◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 青 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – Blue (And HoF Ballot)By Luis Scott-Vargas // 15 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月15日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-blue/
 
 
《記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept》
 http://www.channelfireball.com/home/m12-set-review-blue/
 構築2.5点
 はいはいジェイスジェイス。
 
 リミテッド4.5点
 はいはいジェイスジェイス。
《ジェイスの精神追い/Jace’s Mindseeker》
 構築2.0点
 アドが取れるのは嫌どころかいつも追い求めてるくらいなもんで、この魚・イリュージョンも十分愛でてやりたいところ。使うに見合うためには呪文をめくらないと本当の価値がないから、サイドボードに降格だ。《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》をめくっても残念なことに嬉しくないから、何をおいても《戦導者のらせん/Warleader’s Helix》をめくりたいってことになるかな。登場した時期が悪いと思うけど、呪文の選択が変わったら入ってくると思う。それまではサカナ君に任せておこう。
 
 リミテッド3.5点
 スカっても6マナの《大気の精霊/Air Elemental》だ。リミテッドでは十分。呪文がめくれるのもありえなくはないから、唱えるとタダでカードが1枚ついてくることも多いだろう。
《マーフォークのスパイ/Merfolk Spy》
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2011-set-review-blue/
 構築1.0点
 スパイするより略奪したり破壊活動する方が偉いってこと、マーフォークはいつになったら学ぶのかね?
 
 リミテッド0.5点
 絶対にサイドインすることすらないと思うが、もしも青中心のビートダウンが組めて青いデッキを相手取っているのなら、考えなくもない。旧ラヴニカドラフトでライブラリーアウト相手に《灰鱗のガリアル/Grayscaled Gharial》を入れたこともまあまああった。ガリアルよりは間違いなく強いだろう。
《伝書ドレイク/Messenger Drake》
 構築1.0点
 伝書の重要性に比例して伝書使も大きくなる。大きさに比例して構築では使えなくなる。伝書はどうでもいいから1マナ1/1とかでこの性能なら考えないでもなかったけど。
 
 リミテッド3.0点
 5マナ3/3飛行を下手に使う方が難しい。それにカードが1枚内蔵されていて、素晴らしい仕上がりだ。
《否認/Negate》
 http://www.channelfireball.com/home/m12-set-review-blue/
 構築2.0点
 何にせよ男のマナー。
 
 リミテッド1.5点
 シールドなら一枚は必ず入れて始めるけれど、ドラフトでメインに入れる確率は半々くらいだろうか。デッキによっては全くの役立たずなこともある。否認を構え続けて次々とクリーチャーを出されるくらい辛いことはない。間違いなく終盤向けのカードだけれど、デッキによっては本当によく効くカードだ。もしものときのために、サイドボードに潜ませておいて後悔することはまずないよ。
《ネファリアの海鳶/Nephalia Seakite》
 構築1.0点
 いなくなったと思ったらいつの間にか瞬速で帰ってきてた。尚依然使えない模様。
 
 リミテッド3.0点
 《伝書ドレイク/Messenger Drake》みたいに「カードを1枚引く」とは書かれていないものの、惑わされちゃいけないよ。密かにカード1枚のアドを稼いでくれる。しかも結構な頻度でね。同じマッチで2回ひっかけるのは難しいかもしれないけれど、無警戒な相手から1枚もぎ取るのはそれほど難しくないだろう。

◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 青 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – Blue (And HoF Ballot)By Luis Scott-Vargas // 15 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月15日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-blue/
 
 
《精鋭秘儀術師/Elite Arcanist》
 構築2.0点
 《等時の王笏/Isochron Scepter》とは蜜月を過ごしたもんだ。王笏よりずっと除去られやすくて2倍重かったとしても、試す分にはやぶさかでないよ。《沈黙/Silence》のロックまで見えてるけど、実は単なるアドを稼ぐカードじゃないかとも思ってるんだ。呪文多めのコントロールデッキ使えば元がとれそうだし、除去の薄いデッキ相手にサイドインすればイカすと思わないか?《予言/Divination》とかコピーしまくるのが夢だが、色々な意味でまあ夢だね。
 
