じゃ通用しない。
リミテッド3.5点
クリーチャーと見せかけて除去です。攻撃はできないが、再生できるけど、しないでも大抵のものは止まる。俺はブロックが好きだからね。こいつを好きになるのも自然なことさ。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑) part1 (by LSV)
2012年11月12日 翻訳 コメント (5)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー ゴルガリ(黒緑)
Return to Ravnica Set Review – Golgari
Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
Return to Ravnica Set Review – Golgari
Luis Scott-Vargas, 2012年10月4日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-golgari/
《突然の衰微/Abrupt Decay》
構築3.5点
最近刷られた中では最も効率が良くて柔軟な除去だし、除去する先はこれからも無限に増えていくだろう。スタンダードでは、最初の1,2ターンに出されたクリーチャーなら何でも除去できるし、《忘却の輪/Oblivion Ring》や《拘留の宝球/Detention Sphere》、魔鍵なんかをたった2マナで破壊できる。打ち消されないのも素敵だけど、そこは他環境でより重要なところだろう。
下の環境ではこいつを採用したい理由がたくさんある。マナ基盤がより強固で、クリーチャーでないパーマネントが多く、打消しも多い。モダンやレガシーは影響を受けるだろう。これでも喰らえ、《相殺/Counterbalance》!
これだけ効率良いカードとなると、突然マジックの構築ががらりと変わりでもない限り、絶対に使われるだろう。
リミテッド3.5点
軽量の除去を流すことは少ないけど、強さのせいで過大評価されるんじゃないかと思う一枚。リミテッドで軽くて小さいのしか撃ち落せないのは明らかにデメリットで、打ち消されないって部分も基本的に意味がないからね。
《屍体屋の脅威/Corpsejack Menace》
構築2.0点
4マナ4/4は言うほど脅威じゃないけど、カウンターを2倍にする能力のおかげで脅威度は上がってるだろう。死体をするから2倍活用のカウンターが乗るってことなのかね?活用、解鎖、不死やその他の奴らと組み合わさってうまいこと働く。それでデッキが成立するほどかどうかはわからない。普通はこういうやり過ぎな全体強化はあまり強くないし、特に今は《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》との競争があるけれど、多少使われても驚かないよ。
リミテッド3.5点
テキスト欄に何も書いてなくても使うし、仕事をさせるのも難しいことじゃないだろう。解鎖に活用どちらと使っても良し。偶然カウンターが2つばかり増えるのでも素晴らしいと確信してるよ。
《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》
構築2.0点
速攻で評価を決めたくはないけど、こいつは気に入った。《ボガートの突撃隊/Boggart Ram-Gang》は、唱えるのがもっと簡単な上に適切な色だったとはいえ、かなり使われたからね(だって赤単だろ?)それに《屑肉の刻み獣/Dreg Mangler》には明らかに良いことが書いてある。ビートダウンデッキで速攻クリーチャーがいればそのままダメージ源になるし、+1/+1カウンターが3つ乗ればブロッカーも乗り越えることすらできる。しばしば単なる3点以上のダメージが見込めるぞ。
リミテッド3.5点
ゴルガリにも前のめりな奴らがいた。ドラフトでこいつが十分集められて、軽く、コストパフォーマンスが良くて、死んだあとお代わりまでできるとくれば、相手が屑肉になるのは確定的明らか。活用は超面白い。みんなフラッシュバックが好きなのも納得がいくね。
《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》
構築2.0点
相手だけ全員に-1/-1修正がいけば良かったんだけどなあ。それじゃゴルガリっぽくないかもだけど、どれくらい使われるかには影響したと思う。そんなモードだったら再生するモードと争うことになるだろう。緑のクリーチャーデッキはいろいろエルフとか並べるからね。エンチャントも消せるから、トークンデッキ相手にもいい。総評すると一番強い魔除けじゃないけど、使い道はある感じか。
リミテッド3.5点
どのモードもリミテッドだと有用、エンチャント破壊のモードが一番限定的だ。使えば相手の強いところを1枚もぎ取るのは難しくないだろうし、盤面に影響のあるモードを使えば楽々2:1交換できるだろう。
《忌まわしい回収/Grisly Salvage》
構築3.0点
悪い引きから良いものを回収する方法の一つ。この手の《衝動/Impulse》は長いこと見てなかった。《古きものの活性/Ancient Stirrings》が一番近かったけど、効果はこれと比べてより限定的だった。多くのデッキがこれを使ってクリーチャーを掘りだすだろうし、墓地をリソースとして使えるならもっといい。これを入れるのにお題目は要らない。デッキにクリーチャーが詰め込まれてて黒緑が簡単に出るなら、検討すべきだろう。
リミテッド2.5点
こいつは気に入ったな。でもドラフトで使わないデッキも容易に思いつく。。土地も回収できるから外れにくいとはいえ、デッキにクリーチャーが10くらいしかいないなら、息切れ防止というよりマナソースの一つくらいに思った方がいい。
《ゴルガリの死者の王、ジャラド/Jarad, Golgari Lich Lord》
構築2.5点
このカードがどれだけ強いかは想像に難くない。十分クリーチャーが入っていて《忌まわしい回収/Grisly Salvage》もあれば、ジャラド自体が巨大なだけでなく、墓地から回収するのも大した手間ではないだろう。相手にクリーチャーを投げつける能力も、デッキに終盤のパワーが必要なら、ゲームを終了させるのに有効な方法だ。最大のデメリットはジャラド自身が動き出すのが遅いこと。能力もサイズも少なくとも中盤までは大したことがない。間違いなく何とかする方法はある。中でも《忌まわしい回収/Grisly Salvage》が最高だろう。殴りデッキでもコントロールでも、ゴルガリデッキのフィニッシャーとしてジャラドは効果的に見える。
リミテッド4.0点
ジャラドは巨大で殺すことができない怪物だ。しかも望めば相手にクリーチャーを投げつけることすらできる。凄くない?ジャラドを念頭に置いてドラフトすればもっと強いが、沼、森、そしてクリーチャーが必要ってことを理解するのは難しくないだろう。クリーチャーなしのゴルガリデッキをどうにかして作りでもしない限り、問答無用で投入するだろう。
《ジャラドの命令/Jarad’s Orders》
構築2.5点
パン買ってこいよってのが普段の命令だけど、このカードを使えば選びどころよりどりみどりだ。スタンダードでは、4マナ使って強いやつをもってきて、しかもアドも取れるかもしれないのは素敵だよね。釣り竿で釣る先や、埋めたクリーチャーで何かする手段が十分あれば(たとえばジャラド自身とか)、こいつも良い仕事をしてくれるかもしれない。
モダンだとぐっと面白くなる。オーウェン(Owen Turtenwald)がこちらで書いてるみたいにね。
《けちな贈り物/Gifts Ungiven》で《堀葬の儀式/Unburial Rites》を埋めるより良いかはまだわからないけど、やれるだけの力はあるよ。
リミテッド3.0点
普通俺はカードをサーチするためだけに4マナも使うのは好きじゃない。クリーチャー限定とあっては尚更だが、環境に活用があるからそれほど気にしない。疑似カードアドバンテージは魅力的な気がするし、サーチ先に爆弾レアがあるならもっといい。
《コロズダのギルド魔道士/Korozda Guildmage》
構築2.0点
最初の能力は威嚇的だけど、実はそこまで凄いわけでもない。こいつが使われるとすれば2番目の能力を宛てにしてだろう。《スラーグ牙/Thragtusk》や《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》で場をトークンで溢れかえらせるんだ。あまり構築でそんなことはしないと思うけど、これだけの潜在能力があるカードが2マナなら一考に値するだろう。それに、1番目の能力で9/9威嚇になった《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》と結魂先を、二人初めての共同作業へ送り出してやることすらできるかもしれないしね。
リミテッド3.5点
どちらの能力も遅い部類のものだが、一端6ターン目7ターン目になって回り始めたらゲームは長続きしないだろう。こちらで一番大きいのを送りだせばゲームが終わるし、1番目の能力で攻勢に回れなくても、ブロックしてトークンをばらまけば攻撃に転じられるだろう。多色のクリーチャーに威嚇をつけるのはそこまで効果的でないことに留意。相手がどれだけ多色や混成カードを持っているか考えると特にね。
《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》
構築2.5点
可能性の塊だ。かついでやろうってわけじゃないよ。《リバー・ボア/River Boa》的なステータスにトランプルがついて、マナを払わなくても起動できる能力があるおかげで、普通のデッキでも強敵でないにしろ中々の脅威になる。そのままプレイしても十分だし、望むなら《滑り頭/Slitherhead》や《墓所這い/Gravecrawler》なんかでこいつに寄せてみてもいいだろう。普通に使ってもこいつを活かす構成にしても正直良さそう。《鍛えられた鋼/Tempered Steel》を使った身としては、こいつ入りのデッキが超攻撃的でも眉をひそめたりはできないだろうな。
リミテッド3.5点
2マナ2/1再生持ちとしてだけですら(適当にトランプルまでついてる)十分すぎる強さだし、いつでもカードを捨てられるのが脅しになって、かなりの強さを誇る。3/3に殴りかかっても、1マナとクリーチャーカードを1枚捨てれば、相手を討ち取った上に+1/+1カウンターが恒久的についてきて、無傷でいられるんだぜ。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 黒 part4 (by LSV)
2012年11月10日 翻訳 コメント (6)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 黒
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-black/
黒のコモントップ5
5.《テーラスのワーム/Terrus Wurm》
4.《オーガの脱獄者/Ogre Jailbreaker》
3.《不気味な人足/Grim Roustabout》
2.《死の歓楽者/Dead Reveler》
1.《刺し傷/Stab Wound》
黒単色のコモン除去が2種類しかないせいで、かなり様々なコモンがトップ5入りすることになった。黒は普通クリーチャーの色ではないけれど、解鎖と活用のおかげで黒のパワーがいい感じに上がっている。解鎖持ちのクリーチャーは解鎖してもしなくても悪くないから、予想より受けに回れるし、活用クリーチャーは取ってもそれが原因で攻撃的なデッキやコントロールデッキを強制されることもない。黒が普段より柔軟に見える。柔軟な黒とかいいね。
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
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《金切り声の苦悶/Shrieking Affliction》
構築1.0点
構築で何とか使えないかと金切声をあげて苦悶してる。しかしやめとけという声に逆らうことができない。
リミテッド0.0点
相手にカードが1枚とか0枚しかないとかなら、もう実質勝ちやが!