 リミテッド3.0点
 こいつの価値は激しく上下する。呪文をたくさん詰め込んだデッキで使えば素晴らしいだろうし、少ないデッキなら酷いカードだ。どちらにせよ、リスキーなカードではあるけれど、生き残ったらまず負けないだろう。何でもコピーできて、さらに毎ターン使えるというのは超強力だ。ただし《呪文破/Spell Blast》を刻印するなんておバカな真似はするんじゃないぞ。
《本質の散乱/Essence Scatter》
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2013-set-review-blue/
 構築2.5点
 《霊魂放逐/Remove Soul》が帰ってきた。しかも今回は《魂無き者/Soulless One》を問答無用で打ち消すことができる!特に《荒れ野の本質/Essence of the Wild》を対象にしたらクリティカルヒットだろうか。フレーバードラフトの話はそれくらいにしておいて、こいつが帰ってきたのは嬉しい。《マナ漏出/Mana Leak》がお休みになったのも手伝って尚更ね。
 
 リミテッド3.0点
 いつでも2枚までなら入れるし、3枚目を入れても強力だろう。本質の散乱は《破滅の刃/Doom Blade》ではないが、それでも青の最良除去だ。《取り消し/Cancel》みたいに3マナでなく2マナなのは本当に大きくて、こいつで強力なクリーチャーを撃ち落すのはそれほど難しくないはずだ。こいつは後手になるのを感じ良いものにすらしてくれる。2マナでやることがないときに相手の3マナを打ち消すのは本当にいい感じだよ。
《霜のブレス/Frost Breath》
 http://www.channelfireball.com/home/m12-set-review-blue/
 構築1.0点
 こういうカードは使わないようにしてるんだ。シモの世話はしたくないしされたくないだろう?
 
 リミテッド2.0点
 1枚目はすんなり入るが、何枚も入れるのならしっかりビートダウンできるようにしないとならない。《まばゆい光線/Blinding Beam》ほど強くはないが、それに近い。そして《まばゆい光線/Blinding Beam》は凄まじい効果だった。もう霜のブレスでゲームが終わるのを見たし、守るのに使ってもかなりの時間を稼いでくれるよ。
《風乗りスリヴァー/Galerider Sliver》
 構築2.5点
 カードパワーはとても高いように思える。他のスリヴァーがどいつもこいつも実力十分でない可能性はあるけれど、《空飛ぶ男/Flying Men》であり《不可思議/Wonder》でもあるのはとても強力だ。デイビッド・オチョア(David Ochoa)が《空飛ぶ男/Flying Men》をデッキに入れてヴィンテージのトーナメントを勝ち進んだ(しかも何回も)話を巻き返してもいいぞ。まあそれも随分と昔のことだけれどね。
 
 リミテッド2.5点
 スリヴァーのほとんどが青にいないってのがちょっと噛み合わない。そのせいでこいつはかなり弱められているといえるだろう。こいつの強さの一部は、軽さを活かしてマナカーブに組み込むことだから、タッチして使用すればスリヴァーデッキでは強いこと請け合いだが、カーブに沿って出すよりずっと見劣りしてしまう。
《垣間見る未来/Glimpse the Future》
 構築1.0点
 このカードを垣間見た俺は、《禁忌の錬金術/Forbidden Alchemy》は強かったなぁと思った。
 
 リミテッド1.5点
 未来は垣間見るものではなく予言するものってことですな。それでも使うものが足りなかったり、爆弾レアやデッキの核を掘る目的なら使うよ。それでもあまり強くはなさそうだが。
《幻影の鎧/Illusionary Armor》
 構築1.0点
 残像だ。
 
 リミテッド2.0点
 鎧をつけて手痛いのを一発お見舞いするのはそれほど難しくないだろうし、相手が対象を取る手段を持ってないときもあるだろう(それに、こいつのついたクリーチャーを対象に取る呪文が、どのみち生物ごと落としたりバウンスする呪文であることも多いだろう)。書いてあることだけ見ても、十分使用には堪えるカードだ。

◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 青 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – Blue (And HoF Ballot)By Luis Scott-Vargas // 15 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月15日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-blue/
 
 
《壮大な鯨/Colossal Whale》
 構築1.0点
 構築で使おうもんなら壮大な失敗ってなりそうだが、フレーバーはとてもいい。これで白かったらもっと大きかったろうにな。まあそんなのは、モービー・ディックの世界だけにしておくか。
 
 リミテッド3.5点
 ザッパーン!
 7マナ域を使うときは、支払いに見合ったカードパワーがあると嬉しいものだけど、こいつはまさにうってつけ。相手の最強クリーチャーを飲み込むのは笑い事じゃないし、全く申し分ないアタッカーだ。島渡りはフレーバーのためについてるようなもんだがね。。
《珊瑚マーフォーク/Coral Merfolk》
 構築1.0点
 部族がマーフォークなら合格とか、いつの話だよ(《真珠三叉矛の人魚/Merfolk of the Pearl Trident》を使ってるデッキが世界選手権のトップ8にいて、しかも決勝までいったんだけど知ってるかい?)。
 
 リミテッド1.0点
 
《夢への放逐/Dismiss into Dream》
 構築1.0点
 新しいカードだから放逐してるわけじゃないですがね。7マナで更に他のことを要求するエンチャントが活躍するとか夢を見過ぎだと思わないか。
 
 リミテッド1.5点
 こいつは確かに重たいし条件付きではあるが、夢みたいなことのできるドラフトデッキができるんじゃないかなんて思っちゃうね。繰り返し使える、対象を取る能力持ちを複数枚取れたら、夢への放逐デッキを組んで楽しくなれないでもない。
《分散/Disperse》
 構築2.0点
 無条件で使えるバウンス呪文が便利な時もあるものさ。そんな機会がそう多くはないだろうが、環境にあることは大切だったりするよ。
 
 リミテッド2.5点
 速攻デッキなら攻撃を押し込むのに使っていいし、遅いデッキは生き残るのに使うだろう。歓迎されることは多くないが、これをサイドボードに落としてゲームを始めることは多くないだろう(少なくとも1枚目はね)。
《予言/Divination》
 構築2.0点
 予言を使って僕と握手! 4.5点
 http://www.ustream.tv/recorded/3709683
 このジェフ・ホアンとの素晴らしい試合へリンクを貼るのを許してくれ。説明しておくと、こいつは75枚同じカードのミラーマッチで、しかも《予言/Divination》を使ってるデッキだったんだ。最高なのは、41:45あたりの握手だね。試合全体も最高だったぜ。
 
 リミテッド3.0点
 リミテッドで《予言/Divination》がどれほど強いかについても語らせてもらいたい。俺は未来が分かるわけじゃないが、こいつがたくさん入ったデッキをドラフト動画で10は回すと予言しておこう。
《家畜化/Domestication》
 構築2.5点
 こんな軽い《支配魔法/Control Magic》が再録されるとは珍しい。大きなクリーチャーは奪えないとしてもね。前回《家畜化/Domestication》がスタンダードにあったときは、今よりカードパワーの高い中で枠を争ってたから、昨今ならもう少し環境に食い込んでも驚かないかな。《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》や《復活の声/Voice of Resurgence》への解答として素晴らしいし、《修復の天使/Restoration Angel》を絡め取ることだってたまにできるかもしれない。サイズの大きい奴は奪って手元に置いておけないってだけで、何でも奪えるのも重要だ。最悪でもブロック阻害はできるわけだからね。《スラーグ牙/Thragtusk》なんかを奪って食べることはできるわけだ。
 
 リミテッド4.0点
 《支配魔法/Control Magic》は支配魔法だ。巨大な爆弾レアは奪えないにしても、こいつ自体は強いさ。

◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 青 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – Blue (And HoF Ballot)By Luis Scott-Vargas // 15 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月15日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-blue/
 
 基本セット2014のレビューへようこそ!以前同様、個別にカードを見て行って、構築とリミテッド視点で分析していくよ。おまけに、たまに超イカすジョークまで混ぜていくぜ。
 
 基本セットのレビューでは、普通のセットと違って、影響がありそうだったり面白いのでなければ、再録分は飛ばしていくよ。現時点で、もう5年もセットレビューをしてるし、3回も4回も《否認/Negate》とか評価するのは無用な気がするからさ。
 
 他の基本セット2014のレビューを見逃してたら、調べてみてくれ!
 