《貧民街の刈り取るもの/Slum Reaper》
構築1.0点
脳喰らいから生贄で妨害する選択肢が消えた!それでも弱い。構築で巨大ゴキブリを恐れる奴なんていないだろうし。
リミテッド3.0点
悪魔の布告はリミテッドだと、対戦相手の選択肢が増えるせいで後半になるにつれどんどん見劣りするようになる。4マナというのが痛いが、こちらで最弱のクリーチャーを生贄にもっと強いクリーチャーにできるからそこそこか。パッと見ではわからないかもしれないけど、活用との相性もいいだろう。
《刺し傷/Stab Wound》
構築1.0点
マイナス修正もダメージも、使えるとかレビューで言ったら刺されかねない。こわいこわい。
リミテッド3.0点
驚くべきやり手。ちょっといいことの書いてある弱めの除去みたいに見えるけど、実際は《不眠の晒し台/Pillory of the Sleepless》に近い。明らかに晒し台ほど強くはないけれど、脅威を無力化して不可避の継続ダメージ源になる。前のめりなデッキでの価値は鰻上り。致命的でない奴らにもしばしばぶっ刺すだろう。コントロールでも最強ではないが、いつでも喜んで使う一枚だ。
《酒場の詐取師/Tavern Swindler》
構築1.0点
ライフは出す……!出すが…今回まだその時と場所の指定まではしていない。
リミテッド2.0点
2マナ2/2なんだから、弱くてもたかが知れるというもの。俺にわかるのは、投げられるときはコインを投げるということだけ。毎回6ゲインとか最強だな!!
《テーラスのワーム/Terrus Wurm》
構築1.0点
甲鱗様にとっては孫が一人増えたようなものです。
リミテッド3.0点
5/5も活用もどちらも強力だ。7マナ5/5は明らかにわくわくする強さじゃないが、それでも5/5に相手は対処しないといけない。一方で、サイズが5も膨れ上がったら凄い。優秀な除去がなければすぐに勝敗は決するだろう。ただ重いカードにはつきものだけど、賞味期限は早いぞ。
《快楽殺人の暗殺者/Thrill-Kill Assassin》
構築2.0点
2マナ2/3接死は悪くないし、どうしてもブロックに回らなきゃならないなら1/2だってまあ十分だ。ここまでで一番解鎖して楽しそうなカード。してもしなくても使い道がある。
リミテッド3.5点
これが強くないデッキなんて想像できない。どんなアタッカーとも相討ちをとれるか、効果的にプレッシャーをかけていける。しかもたった2マナときたもんだ。
《究極の価格/Ultimate Price》
構築2.5点
見てくれたかもしれないけど、何週間か前にこのカードをプレビューしたよ。あのときからあまり変わってないな。スタンダードではなかなかの選択肢になってくれると思う。記事はこちらでどうぞ。
http://www.channelfireball.com/news/return-to-ravnica-exclusive-preview-ultimate-price/
http://misdirection.diarynote.jp/201209141400109355/(拙訳)
リミテッド3.5点
相手のクリーチャーのうち半分が除去できないとしても、2マナの除去で、大半のデッキだと除去できない奴は半分以下だろう。単色じゃなく多色の爆弾レアを相手にしたら残念だけど、往々にしてそういうことってあるものさ。
《地下世界の人脈/Underworld Connections》
構築3.0点
土地を1枚犠牲にする代わりに、《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》が任意になったのは割に合ってる?見合っているとは言い難いが、それでもこれが弱いカードということにはならない。こいつでも毎ターンカードが引けるし、ちょいちょいマナのために土地をタップするなら、そこまで壊滅的じゃない。恒久的なカードアドバンテージ源は貴重だから、多くのデッキで使われると思うよ。
リミテッド3.5点
リミテッドでのこいつは《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》にずっと近い。リミテッドだと、ライフ損失を止めることはずっとよく起きるだろうからね。前のめりなデッキでもコントロール的なデッキでも強いと思う。もっともリミテッドでドローが強いかどうかは、引いて強いカードがあるかどうかにかかっているけれど。優秀な除去や優良クリーチャーより優先して取るかはわからないけど、使って理解したいな。
《ザーニケヴの蝗/Zanikev Locust》
構築1.0点
\イナゴだー!/
リミテッド3.5点
《腐れ蔦の外套/Moldervine Cloak》的なのがついてくるかもしれないなら、1マナ余分に払う価値は絶対ある。活用クリーチャーはありすぎると使う時間が足りなくなるリスクがあるけど、こいつは活用持ちの中でも上等な部類だ。
黒のコモントップ5
5.《テーラスのワーム/Terrus Wurm》
4.《オーガの脱獄者/Ogre Jailbreaker》
3.《不気味な人足/Grim Roustabout》
2.《死の歓楽者/Dead Reveler》
1.《刺し傷/Stab Wound》
黒単色のコモン除去が2種類しかないせいで、かなり様々なコモンがトップ5入りすることになった。黒は普通クリーチャーの色ではないけれど、解鎖と活用のおかげで黒のパワーがいい感じに上がっている。解鎖持ちのクリーチャーは解鎖してもしなくても悪くないから、予想より受けに回れるし、活用クリーチャーは取ってもそれが原因で攻撃的なデッキやコントロールデッキを強制されることもない。黒が普段より柔軟に見える。柔軟な黒とかいいね。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 黒 part3 (by LSV)
2012年11月8日 翻訳 コメント (10)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 黒
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-black/
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
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《打ち上げ/Launch Party》
構築1.0点
この名前は「ラヴニカへの回帰発売記念パーティーの後打ち上げ行かない?」というジョークのために打ち上げになったと聞いても驚かないよ。誤解しないでほしいが、おバカながらいい冗談だ。偶然にも、構築で使えるかについても同じように冗談で説明できそうだ。
リミテッド2.0点
《苦悶の死/Agonizing Demise》になるデッキもあれば、単なる酷いカードにしかならないデッキもあるだろう。クリーチャーの質と重さがカギで、質が高くて数が少ないか、数が多くて質が低いか、それによってどれくらい効果的かがすっきり決まるだろう。
それでも除去しなければならないクリーチャーがいるときは除去が必要なんであって、除去がどれくらい使えるかというのも第三の要素として重要。大体のデッキで一枚は必要悪としてあっていいと思う。それでも一級の除去になることは稀だろう。
《精神腐敗/Mind Rot》
構築2.0点
ジャンドのサイドボードで使ったことについて話してもいいけど、あまり冗長になったり思い出したりしない方がいいと思った。そこそこのゲーム破壊であり2:1交換できるカードが欲しければ、精神腐敗も選択肢になる。
リミテッド2.0点
普段《精神腐敗/Mind Rot》は大好きなんだけど、必要とあらばサイドボードから投入するのも躊躇しない。手札破壊は常に終盤腐る可能性を危険を内包している。2枚目、3枚目の精神腐敗を見て考えることだ。それにこの環境は中々早くできてそうだから、少し精神腐敗が霞む(名前は明らかにいいんだけどね)。
《死滅都市の執政/Necropolis Regent》
構築2.0点
自軍だけ全員《倍化の立方体/Doubling Cube》だ!ただ覚えておいてほしいのは、既に相手のボディを殴れてるときだけ誘発する能力は、ちょっとばかりオーバーキルにしかならないってこと。ククク……狂気の沙汰ほど面白い……。
リミテッド4.5点
ドラゴンの中でもこいつはヤバい。対空でも地上でも油断してるところを捕まえられたら、執政が相手のターンに即除去されてもクリーチャーに巨大なおまけがつく。防御を抜けなくても、代わりに毎ターン大きくなる6/5飛行が手に入る。お慰みだ。
《オーガの脱獄者/Ogre Jailbreaker》
構築1.0点
彼はiPhoneを使いこなそうとしているだけなんです。
リミテッド2.5点
皆がみんな俺みたいにブロックするのが好きじゃないだろうから、前のめりなデッキで抜けるのは理解できる。それはいい。大丈夫だ。俺は前のめりなデッキ組まずに、5色で門をいっぱい投入するけどね。後ろ向きで、多色で門がたくさんある俺の平均的なドラフトデッキではとても強いだろう。
《群れネズミ/Pack Rat》
構築2.0点
PV(Paulo Vitor Damo da Rosa)がツイッターのサブアカウント(@PVDDR_Quotes)でこいつを《苦花/Bitterblossom》に喩えてたよ。PVは冗談を言ってただけだけど、十分な時間があれば相手は速やかに夢の国までご招待されるだろう。十分な除去がなければ、起動するたびに有利になっていくし、元のネズミが死んでもコピーが同じ起動型能力を持ってるんだからね。
カードパワーは興味深い。消耗戦になるマッチアップが多いのなら、必ずテーマパークを築いてくれるだろう。
リミテッド4.0点
立ち上がりは少し遅いかもしれないけど、時間があれば止めることのできないネズミ軍団が育つ。コピーされたネズミにも起動能力があるのがぶっ飛んでるから、5マナまで待てばかなり止めるのが難しいカードになる。いったん回りだすとネズミを増やす以上に良いことはほとんどなくなるだろう。倍プッシュ、オールインする見返りがあまりに大きい。
《危険な影/Perilous Shadow》
構築1.0点
《ナントゥーコの影/Nantuko Shade》の影に隠れた日陰者。構築で使うのは危険だ。
リミテッド2.5点
こいつはフルタップしてしまったときに何もしないという、シェイド系クリーチャーの欠点を克服している。こいつでブロックしても危険ではないし、最終的にマナを得て殴る側になっても、かなりのダメージを与えることができるよ。
《下水のシャンブラー/Sewer Shambler》
構築1.0点
こんなゲスい奴は構築じゃ使えん。そうだろ?