 こちらに載せておくよ。
 
 White http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-white/
 Green http://www.channelfireball.com/home/magic-2014-set-review-green/
 Black http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-black/
 Red http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-red/
 
 それと、殿堂入りへの投票について丸々記事を一本書こうとは思わないから、青のレビューの最後につけようと思う。
 
 評価基準はこちら:
 構築
 
 5.0点:フォーマットをまたいでの大活躍。価格も大高騰間違いなし
 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
 
 4.0点:環境定番のカード。
 《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》、《スラーグ牙/Thragtusk》
 
 3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。
 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》、《修復の天使/Restoration Angel》、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
 
 3.0点:アーキタイプが合えば必ず入る。
 《遥か見/Farseek》、《墓所這い/Gravecrawler》
 
 2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。
 《熟慮/Think Twice》、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
 
 2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。
 《帰化/Naturalize》(結構2.0点がつくカードは多いから、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
 
 1.0点:使われることもあるかもしれない。
 《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウルに対する秘密兵器として使われたとかなんとか。効果のほどは疑わしいが)
 
 
 
 リミテッド
 
 5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
 
 4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
 
 4.0点:それだけのために色を使う価値がある。
 
 3.5点:見たらその色に行こうと思う。
 
 3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
 
 2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
 
 2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
 
 1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
 
 1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
 
 0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
 
 0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
《大気の召使い/Air Servant》
 構築1.0点
 後ろで待機してるのが良くできた召使いってもんだろう。
 
 リミテッド3.5点
 稲妻や他の3点除去で死ぬのは困るけど、タップ能力がついてるのが十分以上に埋め合わせをしてくれてる(もちろん《大気の精霊/Air Elemental》のとの比較だよ)。《大気の召使い/Air Servant》は飛行がいなければ制空権を得られるし、飛行がいても馬鹿げた強さだ。
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2011-set-review-blue/
《古術師/Archaeomancer》
 構築2.0点
 構築で古術師を使えたらとっても幸せだと思うんだ。何せ《公証人/Scrivener》系の中でも最もいいコストの奴だからね。3マナだったらヤバかっただろうから、4が落としどころとして良いといいな。当然、それも似たような某カードによって霞んでしまってはいるわけだが(ティアゴ・チャン、ごちそうさま!)、あれは壊れだからね。
 
 リミテッド3.0点
 4枚以上、対象として申し分のないカードがあるのなら強い。7枚以上にもなれば素晴らしいといえる。これがコモンってのは凄いよ。やらせてもらえるなら、こいつを使ってとても感じのいいドラフトデッキができそうだ。
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2013-set-review-blue/
《装甲のカンクリックス/Armored Cancrix》
 構築1.0点
 カンクリックスって一体なんだろうな。凄い斬新な鎧とかつけてそうだから2/5以上ありそうだけど、そうこうしてるうちに次をレビューできそうだし考察は遠慮しとくよ。
 
 リミテッド1.5点
 実は使う羽目になってもあんまり悪い気はしない。地上のブロッカーとしてこんなのが必要なら、さぞかしデッキ全体はいい具合に仕上がってそうだからね。MVPを取るような目覚ましい活躍はしないだろうが、飛行持ちで相手を殺せるよう、4/4をガッチリとめてくれる。
《取り消し/Cancel》
 構築2.5点
 いつでも使えていいんじゃないかな。環境が許せば、青系のデッキは1,2枚積むもんだ。それでも、使って嬉しい人はいないだろうけどね。
 
 リミテッド2.5点
 青の濃いデッキなら、いつでも一枚は《取り消し/Cancel》を入れて構築を始めてもいいくらいだが、結構サイドに落とすこともあるよ。前のめりなデッキでも、《取り消し/Cancel》は重たい爆弾カードを戦うのに中々だし、リミテッド環境でヤバいカードは近年とみに増えてるからね。少しばかり打消しを取れるのはかなり嬉しい。
《閉所恐怖症/Claustrophobia》
 構築1.0点
 2マナの亜種なら少しは使われるかもしれないが、それにしても今一つ。それに1マナ余分に加わったんじゃ、まずストレージに引きこもって出てこれないだろう。まあリミテッドでは強いからね。
 
 リミテッド3.0点
 誘発でタップしてくれるおかげで、まず間違いの起きない除去。青に実質的な除去があることはあまりないが、変化が出てきたのは嬉しいね(青はリミテッドで微妙なことが多いからさ。少なくとも俺は皆にそう思ってほしかったりしてね)。
 http://www.channelfireball.com/articles/innistrad-set-review-blue/
《クローン/Clone》
 構築2.0点
 クローン(とクローン系のカード)は伝説に関するルールが変わったから人気がなくなりそうだけど、リアニ系のデッキ相手に《スラーグ牙/Thragtusk》や《静穏の天使/Angel of Serenity》をコピーするだけで十分喜んでプレイするね。サイドボードとして細々と使われるんじゃないかと思う。《英雄の死/Hero’s Demise》としてはもう使えないとしてもね。
 
 リミテッド3.5点
 リミテッドではもう、長いことクローンのファンでね。最強のクリーチャーは一体より二体いたほうがいいだろう?あと、相手が最強のクリーチャーを持ってるなら、少なくともクローンすれば同点には持ち込めるって寸法さ。

◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 白 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – WhiteBy Luis Scott-Vargas // 14 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月14日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-white/
 
《魂癒し人/Soulmender》
 構築1.0点
 ウルトラソウッ!!
 
 リミテッド1.0点
 上から来るぞ、気をつけろぉ!スゴそうで目がくらんで、大したことないのに使われるカードナンバーワンだと思うね。前のめりで2/1がたくさん投入されてるデッキへのサイドボードとしてならいいと思うが、メインデッキに入れるなら1ターンに1ライフ得るよりももっとできるy奴でないといけない。ライフを得て何かが起きるのカードもそうないから、これを使う理由にはなりづらいだろう。
《鋼体スリヴァー/Steelform Sliver》
 構築1.0点
 爆肉鋼体スリヴァーなのに、筋肉より弱いの?タフネスが1増えたからって、スリヴァーすげええ構築で使わないと、なんて具合にはならない。ましてや全体除去から身を守る手段にもならないんじゃあ。
 
 リミテッド2.5点
 単体では《ハールーン・ミノタウルス/Hurloon Minotaur》だから、使って嬉しくなるには他にも数体スリヴァーがほしいところ。そうはいっても、《暴動の小悪魔/Riot Devils》だってかなり使い倒したからね。デッキにすんなり入ってても驚かないぜ。
《石角の詠唱者/Stonehorn Chanter》
 構築1.0点
 6マナで絆魂と警戒がもとからついてたとしても、そんなに嬉しくない。構築には合わない異質の存在といっていい。
 
 リミテッド1.5点
 6マナを出してマナが有り余っているなら、悪斬現象が起きるかもね。期待して入れるのもいいかも。使うことがあってもいいかな。

 
 白のコモントップ5
 5.《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》
 4.《突進するグリフィン/Charging Griffin》
 3.《陽動の達人/Master of Diversion》
 2.《天界のほとばしり/Celestial Flare》
 1.《平和な心/Pacifism》
 
 《平和な心/Pacifism》が、相も変わらず白の最優良コモンとして君臨だ。まあ今更驚かないよね。《天界のほとばしり/Celestial Flare》も軽いから、《陽動の達人/Master of Diversion》と《突進するグリフィン/Charging Griffin》といった殴り要因より上位につけていても頷く人が多いところだろう。《陽動の達人/Master of Diversion》が、ハマったときのカードパワーは一番ありそうだけど、グリフィンのようなパワー3の戦闘要員より浮き沈みがありそうだ。なんにせよ、白は素早く殴りにいきたいようだ。
 
 白の構築カードトップ5
 5.《骨鎌スリヴァー/Bonescythe Sliver》
 4.《威圧する君主/Imposing Sovereign》
 3.《放逐する僧侶/Banisher Priest》
 2.《天界のほとばしり/Celestial Flare》
 1.《鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin》
 
 白には幅広く色々なカードが入った。《鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin》は素晴らしいサイドボードで、メインデッキにも入り得るだろう。《天界のほとばしり/Celestial Flare》は除去候補として興味深いし、《放逐する僧侶/Banisher Priest》もまた、前のめりなデッキで使える除去候補だ。《威圧する君主/Imposing Sovereign》と《骨鎌スリヴァー/Bonescythe Sliver》はどちらも限られた用途で使うカードに他ならないが、スリヴァーが一大勢力になろうとなるまいと、可能性はあるよ。
 
 
 
 LSV
◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 白 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – WhiteBy Luis Scott-Vargas // 14 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月14日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-white/
 