リミテッド3.0点
活用は素晴らしいメカニズムだと思うんだよね。沼の入ってないデッキに対しても、こいつは1マナ重いぐらいだろうし(2マナ2/1沼渡りが微妙なのは認める)、+2/+2のオーラとして使えるのもほぼカード1枚に近いから、いつだって入れるだろう。クリーチャー数が少ないなら活用の威力は落ちるけど、そんなことは起きないだろう。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 黒 part2 (by LSV)
2012年11月6日 翻訳 コメント (4)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 黒
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
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Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
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《冒涜の悪魔/Desecration Demon》
構築2.5点
デーモンとジェイスはセット。ワールドウェイクの《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor》に《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》みたいに、ラヴニカでも見せてくれた。元の迫害者同様、面白いカードだよ。構築にも影響があるだろう。4マナの巨大飛行生物は明らかに強いし、相手が餌を食わせてくれるなら、少なくともその間こいつはデカくなる。こいつがどれだけ強いかは2つの要素で決まるね。
どの除去が最もよく採用されるかは大きい。採用される除去によってこいつが一花咲かせられるかどうかが決まるだろう。みんなが《突然の衰微/Abrupt Decay》や赤の火力を使うなら、冒涜してやれるだろう。除去が《拘留の宝球/Detention Sphere》、《究極の価格/Ultimate Price》、《至高の評決/Supreme Verdict》あたりだと逆風だろう。
2つ目の要素はもっと何とかなるものだ。もし小型クリーチャーやトークンを出しまくるデッキが人気なら、こいつの欠点はずっと大きなものになるが、欠点を何とかするのも容易い。そんなデッキが多いなら《もぎとり/Mutilate》、《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》、《ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars》あたりをデッキに入れるだろうし、そのどれもが盤面を一掃してデーモン無双を始められるカードだ。
点数はただ流してしまうには魅力的で惜しかったからで、欠点は大きいけれど、カードパワーは本物だってね。
リミテッド4.0点
ドラフトでは依然秒で取るカードだけど、こいつに裏切られる状況はありえるから気を付けて。ゲームが終わりそうなら、こちらが死ぬまで相手が餌を供給することは十分あり得ることだ。もっとも生贄をやめたら、死ぬのは奴らだ。
《証拠隠滅/Destroy the Evidence》
構築1.0点
一度でも使えば、これがダメだって証拠になるよ。
リミテッド1.0点
入れる筋書きになるのは、こちらがガチのライブラリーアウトか、相手が何枚も《守護者の木立ち/Grove of the Guardian》を持ってるときだけかな。それ以外のときは、ライブラリーを削ったり土地を引かせたりするのは、どちらも5マナの仕事には遠く及ばない。
《逸脱者の歓び/Deviant Glee》
構築1.0点
構築で対戦相手に使われたら歓ぶ自信がある。俺も普通であることを逸脱してみたいとは思うけど、こいつを使ってはごめんだ。
リミテッド1.0点
完全に前のめりなデッキだけが欲しがるだろう。だって《幽体の飛行/Spectral Flight》の相当な劣化版だもの(幽体の飛行はリミテッドより構築で使う方が明らかに強いが)。殴りまくるデッキでなら、歓びながら勝ちをもぎ取れると思うよ。
《下水の害獣/Drainpipe Vermin》
構築1.0点
1マナ1/1に、ゆくゆくはディスカードまでついてくるって?ハハッ、夢の国へご招待ってか。
リミテッド1.0点
繰り返し言うけど、ディスカードさせるのに待ってなきゃいけないせいで本当に弱くなっている。唱えるときに1マナ立たせて、それからもゲーム中のそこらで、使えるかどうかも分からないままマナを立たせてなきゃならない。生贄にする燃料が欲しいなら、こいつは仕事をするけど、特化したデッキでないと欲しくないってくらいには弱い。
《墓所の裏切り/Grave Betrayal》
構築1.0点
これが場にあったら対戦相手も青ざめること間違いなしだが、7マナのそれだけで何もしないのは許されるものじゃない。ターンが返ってくればアドが稼げるだろうし、戦闘をすればもっと早くもとが取れるかもしれないが、仕事を任せるにはちょっと冴えない。素敵なカードだし、凄まじい消耗戦になるマッチアップ用のサイドボード要因になったら嬉しいけどね。
リミテッド3.0点
カードパワーは否定できないが、リミテッドですら7マナも支払うには補助が必要だろう。効果はヤバいし、サポートする除去を持ってればぶっ壊れになるだろう。ただこれを出すまで生き延びて効果的に使えるようなデッキをドラフトしなきゃいけない。易しいことではないだろう。
《不気味な人足/Grim Roustabout》
構築1.0点
冗談は顔だけにしてくれ。ブロックできたとしても構築級からは程遠いだろう。
リミテッド3.0点
クラーケンを解き放て!
せっかくだから、俺は《不気味な人足/Grim Roustabout》だけじゃなくて解鎖について話すぜ!普通のやり方じゃないけど、俺も鎖から解き放たれてみるさ!ところでなんで解鎖クリーチャーにイヌとか猟犬がいないんだい?クラーケンはちょっとやりすぎかもしれないけど、ヘルハウンドとかでいいんだ。そうすればザ・シンプソンズ(The Sympsons)のバーンズ社長(Mr. Burns)みたいに「犬を放て!」ってやれる。《溶岩の猟犬/Lava Hounds》あたりを使ってね。それだけでいいってのに、フレイバー的に損してるよ全く。
次に、こちらは戦略的な意味のあることだけど、クラーケンを解鎖するかどうかはどうやって決めればいいだろうか。
普通は難しくない。君が死ぬまで殴るのをやめないってなら、解鎖すればいい。押されてるなら解鎖しなければいい。それでも、後れを取っていて2/3じゃブロックの役に立たないなら、解鎖して何かさせた方がいいこともあるだろう。同様に、3/4では攻撃が通らなくても、回避能力持ちやもっとサイズの大きいクリーチャーで攻撃を通せるなら、防御的に解鎖せずにプレイしていいだろう。
ゲームの進行がはっきりしないときは、解鎖クリーチャーを出さないというのも十分あり得る話だ。クリーチャー戦をあまりするつもりがないのなら、もっと情報が手に入るまで握っておくのは道理にかなっている。同じくお互いのデッキにどのような除去が入っている可能性があるか、次にどんなクリーチャーが出てくるか、そんなあらゆることを考える必要があるだろう。
マジックの全てに共通のことだが、完全に決まりきった鉄則などというものはない。だが盤面に即与える影響、どちらのプレイヤーが攻める側か、次に何が起きる確率が最も高いか、こういったことを考慮すれば、解鎖すべきかどうかがよりよくわかるだろう。
それじゃあ《不気味な人足/Grim Roustabout》に戻ろうか。セット内の解鎖を持つカードの中でこいつは最も防御的だが、解鎖して使っても解鎖しないで使ってもいい仕事をするよ。だが同時に間違った選択をすると一番手痛い目に合うカードでもある。1/1再生のブロッカーが欲しいときは、本当にブロッカーになる生物が欲しいものだからね。コントロールで使っても素晴らしいから、遅くに取れると思わないことだ。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 黒 part1 (by LSV)
2012年11月5日 翻訳 コメント (3)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 黒
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-black/
Return to Ravnica Set Review – Black
Luis Scott-Vargas, 2012年10月3日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-black/
《暗殺者の一撃/Assassin’s Strike》
構築1.0点
名前は格好いいけどな。構築でガツンとはやれそうにないな。
リミテッド3.5点
暗殺者はわかってるな。確定除去であり、しかも今となっては随分懐かしい《疫病の胞子/Plague Spores》みたいなアドバンテージカードでもある。土地を破壊するよりも手札を一枚落とせる方が効くだろう。これを唱えるころになったら、捨てるカードを多くの中からは選べないだろう。疫病の胞子と同じく、6マナを詰め込んでそれで上手くいくわけじゃないから、それを踏まえてドラフトしよう。
《地下墓地のナメクジ/Catacomb Slug》
構築1.0点
塩っぱいカードだ。ナメクジだけにな。
リミテッド1.5点
2/6は大体3/5より弱いが、だからって修平(中村修平)は使うのをやめたりしないだろう。セットの《スレイベンの純血種/Thraben Purebloods》を使わないで、リミテッドのグランプリを勝ち抜いたりできない。間違いなくこのナメクジはラヴニカの純血種だ。
《死体焼却/Cremate》
構築2.5点
死体焼却みたいなカードが使えるのは嬉しい。巨人の足元をすくったりできるわけじゃないが、ちょっとばかりいいことが起きて、カードも引けて、ゲームが円滑に進むようにしてくれる。《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger》やら《墓所這い/Gravecrawler》やらを焼却するのはとってもステキだと思うし、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》のエサができるのはいつでも嬉しいね。
リミテッド2.0点
空いてる枠があるなら、使っても酷くはない。これがとてもよくきくデッキはそう多くないから、あまり優先するものじゃないけど、他に何もないなら取ったらいい。最悪でもサイドボードカードとしては十分だ。
《短剣広場のインプ/Daggerdrome Imp》
構築1.0点
《哀悼のスラル/Mourning Thrull》は強すぎたらしい。既に弱いカードの完全下位互換とは恐れ入るね。
リミテッド1.5点
活用次第で成功が左右されるだろう。活用なしでは大したことないが、《蠢く甲虫/Drudge Beetle》とかで3/3より大きくなったら凄いことになるぜ。高速デッキを組んだときの23枚目としてはそこそこだけど、コントロールデッキを使うときにサイドから入れるのが好きだな。2/1をこういうのでブロックするより気持ちいいことなんてないぜ。
《闇の帰還者/Dark Revenant》
構築1.0点
酷いだけじゃなく、弱いカードを引くことを強いられていくなんて。
リミテッド2.0点
こいつについてる能力は評価が定まらない。こいつが止められない戦力になるゲームもあるだろう。レースに勝っていれば、こいつは非常に除去しづらいかなりの脅威だ。一方で押されているなら、どうあっても守らなければいけない2/2になってしまう。もう1度2/2を引いてドローが腐るのは致命的になるからだ。多分こいつが欲しいことのが多いと思うけど、見て喜びでいっぱいになることはないだろうな。
《死の歓楽者/Dead Reveler》
構築1.0点
まあ、少なくともフレイバーテキストとかは印象的だったかな。
リミテッド3.0点
他の解鎖クリーチャーと同じく、前のめりであればあるほど強くなる。こいつは必要であれば《ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur》でもいいし、3マナ3/4なら超強い。
◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑)
Return to Ravnica Set Review – Green + Selesnya
Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-green-selesnya/
構築で居住する
緑単体ではそれほど見るべきものがないものの、緑に白が加わると構築ではかなりやってくれそうだ。《死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath》や《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》でそこまで感動することはないが、《大軍のワーム/Armada Wurm》、《議事会の招集/Call of the Conclave》、《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》、そして中でも《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》がそれを補って余りある。次のスタンダードの時期に緑白は倒すべき相手になるだろう。
次は黒をやるよ。その後ゴルガリの野郎どもだ!