《威圧する君主/Imposing Sovereign》
 構築2.5点
 マナカーブに沿って展開したら、クリーチャーを使った防御に大打撃だ。とはいえ、除去を握られていたらパッとしないのは確か。威圧するか単なるいい奴で終わるか、環境がどうなるかによって決まるだろうね(サイドボード候補にはなるかも)。
 
 リミテッド3.0点
 前のめりなデッキで2ターン目にプレイするのに、こいつくらい向いてる奴はいないところだが、序盤以降は少し価値が落ちるし、コントロールデッキでは強くない。こいつは《ロクソドンの門番/Loxodon Gatekeeper》の門番みたいな職の無い、ただの人間・無職だからね。
《陽動の達人/Master of Diversion》
 構築1.0点
 確かにこいつは陽動の達人だ。こいつが陽動で、どこかに2マナで出せる真の達人がいるんだろ?
 
 リミテッド3.0点
 なるほど白には殴ってるときだけ強いカードがたくさんあるらしい。これもそんな一枚。M11のリミテッドでは、青白ビートダウンをドラフトするのが楽しかったから、結構楽しみにしてるんだ。中速デッキでもカードパワーは十分だから使えるだろう。でも純粋なコントロールならあまり欲しくないかもね。
《勇気の道/Path of Bravery》
 構築2.0点
 《忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damned》やら《至高の評決/Supreme Verdict》やらが飛び交う中で使うには勇気がいるだろう。でもトークンデッキなら選択肢に入りそう。特にサイドイン候補としてね。面白いのは、ライフを攻めるデッキに対して入れたいカードだということ。でも3,4点ライフを得ながら全体強化にもなるのは、少なくとも興味深いと思う。
 
 リミテッド2.0点
 使えるようにするためにはたくさん生物を詰め込むこと。他のライフゲイン手段もあって悪くない。過大評価されがちなカードだと思うから、遅くまで回ると思わない方がいいね。
《無視/Pay No Heed》
 構築1.0点
 いじめはありません。
 
 リミテッド1.5点
 コンバットトリックとしては最低限だが、こういうカードが存在することは嬉しい。ケアしてプレイしなければならない側面が追加されるし、正しいマッチアップでサイドインするとかなり強い(特に《巨大化/Giant Growth》系統に強いね)。リミテッドのプレイングが面白くなるよ。
《歩哨スリヴァー/Sentinel Sliver》
 構築1.0点
 今回のスリヴァーは軽いしそこそこのサイズだと思うけど、X-menさながらのミュータントデッキでも作るのでない限り、お呼びじゃないだろう。
 
 リミテッド2.5点
 2マナ2/2の熊を取っておかしなことになるはずがない(M11のときに《銀毛のライオン/Silvercoat Lion》がどれだけ弱いか言った後に、プロツアーの初手で取ったのをまだ覚えてるよ)。こいつには中々のおまけもついてる。スリヴァーデッキの中核ではないが、単なる2マナで、強いスリヴァーが取れたときには期待していいだろう。
《剣の熾天使/Seraph of the Sword》
 構築1.0点
 色拘束が弱くなった代わりに、《灼熱の槍/Searing Spear》に耐えられなくなった《曙光の精霊/Dawn Elemental》な件について。
 
 リミテッド4.0点
 よしよしいい子だ。どう転んでも間違いようがない。

◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 白 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – WhiteBy Luis Scott-Vargas // 14 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月14日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-white/
 
《天界のほとばしり/Celestial Flare》
 構築2.5点
 マナコストが白白ってのはどうでもよくないが、呪禁持ちのクリーチャーを倒せるなら支持待ったなし。スペル多めの青白系のデッキで、メインから差されたり、サイドボードに枚数が取られると思う。
 
 リミテッド3.0点
 他の戦闘中にしか機能しない除去と違って、軽いからケアしづらいのがいいね。構えるために何もしないターンを作らなくていいから、《考え直し/Second Thoughts》や《首のへし折り/Neck Snap》みたいに相手が殴ってこなくても大して問題ない。
《突進するグリフィン/Charging Griffin》
 構築1.0点
 4マナ2/2飛行まっしぐらなんてときは、攻撃時だけ+1/+1修正を受けるとかより強い能力があるときだ。
 
 リミテッド3.0点
 攻めるときは《幻影獣/Phantom Monster》というのは、放り投げられるものじゃない。このスペックなら、以前の基本セットの常連、《突撃するグリフィン/Assault Griffin》よりも強いくらいじゃないかと思う。
《暁駆けの聖騎士/Dawnstrike Paladin》
 構築1.0点
 能力の組み合わせとしては大したものだから、3マナだったらさぞかし《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》だったろうけどな。5マナなら暁に死すくらいで精一杯だ。
 
 リミテッド2.5点
 2/4に5マナはあまり支払たくないが、警戒と絆魂がついているのはかなりのもの。こいつに向かって攻撃を仕掛けるのは難しいし、殴り得なことも多いだろう。コンバットトリックを握っていれば尚更だ。5マナ以上のクリーチャーはどれを採用してもあまり問題がなさそうだから、あまり優先して取らなくていいだろうけれど、こいつは中々のイケメンだ。
《敬虔な祈り/Devout Invocation》
 構築1.0点
 「単体で何もしないマナ喰い虫」という原則があるから、こいつが何故1点なのかはわかるね。クリーチャーの睨み合いで起こる均衡状態を突破するにはいいけれど、もっと上手いやり方があるだろう。
 
 リミテッド3.5点
 何とか唱えられるかどうかってくらいな環境もあるけれど(ゼンディカー、ギルド門侵犯とかがそうだ)、基本セットが高速なことは稀だからね。フィニッシャーとしてはかなり強力に見える。もっとも、クリーチャーを展開してないといけないから、あまりに追いつめられた状態だと何もしてくれないんだが。この条件のせいで、環境屈指の強カードではなくなっている。それでもカードパワーは非常に高いから、デッキによっては同じ点数でも安定の確定除去なんかより、フィニッシャーとして是非欲しいところだろう。
《鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin》
 構築3.0点
 今回のレア色対策サイクルは凄い。《鬼斬の聖騎士/Fiendslayer Paladin》はその中でも最たるものだ。こいつは《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》を使うデッキに対して鬼のような強さだ。戦線をさながら《Moat》のように止め、除去に対しても無敵ときてるからね。《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》が最大の弱点だが、暴行者以外は赤のヤバいクリーチャーから身を守るのにいい仕事をするだろう(それにときたまゾンビも止めそう。ゾンビが多くなったらね)。それに、こちらが早いスタートを切れたらクロックを刻んだっていい。その用途だとゴーア族の暴行者すら怖くないしね。
 
 リミテッド4.0点
 赤と黒の呪文に対する耐性を考慮しなくても素晴らしい。取って困ることはまずないだろう。
《巣の活性化/Hive Stirrings》
 構築2.0点
 スリヴァーが成果を出せるかは分からないが、こいつは中々の潜在能力がありそう。
 
 リミテッド2.0点
 素のカードパワーがこれだけあるシナジー要因は好きだね。スリヴァーデッキじゃなければ要らないから、スリヴァーデッキでガメれる可能性があるよ。

◆ 【翻訳】基本セット2014・レビュー 白 (by LSV)
 
 Magic 2014 Set Review – WhiteBy Luis Scott-Vargas // 14 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月14日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-set-review-white/
 
 基本セット2014のレビューへようこそ!以前同様、個別にカードを見て行って、構築とリミテッド視点で分析していくよ。おまけに、たまに超うまい冗談まで混ぜていくぜ。基本セットのレビューでは、普通のセットと違って、影響がありそうだったり面白いのでなければ、再録分は飛ばしていくよ。現時点で、もう5年もセットレビューをしてるし、3回も4回も《否認/Negate》とか評価するのは無用な気がするからさ。
 
 評価基準はこちら:
 構築
 
 5.0点:フォーマットをまたいでの大活躍。価格も大高騰間違いなし
 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
 
 4.0点:環境定番のカード。
 《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》、《スラーグ牙/Thragtusk》
 
 3.5点:色々なデッキで使えて強いけど、必須とまではいかない。
 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》、《修復の天使/Restoration Angel》、《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》
 
 3.0点:アーキタイプが合えば必ず入る。
 《遥か見/Farseek》、《墓所這い/Gravecrawler》
 
 2.5点:定番として使われるデッキもあるけど、必須ではない。
 《熟慮/Think Twice》、《死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold》
 
 2.0点:隙間を埋めてくれるカード。サイドボード要因や、強いけどまだ居場所のないカード。
 《帰化/Naturalize》(結構2.0点がつくカードは多いから、2.0点がついたら説明が重要だって考えてくれ)
 