LSV
Return to Ravnica Set Review – Green + Selesnya
Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-green-selesnya/
《目覚めし聖域/Risen Sanctuary》
構築1.0点
7マナのバニラをレビューし続けてて、聖域が欲しいと思うようになってきた。こういうの流行ってるの?
リミテッド3.0点
セットには7マナの怪物が溢れてるけど、《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm》は依然最高だ。こいつは十分お気に召したけれど、それでも警戒をなくしてパワーとタフネスも下げてトランプルがつくなら交換したいな。
《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》
構築3.5点
魔除けの順位を決めるならこいつが2位かな。もっともこいつはよりスタンダードに焦点を当ててのことだけど。どのモードも強くて、中でも除去のモードが最高だ。効率がいい除去呪文であり、必要とあらば2/2になってフィニッシャーになれるセレズニアの魔除けはまさにクリーチャーデッキが求めるものだ。魔除けがあればコントロール相手に腐る除去を引いてしまうことなしに除去を使えるし、《ウルフィーの銀心/Wolfir Silverheart》や《荘厳な大天使/Sublime Archangel》だらけの世界では+2/+2トランプル修正もとても大きい。
リミテッド3.5点
(訳注:原文では抜けていましたが、conclusionより補完)
最初リミテッドのレビューを忘れちゃってたからさ、どれくらい素晴らしいか説明させてくれよ。こいつは凄い巨大化であり、凄い除去であり、ワクワクはしないながらもトークン生成もできるんだ。セレズニアはどうやらアンコモン最強のようだ。最高の魔除け、最高のギルド魔道士、そして信じられないほどシナジーを形成する番狼とね。
《セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya’s Voice》
構築2.0点
緑って色が最近傾倒してる、ちょいと後ろ向き奴さ。でもだからって論外なわけじゃない。タフネスが5なので落ちにくいし、ケンタウロスやワームを生み出すのは無視できるものじゃない。ライフゲインもついてるせいでレースを仕掛けるのも難しくなるから、まさにこいつが欲しいと思うマッチアップはたくさんあると思う。居場所がサイドボードから始まるとしてもね。
リミテッド4.0点
これが強くないのなら、十分に努力してないってことだ。準備は必要で、取るのが遅ければ急速に色褪せるから、早めに取ることだ。いったん回りだしたら毎ターン盤面の生物を増やしてライフゲインもするから、負けるのは簡単じゃない。そんなことができるドラフトのデッキを作るのはそう難しくないはずだよ。
《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》
構築2.0点
4マナで居住を行うのがこのカードで一番心躍るところだ。というわけで居住が強ければこいつも強いというカードリストの仲間入りね。《大軍のワーム/Armada Wurm》、《スラーグ牙/Thragtusk》、《議事会の招集/Call of the Conclave》なんかがお仲間になってくれるだろう。普通に使って6マナでケンタウロスを出すってプランは効率が良くないが、居住が上手くいかないならそれだけでも合格点はあげられるかもしれない。
リミテッド4.0点
《セレズニアのギルド魔道士/Selesnya Guildmage》ほど無敵ではないが、ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士も対処されなければ速やかに勝利できるカードだ。一度ケンタウロスが1体場にいる状態でアンタップできれば、後はそのまま洪水のように展開されてすぐにゲームが終了するだろう。こいつは後半まで出すのを待ってもいい。ケンタウロスを1体出すだけでも凄いことだからね。
《旅する寺院/Wayfaring Temple》
構築2.0点
色々なものに依存しすぎるから、ひとタビ他のことが上手くいかないと、こいつも弱い。それでも潜在的には巨大な脅威になるし、状況次第では《知恵の蛇/Ophidian》のようにもなるだろう。こいつが勝ってる盤面でダメ押しするカードだって印象を拭いきれないが、パワーはあることを喜んで認めるよ。
リミテッド3.5点
基本セット2013のドラフトでは《オドリックの十字軍/Crusader of Odric》に感心したけど、こいつは十字軍以上にやってくれるだけでなく、周りのサポートもある。普通の緑白デッキをドラフトするなら、こいつはデッキの強みになるよ。
《ドライアドの闘士/Dryad Militant》
構築2.5点
猛然とこいつを擁護し始める前に、スタンダードで《ジャッカルの仔/Jackal Pup》が素晴らしかった時代から随分と時間が流れたことを思い出してほしい。1マナ2/1はそれほど特別なことではなくなったんだ。もちろん、こいつには他にとても有用な能力がついているけれど、《ゴブリンの先達/Goblin Guide》や《野生のナカティル/Wild Nacatl》の再来ではないんだ。俺はこのカードが好きだけど、必要以上に使われる一枚だとも思う。《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》デッキは墓地に10枚とかインスタントが落ちてる必要はないんだ。1枚だけあればよくて、こいつを処理するのもそこまで難しくない。緑白(それか緑か白の片一方でもいい)ビートダウンデッキが出来れば、こいつは最終候補に残ると思うけど、これまで見た適当な中速デッキに入れるのはあまり好きでないかな。
リミテッド2.5点
異端に聞こえるかもしれないけど、2/1のクリーチャーはいつでもデッキに入れたいものじゃない。たとえそれがたった1マナだったとしてもね。現実に殴っていかないなら、適当に1体だけ攻撃的なクリーチャーを入れるのはあまり生産的でないし、能力もあまりリミテッドで影響があるものではなさそう。ビートダウンデッキでは良いクリーチャーだけど、ほとんどのデッキはそこまで前のめりではないんじゃないかな。
《兵士の育成/Growing Ranks》
構築2.0点
居住カードに点数をつけるのに辟易してきた。これもそんな1枚。こいつは他のに比べてあまり好きでない。仕事をするのに1ターンかかるのと、こういうデッキの弱点に対して更に弱くなるのが主な理由だ(特に《神の怒り/Wrath of God》とかにね)。スラーグ牙と組み合わせると強いけど、消耗戦にならないマッチアップでのサイドボード要員ってとこかな。
リミテッド1.0-4.0(無価値-最強)点
こういうカードを正確に評価することは、平均的な働きがわからない以上不可能だ。居住しまくるデッキでは、3/3かそれ以上が毎ターン出るからぶっ飛んでることになる。それほど他のカードから支援が受けられないデッキでは使用に耐えない。ほとんどのデッキはこれの中間くらいになるだろう。これ中心のドラフトをする価値はあるから、早めに見たならやってみよう。
《隔離する成長/Sundering Growth》
構築2.5点
これ好きだな。居住すると書いてなくても使用に耐えるくらいいい線いってる一枚。適正なデッキでは無条件で入るかもしれないくらい。サイドボード用としても素晴らしい気がする。そこまで居住することのないデッキでも、居住できたときが素晴らしいから使われると思う。相手の《拘留の宝球/Detention Sphere》を割って、5/5を作るなんて馬鹿げてるよな。
リミテッド1.0点
魔鍵があるからメインにも入るかもしれないけど、ちょっと欲張り過ぎだろう。居住先に困らないとしても、これを撃つための対象がある保証はないんだから、サイドボードに置いておくのを勧めるよ(サイドボード要員としてはとても優秀だと思う)。
構築で居住する
緑単体ではそれほど見るべきものがないものの、緑に白が加わると構築ではかなりやってくれそうだ。《死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath》や《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》でそこまで感動することはないが、《大軍のワーム/Armada Wurm》、《議事会の招集/Call of the Conclave》、《ヴィトゥ=ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage》、そして中でも《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》がそれを補って余りある。次のスタンダードの時期に緑白は倒すべき相手になるだろう。
次は黒をやるよ。その後ゴルガリの野郎どもだ!
LSV
◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑)
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Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
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Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
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《大軍のワーム/Armada Wurm》
構築3.5点
そう、そのまま下へ目をずらしていくと……こんにちわ!若き群れのワームは(間違いなく名前はこうなるだろう)同じサイズのイチモツと合わさってすごく…大きいです…。6マナで合計のパワーが10のトランプル持ちが手に入るのは素晴らしいし、目にすることになる大体の除去と相性がいい。飛行はついていないけど、お買い得。それが一番重要なところだ。唱えるコストだけがちょっと難しいけど、だからって使うのを諦めたりしない。そうだろ?
リミテッド4.5点
レアゲー乙。大軍でないと止めれないから大軍のワームっていう名前なのかな?
《議事会の招集/Call of the Conclave》
構築2.5点
俺は《番狼/Watchwolf》を使うクチじゃないが、使えない奴だというつもりは毛頭ないよ。居住でデッキが作れるなら、こいつは間違いなく入るだろう。居住でデッキが作れなくても、2マナ3/3で間違ったことになるはずがない。ましてや《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》がなくなった今ではね(ありがたいことだ)。
リミテッド3.5点
今日の標語は「ビートダウン」で。2ターン目にこれを出したら酷い速度だ。居住で続けてプレッシャーをかけていければ特にね。居住デッキの悪いところは、レアがやたら強くて他のデッキに取られてしまうというところかな。
《ケンタウルスの癒し手/Centaur Healer》
構築2.0点
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》は伝説の3マナクリーチャーだから、相当劣化しててもスタンダードで使われるだけの余地はありそうだ。でも足を骨折だけはしないようにな。足を折った馬は殺されちまうから、癒し手が折れた足を見たら……。
リミテッド3.5点
多色のカードは素晴らしい。唱えるのが難しい分、コストに見合っただけのステキなパワーがついてくるものだから、公正なのにずるく見えてしまうくらいだ。理不尽さの代表格ではないかもしれないけれど、3マナ3/3の《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》がコモンで手に入ると聞いてすっごくワクワクしてるよ。
《集団的祝福/Collective Blessing》
構築2.0点
白緑のミラーマッチを制すためのカードを探してるなら、こいつがやってくれるかもよ。《大軍のワーム/Armada Wurm》も格好いいが、お互いにクリーチャーが4体以上いるなら、集団的祝福はとんでもないことになる。重くてたくさんは入れられないだろうが、間違いなくスタンダードで見ることになるカードだと思うよ。
リミテッド4.5点
プレリリースでこいつを使う名誉に恵まれたんだがね。俺が問題だと感じたのは、こいつが基本的には《踏み荒らし/Overrun》だということだ。だって対戦相手はこれを出したらすぐに投了するんだもの。大体どんな状況でも取ってタッチして使うことをお勧めするよ。本当に強いから。
《共有の絆/Common Bond》
構築1.0点
強化呪文は大体評価を共有してる。どういうことかは言わなくてもわかるな。
リミテッド3.0点
戦闘でうまく討ち取った後効果が永続するのなら1マナ払うのもやぶさかじゃない。これでできるのはそういうことだ。解鎖持ちのラクドスのクリーチャーを2体まで、もし必要ならブロックできなくさせられることも覚えておこう(反動はでかいけどね)。
《狩猟者の協定/Coursers’ Accord》
構築1.0点
このケンタウロスのセットはできそこないだ。食べられないよ。以上、セットをレビューすることに定評のあるLSVがお送りしました。
リミテッド3.5点
6マナで3/3が2体出るのは8マナで4/4を2体出すよりかなり良いといえるだろう。それに《角呼びの詠唱/Horncaller’s Chant》と違って、こっちは本来出すケンタウロスより強いトークンを出せる可能性があるし。若き群れのケンタウロス、いいじゃないか。仮に若き群れのワームよりパンチ力は落ちるにしてもね。
《勇士の再会/Heroes’ Reunion》
構築2.0点
こいつは《機を見た援軍/Timely Reinforcements》じゃないが、俺みたいにいつも援軍が来る側でさえ、あれはちょっとできすぎた援軍だった。もしいくつもの超攻撃的なデッキが跋扈するようなら、少しばかりサイドボードで勇士が再会してみるのも機を見ているといえるかもしれない。
リミテッド0.5点
7点ものライフゲインでもリミテッドでの価値はほとんどないが、超攻撃的なデッキとのマッチアップのためだけにサイドボードに入れておく価値があるってことを伝えておくよ。俺の助言はあまり注意して聞いてもらえないで、みんな好き勝手するだろうけど。
《ロクソドンの強打者/Loxodon Smiter》
構築2.5点
《刃の接合者/Blade Splicer》と同等のパワーとタフネスを持っていて、手札破壊にも打消しにも耐性があるとくれば、ビートダウンデッキの中にはこいつで強打するものも出てくるだろう。能力はあまり活きなくても、3マナ4/4バニラというのは触れておくべき前のめり具合である。
リミテッド4.0点
こいつのテキスト欄はリミテッドではがら空きみたいなもんだと思うけれど、それでも猛烈な強打だ。後半になるにつれ4/4とはいえ急速に霞むから、3ターン目にプレイして後半なんて起きないようにしてやろうじゃないか。
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑) part4 (by LSV)
2012年10月30日 翻訳◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑)
Return to Ravnica Set Review – Green + Selesnya
Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
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緑のコモントップ5
5.《蠢く甲虫/Drudge Beetle》
4.《斧折りの守護者/Axebane Guardian》
3.《コロズダの監視者/Korozda Monitor》
2.《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》
1.《そびえ立つインドリク/Towering Indrik》
あんまり心躍るカードじゃないね。でも色サポートに関しちゃ緑は凄い。守り、色安定、マナ加速、カードアドバンテージとあって、除去だけが書けている。ここのトップ5のカードはどれも接戦で、順番は大して重要じゃない。5位までのどのカードも、他のカードを押しのけて取ることがきっとあるし、トップ5に入ってないカードを優先することもあるかもしれない。
構築への影響
話すからちょっと待っててくれ。緑の強いところはマルチカラーと混色カードみたいなんでね。幸運なことにすぐ下から始まるんで、そのまま読み進めてくれよな!
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Luis Scott-Vargas, 2012年10月1日
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《そびえ立つインドリク/Towering Indrik》
構築1.0点
昔はインドリクのファンだったけどね、もう一度デッキに入りたかったら俺を踏んづけて吠えでもしないとダメだな。
リミテッド3.0点
蜘蛛の中で最大というわけじゃないが、止めたいものは大体止まる。リミテッド向けの好カードでこれほどのものは少ないよ。仕事はしっかりするけれど、対戦相手を倒すには今一つで誰もぶっ壊れとは呼ばない奴さ。
《都の芽吹き/Urban Burgeoning》
構築1.0点
1:2交換される可能性を作るだけでなく、相手のターンにしか使えないマナを適当に1つ増やすだけでこんなに骨折らなきゃいけない。都市計画って難しいよね。
リミテッド0.0点
まずはとても現実的でない数のインスタントを入れろ。話はそれからだ。それでもやっぱり入らないわ。
《野生の獣使い/Wild Beastmaster》
構築1.0点
《ラムホルトの勇者/Champion of Lambholt》ですらスタンダードの勇者ではなかったのに、こいつが勇者だったら驚くよ。強化呪文があればワイルドだろう、でも構築でやるには不確定要素が多すぎる。
リミテッド3.5点
《踏み荒らし/Overrun》を育てるのは楽しい。プレリリースで使ったけど、もう1回使いたい!ドラフトでは序盤に取れないとどんどん弱くなるだろう。単体ではそれほど目を見張るものではないからね。
《世界棘のワーム/Worldspine Wurm》
構築2.0点
まっとうなフォーマットならこいつを唱えるのは難しい。もっとも見返りはあるにしてもね。ぶっ飛んだことが起きるフォーマットでは、《騙し討ち/Sneak Attack》から出してゲームに勝利するカードが一枚増えたねって程度。総合して考えると、覚えておくべきカードではあるけれど、どんなデッキを考えても真っ先に入るカードじゃないだろう。こいつが現実的に唱えられるような世界に生きてたいものだ。でも世界はそんなことを許してくれないと思う。こいつは《拘留の宝球/Detention Sphere》されるしね。
リミテッド1.0点
11マナってのはエルドラージ覚醒以外のエキスパンションでは出せないんだよ(ところで、エルドラージ覚醒は最高のリミテッド環境の一つだよな)。でもいつか唱えてみたいな。出そうとして結構な試合を落としてしまいそうだが。
緑のコモントップ5
5.《蠢く甲虫/Drudge Beetle》
4.《斧折りの守護者/Axebane Guardian》
3.《コロズダの監視者/Korozda Monitor》
2.《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》
1.《そびえ立つインドリク/Towering Indrik》
あんまり心躍るカードじゃないね。でも色サポートに関しちゃ緑は凄い。守り、色安定、マナ加速、カードアドバンテージとあって、除去だけが書けている。ここのトップ5のカードはどれも接戦で、順番は大して重要じゃない。5位までのどのカードも、他のカードを押しのけて取ることがきっとあるし、トップ5に入ってないカードを優先することもあるかもしれない。
構築への影響
話すからちょっと待っててくれ。緑の強いところはマルチカラーと混色カードみたいなんでね。幸運なことにすぐ下から始まるんで、そのまま読み進めてくれよな!
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《コロズダの監視者/Korozda Monitor》
構築1.0点
スタンダードのデッキリストは監視されています。こんなのが出てきたらびっくりだ。
リミテッド3.0点
4マナ3/3トランプルというわけで大体のデッキで使う。それにおまけまでついたらメロメロだ。
《マナの花/Mana Bloom》
構築1.0点
罠だ!こういうカードは一見良さそうだけど、大量のマナを注ぎ込んでさほど見返りがないなんてのがオチだ。1ゲームで通して《不屈の自然/Rampant Growth》に7マナも注ぎ込んでたなんて嫌だし、こういうのに頼らなければならないわけでもない。
リミテッド2.5点
リミテッドでは素直に使うよ。マナを伸ばすだけじゃなくて、好きな色マナも手に入る。だから税金を取られるみたいに何回も支払いを求められたとしても嫌じゃないさ。どんなデッキにも入るわけじゃないが、3色以上をやるなら、まず入るんじゃないかな。
《樫の木通りの亭主/Oak Street Innkeeper》
構築1.0点
ヘンなカードだ。クリーチャーに呪禁がつくんだけど、タップしててしかも相手のターンだけ?どうしてこんな条件の組み合わせになったのかわからない。まあそんな条件が揃ったって亭主面はできないだろう。除去をかわすのにこれじゃあ、困っちゃうな。
リミテッド0.5点
ソーサリータイミングの除去しか止められないし、止めるためには攻撃する必要まであるとかね。ほとんどのゲームで守りたいクリーチャー全部で攻撃するなんて叶わないだろうから、用途の限られるカードが更に限定的に。こいつを入れるのが正しいマッチもあると思うけど、そう多くはないだろうね。
《野面背のサイ/Rubbleback Rhino》
構築1.0点
まったく手こずらせよって。このマナでこのサイずを構築で使えば笑いが取れる。
リミテッド2.0点
《原初の狩猟獣/Primal Huntbeast》と違って、サイズだけ見るといつでも使いたいわけじゃない。狩猟獣とは素敵なオーラがあれば強くなるってところが似てるね。
《蛮族の血気/Savage Surge》
構築1.0点
ヒャッハー!アンタップしてブロックだぜぇーッ!
リミテッド2.5点
アンタップがついてることで、《巨大化/Giant Growth》より奇襲が確実にできそうだけど、半額にして50%ばかり余計に大きくなってくれた方がいいかな。それにコンバットトリックに2マナ以上払うのは好きじゃないから、早めに取る必要はないね。
《地平の探求/Seek the Horizon》
構築1.0点
カードアドバンテージとか、色安定とか、もしくはその両方とか。そういうのを求めてるなら違う方法を探求するのをお勧めするね。これが唱えられるくらいになったら色安定はそこまで重要じゃないし、遅くて大体《予言/Divination》とかを唱えるよりも悪手になるだろう。
リミテッド1.5点
普通の人以上にドラフトでこいつを取ってたなぁ。俺も神河ブロックではなかなか外道として知られててね。そうはいっても、あまり多くのデッキには入れられないな。主にこいつがどれだけ遅くて微妙かという理由でね。
《スライム成形/Slime Molding》
構築1.0点
何ということでしょう!匠の技でスライムが完成したのです。何ていうことをしてくれたんでしょう。構築では使い物になりません。
リミテッド3.0点
リミテッドの《緑の太陽の頂点/Green Sun’s Zenith》じゃないか。Xがいくつでも燃費は良くないが、いつでも強く使えるくらい柔軟だ。3マナ2/2でも8マナ7/7でも選べるというのは、ただ強でなくても中々素晴らしい。
《石載りのクロコダイル/Stonefare Crocodile》
構築1.0点
昨今のコモンより、ワニかけて弱いです。
リミテッド2.5点
黒が出るならいつでも使うし、出なくてもまあまあ使える。3/2はブロックに回れるし、がら空きのときに殴ることもできる。
◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑)
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《死の存在/Death’s Presence》
構築1.0点
盤面に影響を与えないものに6マナ払えば死、あるのみ。
リミテッド2.5点
《栄光の頌歌/Glorious Anthem》としては、ちょっとばかり微妙だ。これがあればクリーチャーが化け物みたいにはなるけど、それもいずれはバケモノサイズになるってだけだし、そこまで育てるのが骨だ。効果は強力だから俺ならほぼ使うけれど、それはクリーチャーが多めで(14体以上)、終盤までまず生き残れそうならってところだ。こういうカードがデッキに入ってるといいこととして、不安定だとしても凄いぶっ飛んだことになる可能性があるから、毎回カードを引くのが楽しいぞ。
《蠢く甲虫/Drudge Beetle》
構築1.0点
勘弁してくれ。こう中途半端なのには興味がないんだ。おまけがついてたとしても、2マナ2/2は構築でお呼びじゃない。
リミテッド3.0点
こいつの活用を実際にあまり支払わないって気づくまでは、活用コストが重すぎるように見えるかもしれない。だってパワーとタフネスを見れば、マナレシオだけで既に強いクリーチャーだ。だから仮に重いにしても、活用がついてるのは単なるおまけだ。
《ドルイドの講話/Druid’s Deliverance》
構築2.0点
居住が流行るくらいものになれば、1ターンダメージをやり過ごしながら3/3や5/5を出せるかもしれない(楽天的に考えれば8/8だっていけるかも)。それに自分へのダメージのみが軽減されるってのも中々いかすね。好きなようにブロックできるからさ。
リミテッド2.0点
居住がまず空振りしないなら、強力なカードだ。そうでないならできれば使いたくない(ほとんどの居住カードはこんな評価になる。臨界を超えれば、無限の可能性がひらける)
《門を這う蔦/Gatecreeper Vine》
構築2.0点
俺はいつだって《森のレインジャー/Sylvan Ranger》が好きでね。こいつは中々レインジャーに近い。殴れないのは劣っているが、多色土地を持ってこれる能力で均衡が取れているだろう。《出産の殻/Birthing Pod》がなくて寂しいよ。殻が使えた間もそんな使ったわけじゃないけどさ。こういうカードが使われる理由の一つに、殻デッキがあったじゃないか。
リミテッド3.0点
俺でも見たことないような、一直線でマナ事情が完璧なビートダウンデッキを組んでいるのでない限り使うだろう。色をサポートしてくれて、ブロックに回れる。いつだって入るよ。
《巨大化/Giant Growth》
構築1.0点
感染はもういないから、巨大化市場も店じまいだよ。元祖《巨大化/Giant Growth》が帰ってくるには頃合いだな。
リミテッド3.0点
巨大化をデッキから抜きたくなることは多いけれど、抜くのが正解なことは少ない。昔ながらも+3/+3修正を1マナで得られるとくればね尚更ね。
《貪り食う軟泥/Gobbling Ooze》
構築1.0点
クリーチャーを食うのでも、場でなく墓地から漁ればもっと強かった。2マナじゃなくて5マナなのも大きいんだけどね。
リミテッド1.5点
サイズを考えるとマナレシオが高くはないが、低くもない。餌に困らない気がするのでない限り、使わないけどね。それでも除去の豊富なデッキに対するサイドカードとして優秀。食べるのはクリーチャーが死を宣告されるまで待てよ。そうやって食べていけばいずれ怪物サイズになるさ。
《ゴルガリのおとり/Golgari Decoy》
構築1.0点
ゴルガリは強いカードが多すぎて、おとりで目をそらさせないといけなかったみたいだ。こいつみたいなやつね。
リミテッド3.5点
ただの4マナ2/2としてみても、こいつは強い。活用がついたのはもちろんかなりのボーナス。それにもっと重要なこととして、こいつ自身他の活用カードでぶっ飛んだことになるよ。いったんこいつを大きくし始めたら、相手のクリーチャーを好き放題にしだすこと請け合い。序盤は単体除去、中盤は《戦慄をなす者ヴィザラ/Visara the Dreadful》、後半は疑似《踏み荒らし/Overrun》と、上手くいかない方が難しい。
《角呼びの詠唱/Horncaller’s Chant》
構築1.0点
アド厨の俺でも、8マナも払うのはなぁ……。《サイの暴走/Crash of Rhinos》と同じコストなのに2体しかいないみたいだし。
リミテッド2.0点
前も言ったけど、7マナと8マナにはとてつもない差がある。ほぼ2,3ターン違うと考えていいだろう。そうはいっても、《角呼びの詠唱/Horncaller’s Chant》は弱者用というわけじゃない。真面目にマナを伸ばしてやれば、まずまずのフィニッシャーになってくれるだろう。
◆ ラヴニカへの回帰・レビュー 緑+セレズニア(白緑)
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構築
5.0点:フォーマットをまたいでの大活躍。価格も大高騰間違いなし
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4.0点:環境定番のカード。
《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》、《スラーグ牙/Thragtusk》
3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》、《修復の天使/Restoration Angel》、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
3.0点:アーキタイプが合えば必ず入る。
《無形の美徳/Intangible Virtue》、《墓所這い/Gravecrawler》
2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。
《熟慮/Think Twice》、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。
《帰化/Naturalize》(結構2.0点がつくカードは多いから、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
1.0点:使われることもあるかもしれない。
《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウルに対する秘密兵器として使われたとかなんとか。効果のほどは疑わしいが)
リミテッド
5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
4.0点:それだけのために色を使う価値がある。
3.5点:見たらその色に行こうと思う。
3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
《空中捕食/Aerial Predation》
構築1.0点
アーティファクトが壊せなくなった代わりに2点のライフゲインがついた。胸が押し潰されそう。
リミテッド2.0点
M13では《垂直落下/Plummet》を喜んでメインに投入したものだけど、3-4色のデッキが普通のラヴニカでは同じようにするか疑わしい。優秀な飛行持ちは大体色をタッチして使われるものだし、みんな色タッチ大好きだから、対象が見つけにくいなんてことはなさそうだ。
《大織り手/Archweaver》
構築1.0点
こいつがなぜか強い物語を誰かが紡げるのは間違いないと思うけど、嘘という名の蜘蛛の巣には捕まらないぜ。
リミテッド2.0点
7マナのクリーチャーが欲しいなら、こいつはおあつらえ向きだと思う。《夕暮れ谷のワーム/Duskdale Wurm》よりずっと弱いけどな。飛行を止めれるのは確かに貴重だが、7マナ5/5は効率がいいとはいえないよ。
《斧折りの守護者/Axebane Guardian》
構築1.0点
《極楽鳥/Birds of Paradise》が落ちたのはこいつのせいだったんだよ!鳥とこいつは明らかに同じ環境にいちゃいけない。もし共存したら明らかにぶっ壊れになってしまう。もちろんこいつは重すぎるけどな。加速なら1マナになって出直してこーい。
リミテッド3.0点
こいつは《シラナの星撃ち/Silhana Starfletcher》とは違うが、それでも3色なら間違いなく入れるし2色でも大体入れるだろう。色サポートしつつ5マナまで伸ばせるのはどちらも貴重だし、たまに2マナ以上生み出してくれることもあるだろう。
《斧折りの雄鹿/Axebane Stag》
構築1.0点
5マナ以上のクリーチャーを使うのを正当化するのは本当に難しくてびっくりするよ。まして7マナじゃあ。
リミテッド1.5点
7マナとしては弱い部類に入る。トランプルもなければ到達もない、そして6/7ってヘンなサイズとくれば、フィニッシャーとしても底辺というもの。どうしても相手を倒す手段が必要なら、まあ入れてもいいんじゃない。
《刷毛履き/Brushstrider》
構築1.0点
ここ2年ほどで、クリーチャーの質が見違えるほどはっきり向上したせいか、2マナでパワー3はもはや珍しくなくなった。タフネスが1なのが引っかかって使われなさそう。代わりに警戒がついても大して変わらない。
リミテッド3.0点
ちょっと風が吹いただけでも死んでしまうが、序盤に3~6点くらいダメージを稼いでくれる可能性があるというだけで採用できるよ。ブロッカーがいたとしても、立たせておいて3/3と相討ちを取ればいい。その間のマナも上手く使えるってもんだ。
《ケンタウルスの伝令/Centaur’s Herald》
構築1.0点
トークンが強いと言われるには、どのくらいサイズがあればいいんだろうね。強い以前に使えるレベルになるのが問題化。俺は4/5くらいかと思うんだけどね。4/4くらいじゃ手間に見合わないからさ。3/3(笑)。
リミテッド3.0点
居住をしないデッキでも、チャンプブロックしてクリーチャーを出せるし、必要ならクリーチャーを出せる。居住を使うデッキなら、3/3をうまいこと追加で出してくれるかもしれない。どちらにせよ、2ターンに分けて4マナを支払ってるので(分割支払いは一括でしか払えないのよりずっといい)、4マナ3/3は悪くない。こういう小さなボーナスが積み重なって、中々使えるようになってる。
《力の合唱/Chorus of Might》
構築1.0点
構築では力不足、合掌。
リミテッド2.0点
クリーチャーだらけで前のめりなデッキなら、ヤバいカードかもしれない。クリーチャーの少ない防御的なデッキでは、全く使い物にならない。自分のデッキがどちら寄りなのか分かれば、これがどのくらい強いかもわかるはず。これほど評価のぶれるカードはほとんどないけど、それこそがコモンで強力なカードになる理由だからね。カードパワーが高い代わりに、不安定さを内蔵してるってな。それか単にぶっ壊れの《火花鍛冶/Sparksmith》かだ。
《死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath》
構築2.0点
4マナ5/5が破格だった時代は随分昔だ。幸運にも、+5/+5するフラッシュバック呪文がついてるから、それも役立つだろう。《スラーグ牙/Thragtusk》とか《高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells》とかがいる世界じゃ、張り合うのは厳しい。でも全く死にカードでもないと思うよ。
リミテッド4.0点
破格の軽さに、死んだら他のクリーチャーをバケモノにするなんて。2:1を取れるだけじゃなく、どちらもが凄いじゃないか。乗った!
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー イゼット(青赤) part2 (by LSV)
2012年10月22日 翻訳 コメント (6)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー イゼット(青赤)
Return to Ravnica Set Review – Izzet
Luis Scott-Vargas, 2012年9月30日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-izzet/
天才ですから
もう気づいてるかもしれないけど、イゼット団で一番わくわくしてるカードは《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》御大だ。それ以外にもなんぼかいいのがあるけどね。《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》は素敵に見えるし、《イゼットの魔除け/Izzet Charm》は壊れた強さ。それに《思考閃光/Thoughtflare》も中々使いでがありそうだ。ギルドのカードだけでこれだけのものがあるのは大したものだから、そういう意味でイゼットは最強クラスのギルドだと思う。
10月1週目の今週はセレズニア特集に敬意を払って、明日は緑とセレズニアのカードをレビューするよ。緑だからって差別しないさ。
LSV
Return to Ravnica Set Review – Izzet
Luis Scott-Vargas, 2012年9月30日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-izzet/
《ニヴィックスのギルド魔道士/Nivix Guildmage》
構築2.0点
こっちのギルド魔道士には《イゼットのギルド魔道士/Izzet Guildmage》と違って無限コンボがないが、かなりアドを稼いでくれるよ。《蒼穹の魔道士/Azure Mage》も使ったけど(しかもレビューでは他でもない1点をつけておきながらね!)、こいつもかなり似てるところがあるよね。3マナでルーターするのは素晴らしいし、たくさん軽い呪文を入れてあるとか《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》を使ってるとかなら、呪文をコピーもできるだろうから強烈だ。
リミテッド3.5点
リミテッドでギルド魔道士が弱いなんてよほどのことがない限りないだろう。単なるルーターとしてみればただ強ではないが、青赤のデッキで2番目の能力でコピーする呪文がないなんて考えづらい。それに、相手にしてみればこちらのギルド魔道士がどれだけ強いか測りかねるから、強さに関係なく除去を使ってくれるだろう。
《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》
構築3.5点
愉快な話として、もともとの《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》のおかげでポール・チェオン(Paul Cheon)はプロツアーへこぎつけた。ポールが2006年に北カリフォルニア大会に出たとき(俺は既に権利があったので、その大会では3人のジャッジのうちの一人だったんだ)、デッキに青赤ニヴ=ミゼットコントロールを選択していたんだ。あのデッキは素敵だった。ニヴ=ミゼット、《潮の星、京河/Keiga, the Tide Star》、《連絡/Tidings》、《強迫的な研究/Compulsive Research》、《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》他、素敵なカードを使っていた。勝負はニヴ=ミゼットを出して《明けの星、陽星/Yosei, the Morning Star》を撹乱する群れで消してからだ。その大会でポールは4位になってアメリカ選手権06への権利を手にし、その後すぐ優勝までしてしまった。
なんでこの話をしたかというと、この第2のニヴ=ミゼットは前のよりずっと強力だからだ。4/4でなくて5/5というサイズがずっと強力なだけでなく、こいつは望むがままに使える《マスティコア/Masticore》であり《思考訓練/Train of Thought》だ。《撹乱する群れ/Disrupting Shoal》で守ることさえできないが、盤面に与える影響は計り知れない。こいつが場にいる状態でターンを迎えられたらまず負けないだろう。いや、俺だってターンが帰ってくれば勝ち一直線な重たいクリーチャーが嫌いなわけじゃないんだ。ただ《三巨頭の執政官/Archon of the Triumvirate》と比べてみてくれればどういうことか分かってくれると思う。執政官で3回殴っても、《殺害/Murder》されればそのままあっさり負けれるだろう。でもそれがニヴ=ミゼットだったら、3ターン生き残れるはずがない。カードを7枚も引かれたら巻き返しなんてまずできないよ。
竜英傑御大、凄い強そう。こいつに寄せた構築をしたくなるカードリスト入りだね。
リミテッド4.5点
5点じゃない理由は6マナかかるのに除去で落ちるのと、色シンボルの要求が厳しいせい。それでもほぼ絶対に流せない部類のカードだろう。どちらか一方の色をやっていて2パック目までに見たなら、そこから色を変えることをお勧めするね。3パック目なら色は変えられないかもしれないけど、俺なら多分、そこから色を変えられないかやってみると思う。除去されなければ負けないなんて、英傑でなくてもわかることだよね。
《瞬間移動門/Teleportal》
構築1.0点
イカす名前だけどどうでもいい効果。《踏み荒らし/Overrun》より弱い上に、踏み荒らしなんていらない色の呪文だ(踏み荒らしにしたって構築でしょっちゅうお目にかかるわけじゃないしね)。
リミテッド3.5点
《影の舞い/Dance of Shadows》と《踏み荒らし/Overrun》の中間あたりだろうか。つまり、中々強いのとぶっ壊れの爆弾との中間くらい。緊急時に2マナで唱える選択肢があるのはもちろん意義がある。イゼットでこいつを活かせるだけの盤面をどれだけ構築できるかわからないけど、それができなくても、前のめりな赤黒ラクドスビートダウンでタッチするのにうってつけだ。こいつを撃って終わるゲームは多いだろうね。
《思考閃光/Thoughtflare》
構築2.0点
インスタントタイミングでカードを引けることはもうないと思ってたけど、いきなり5つも選択肢が閃くとはね。《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》が依然至高にして最高だと思うけど、こいつもそこそこのマナでかなりの枚数を引ける上に、色シンボル的にずっと唱えやすい。こいつを使うデッキもあると思う。《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》を使うデッキでこそあまり採用されないってだけでね。
リミテッド4.0点
・・・おや!?《連絡/Tidings》のようすが・・・!
おめでとう!連絡は思考閃光にしんかした!
連絡を使ったら大体2回に1回は1,2枚カードを捨ててたもんだ。だから見劣りなんてほんの少しするだけだ。インスタントで使えるようになったのはそこまで大きくないが、色々なコンバット・トリックや打消しと組み合わせるといいだろう。取れるなら取っておくことをお勧めするよ。必要なら色もタッチしてね。
《膨れコイルの奇魔/Blistercoil Weird》
構築1.0点
どうも何かスキマを埋めるパーツが足りない気がする。無限とかね。それはおいといて、専用デッキを作るには打点が足りない。《窯の悪鬼/Kiln Fiend》先輩を押しのけるのは難しいぞ。
リミテッド1.0点
2ターンに1回くらい呪文を唱えていけたとしても弱い。2ターンに1回というのも、嘘みたいに上手くいったときの話だ。2ターン目とか3ターン目に呪文なんて唱えたくはないし、でもそれ以降2/2を出してもすぐに見劣りするようになってしまう。こいつが強いときもあるかもしれないけれど、そう多くはないだろう。
《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird》
構築1.0点
奇魔連中は構築で使われそうにない。どれもキマって凄い名前がついてるのにね。
リミテッド3.0点
プレリリースで使って随分と感心した。1/4から4/1まで変幻自在で、そのどのサイズもが役に立った。多くのゲームで活躍したよ。これだけ軽くてこれだけの柔軟性を持っているなんてお買い得だね。
《ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental》
構築2.0点
専用デッキを作るならこういうのでないと。永続的に+2/+2されるのはターン終了時まで+1/+1の修正を受けるのとは随分違う。その呪文を食わせてやらなきゃならないにしてもね。でかくするのに大したものは要らないし、打ち消される呪文を食べさせるなら元手すらかかってないことになる。スタンダードではファイレクシア・マナと使うには遅すぎる登場なのが残念だったな。でも少なくとも、ファイレクシア・マナ呪文はもう見なくてすむよ!
リミテッド2.0点
そんなに呪文を食べさせなくても強い。毎回カード1枚はかかるが、それでもかなりの脅威だ。でもこいつがいるからって、どうでもいい呪文を詰め込みまくるのはあめておこう。それに除去満載の相手には躊躇なく抜くようにね。
天才ですから
もう気づいてるかもしれないけど、イゼット団で一番わくわくしてるカードは《竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogenius》御大だ。それ以外にもなんぼかいいのがあるけどね。《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》は素敵に見えるし、《イゼットの魔除け/Izzet Charm》は壊れた強さ。それに《思考閃光/Thoughtflare》も中々使いでがありそうだ。ギルドのカードだけでこれだけのものがあるのは大したものだから、そういう意味でイゼットは最強クラスのギルドだと思う。
10月1週目の今週はセレズニア特集に敬意を払って、明日は緑とセレズニアのカードをレビューするよ。緑だからって差別しないさ。
LSV
【翻訳】ラヴニカへの回帰・レビュー イゼット(青赤) part1 (by LSV)
2012年10月21日 翻訳 コメント (7)◆ ラヴニカへの回帰・レビュー イゼット(青赤)
Return to Ravnica Set Review – Izzet
Luis Scott-Vargas, 2012年9月30日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-izzet/
Return to Ravnica Set Review – Izzet
Luis Scott-Vargas, 2012年9月30日
http://www.channelfireball.com/articles/return-to-ravnica-set-review-izzet/
構築
5.0点:フォーマットをまたいでの大活躍。価格も大高騰間違いなし
《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
4.0点:環境定番のカード。
《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》、《スラーグ牙/Thragtusk》
3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。
《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》、《修復の天使/Restoration Angel》、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
3.0点:アーキタイプが合えば必ず入る。
《無形の美徳/Intangible Virtue》、《墓所這い/Gravecrawler》
2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。
《熟慮/Think Twice》、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。
《帰化/Naturalize》(結構2.0点がつくカードは多いから、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
1.0点:使われることもあるかもしれない。
《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウルに対する秘密兵器として使われたとかなんとか。効果のほどは疑わしいが)
リミテッド
5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
4.0点:それだけのために色を使う価値がある。
3.5点:見たらその色に行こうと思う。
3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
《薬術師の計略/Chemister’s Trick》
構築1.0点
私にいい計略がある。
リミテッド2.0点
計略の中でも上等な方だろう。除去を持たれていてこちらの受け止める予定だったクリーチャーを消されたりすると裏目るから、若干危険が伴うが1:1交換として大体使えそうだ。ほとんどの場合は軽いコンバット・トリックで、盤面がごちゃごちゃしてくると凄いってとこだろうね。ただ何枚もあっても、その分クリーチャーが少なくなってこいつが活かせなくなるだけだから、弱くなるだけだ。これがばかげた強さになるマッチもあれば、ほとんど意味のないマッチも出てくるだろう。
《対抗変転/Counterflux》
構築2.5点
スタンダードで複数の呪文を消すことはなさそうだが、打消し合戦に終止符を打てるのは魅力的だ。青赤のコントロールでもやはり《雲散霧消/Dissipate》が選択されると思うけれど、予想より打消しがずっと強かったとか、青赤が青赤以外のコントロールデッキに対して弱いとかなれば、打消しにこいつが選ばれることもあるだろう。他のフォーマットでは、ストームに対して有無を言わさぬ回答になるものの、4マナでは依然《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》の方が優秀だと思う。
リミテッド1.5点
純青赤のデッキなら(俺は純正2色それほどやらないと思うけど)、こいつはつまり《取り消し/Cancel》だ。まず取り消し自体がそれほど素晴らしくはないし、テキストが2行ばかり追加されたからってコストが増えてもあまり改善はしないな。
《世紀の実験/Epic Experiment》
構築2.0点
これほどの大実験ならいつでも真面目に考えなきゃならならない。儀式系のマナ加速が使えるフォーマットで間違いなく実験してみると思う(つまりモダンでやってみるってことだ)。更に掘っていけるようなら素晴らしい。もっとももし世紀の実験で世紀の実験がめくれたらぐにゃあ~ってなるけどさ。スタンダードでは、スペルしか入れてないデッキで《連絡/Tidings》もどきとして使ってみることはできるけど、やってのけるのはちょっと難しそうだ。もちろんコンリー(Conley Woods)は世紀の実験に着手してるだろうし、こちらで第一印象について書いてさえいるよ。
http://www.channelfireball.com/articles/spoiler-spotlight-conley-woods-on-epic-experiment/
リミテッド1.0点
使われることは少ないだろうけど、使われたら凄いのは間違いない。呪文をたくさん入れなきゃならないだけじゃなく、状況に依存せず使える呪文を集めなきゃならないし、超過呪文も入れすぎたらダメで、しかも7マナか8マナ出るまで生き延びなきゃならない。中々骨が折れそうだが、俺は乗ったね。
《本質の反発/Essence Backlash》
構築1.0点
その呪文のパワーに等しいダメージを与える、か。つまり10点刻みでいうと何点のカードかでダメージが決まるってこと?どうやってその呪文の本当のパワーを測るってんだ?俺のレビューから点数をつけるのかい?それならもしものために1点をつけておこうか。
リミテッド2.0点
相手より優勢ならこいつは最高のカードだ。優勢なままに、ゲームに復帰しようとする相手の顔面にダメージを叩きこめる。《霊魂放逐/Remove Soul》+《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》は驚くべき強力な組み合わせで、たくさんのゲームを終わらせてくれるだろう。このカードが環境にあるから、ゲームがもう決まるなら、打ち消されてこちらが反対に死ぬようなクリーチャーをプレイするべきでないということもわかる。弱点は4マナの打消し呪文ということで、相手にこちらが構えてることを悟られたらそれほどうまくない。いったん序盤に十分展開することで支援してさえやれば、強力な武器になってくれる。
《火想者の予見/Firemind’s Foresight》
構築1.0点
おいおい、《連絡/Tidings》や《強迫的な研究/Compulsive Research》を心待ちにしてた俺でも、7マナはちょっとばかり重すぎる。3枚とも手に入るのは呪文というのが面白い。ただ呪文でなければならないというのがちょっと残念だけど。1マナの呪文がたまたま今の盤面で役に立たないのなら、7マナで格好いい《霊感/Inspiration》を使ってるみたいなものだね。3,2,1のコストの組み合わせでできるヤバいコンボが突如完成でもしない限り、マナを注ぎ込んだだけの見返りはなさそうだ。そんなコンボの存在する下の環境でも、7マナも支払うのは現実的でない。せっかくだから、俺はこの《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》を選ぶぜ。
リミテッド1.5点
3,2,1それぞれに優秀なサーチ先が何枚もあるなら入れよう。そうでないなら、7マナも使って2枚微妙なカードを引くのは勝利に貢献しないと予見しよう。
《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》
構築2.5点
レアみたいな効果だったから、コモンなのにびっくりしたよ。《陽景学院の使い魔/Sunscape Familiar》から《精神の願望/Mind’s Desire》につなげるのがどんなに素敵かまだ覚えてるよ。そんなんでこのゴブリンも、実力十分として使われるかもしれない。カードパワーは間違いなくあるから、一か八かのコンボを目指さなくても、スタンダードの青赤デッキで使われるくらい実力十分かもしれない。《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》、《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》、《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》とあれば、呪文で十分なアドとテンポが稼げるというもの。
リミテッド2.5点
2マナとして強いクリーチャーで、1マナか2マナしか軽くならないとしても、十分強い。序盤に1ターン早く呪文が唱えられるのは、実質4マナ以上得をしてるようなことが多い。こいつがいなければ他に何もできないなんて場合には特にね。デッキによっては悪用もできるだろう。
《超音速のドラゴン/Hypersonic Dragon》
構築2.0点
こういう実質バニラみたいなクリーチャーが強いと呼ばれる時代は終わったと思うけれど、パワー4の飛行速攻は覚えておく価値があるよ。ルール破壊の方はそれほど深いものじゃないと思うけど、時々ありがたいことがあるだろう。
リミテッド4.0点
ソニックブーム!相手を倒すのにこいつ以外大して工夫は要らないと思うけど、俺だったら欲張ってソーサリーが最低5枚くらい手札に溜まるまでプレイしないだろうな。
《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
構築3.5点
魔除けとして軽く最強。スタンダードで四六時中使い、使われ、モダンでも若干見ると予想するね。《イゼットの魔除け/Izzet Charm》の柔軟性は本当に好きだ。どんな種類のカードに対しても回答になり、腐ってるならルーターにも使える。もちろん、2点ダメージと2マナ払わせるのは、そのどちらも《終止/Terminate》でもなければ《対抗呪文/Counterspell》でもないが、《ショック/Shock》/《呪文貫き/Spell Pierce》の分割カードだって見るものがあるし、最後のモードがこの魔除けをずっと大きいものにしてる。イゼットの魔除けはこれまで見てきた中では、《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》や《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》みたいなどでかい呪文に対して最高の対抗策だし、この魔除けは実に有用で柔軟だから、入れたくなるデッキは多いだろう。
リミテッド3.5点
リミテッドではおそらく《セレズニアの魔除け/Selesnya Charm》に負けるが、それでも大安売りだ。こいつの効果は爆弾レアより優先して取るほど大地を揺るがすものじゃないが、除去や打消しとして非常に有効だし、後半土地を引きすぎたときの救済にもなる。
《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
構築2.5点
《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》は在任中スタンダードにとても影響を与えたけれど、こいつもさほど後れを取ってない。《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》が環境にないしサーチも容易でないのが大きな違いだ。バジリスクの首輪こそ、狡猾な火花魔道士の立役者だからね。擁護すると、トークンを撃ち落すのはこっちのが効率良いし、トークンは今大きな獲物だ。プレイヤーに撃ちこめなくなったのも無意味ではないから、今よりトークンが凄い使われるようにでもならない限り、静電術師の方はそこまで使われないと思う。
リミテッド3.5点
こちらのクリーチャーが巻き込まれるかもしれないし、本体にも叩き込めないが、それでもティムはティムだ。出てすぐに撃ちこめるおかげで、タフネス1が多くないデッキ相手でも最低1回は有効打が放てる。ちゃんと実力の裏付けがあるから、それほど流れるカードじゃないと思うよ。
《気紛れな薬術師/Mercurial Chemister》
構築1.0点
スタンダードは気紛れな環境とはいえ、こいつが勝利の方程式に組み込まれることはなさそうだ。5マナでターンが返ってくるのを待たなきゃならなくて、タフネスが3しかないのでは強いとはいえない。使用に耐えるとさえ言い難い。
リミテッド4.0点
コンリーの奴、俺らがスペルスリンガー(ガンスリンガー)を務めたプレリリースでこいつを2枚引き当ててね。俺も数ゲームコンリーとやってみた。幸運のコンリーって俺らが呼ぶのももっともだ。こいつが一度起動し始めたら勝てっこない。