 1.0点:使われることもあるかもしれない。
 《空虚自身/One with Nothing》(これすらハウリング・オウルに対する秘密兵器として使われたとかなんとか。効果のほどは疑わしいが)
 
 
 
 リミテッド
 
 5.0点:何があろうとも使う。それだけ。
 
 4.5点:他に何が取れてようとも間違いなく使うレベル。
 
 4.0点:それだけのために色を使う価値がある。
 
 3.5点:見たらその色に行こうと思う。
 
 3.0点:その色が使いたくなる。色が合うなら100%使う。
 
 2.5点:このレベルのカードが何枚も取れたら色は確定。色が合うならほぼ間違いなく使う。
 
 2.0点:色が合うなら大体使う。70%くらいの確率で使う。
 
 1.5点:メインには半々くらいの確率でしか入らない。50%で使うかも。
 
 1.0点:これを使うようじゃ酷いデッキだと思わざるを得ない。30%くらい。
 
 0.5点:サイドボードとして使うことを考えなくもない。でも絶対にメインに入れない。10%くらいの可能性で使う。
 
 0点:メインだろうとサイドだろうと、絶対に使わない。
《アジャニに選ばれし者/Ajani’s Chosen》
 構築1.0点
 俺がアジャニだったら、もっとマシな奴をお供に選ぶところなんだがな。子猫ちゃんがポコポコ生まれるってのはいい感じなんだが、4マナ3/3が生き残ってかつエンチャントが手札にたくさんなきゃいけないってのは、ちょっと条件が多すぎる感じだ。《空位の玉座の印章/Sigil of the Empty Throne》のが、こういうカードとしてはいいかなと思うよ(印章はグランプリで使ったことだってあるんだぜ)。
 
 リミテッド3.0点
 4マナ3/3の《丘巨人/Hill Giant》の時点でリミテッドでは使用に耐えるし、セット内で地味にエンチャントがテーマになっていることもあるし、カード1,2枚分のアドが稼げても驚かないよ。超早く確保したい強カードではないけど、活躍できるときの強みはあるし、最低でもデッキには入る(最低限の性能が保障されてるのは悪くない)。
《天使の協定/Angelic Accord》
 構築1.0点
 単体では何もしない上、強みを引き出すには毎ターンたくさんのライフを得る必要があるとな。この協定を結んだのは誰だぁっ!
 
 リミテッド1.5点
 こいつを引いたら後は誘発させるだけ。誘発した時の強さは強力無比。安定してライフが得られるデッキなら、フィニッシャーとして使えそうだ。ただ大体のデッキではライフを安定して得るのが難しいから、サイドに鎮座していただくのが妥当かな。
《テューンの大天使/Archangel of Thune》
 構築2.0点
 悪斬ではないにせよ(デーモンとドラゴンへのプロテクションもついてないと、スタンダード環境では対抗できないだろう)、効果は強力だから試してみる価値はある。飛行がついてる《栄光の頌歌/Glorious Anthem》で、毎ターン莫大なライフを稼いでくれるのは、研究する価値があるね。サイズは一回り小さくていいからもう1マナ軽くないと、《荘厳な大天使/Sublime Archangel》の後釜は務まらないのではと思ってるんだけど、5マナでも試してはみるよ。多分、サイドボードからクリーチャー戦のマッチで投入するかな。
 
 リミテッド4.0点
 こいつを圧倒できるカードは多くない。確かに除去で落ちるから、真の爆弾レアではないかもしれないが、それ以外はリミテッドの爆弾レアとして欲しいあらゆる要素が詰まっている。こいつはライフを稼いでくれるし、盤面を毎ターン強化するし、単体でも十分な脅威だ。
《放逐する僧侶/Banisher Priest》
 構築2.5点
 若干前のめりなサイズになった《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》だが、永久に追放しておく抜け道のタイミングを失ってしまった。追放にスタックで僧侶を追放しても帰ってこなくなったが、かえってよかっただろう。理解していないプレイヤーに効果を説明してると、ルールを悪用してるような気がしたもんだからさ。カードの効果がすっきりして良かった。対戦相手の生物限定だから、カードパワーは下がっているけれど(《栄光の目覚めの天使/Angel of Glory’s Rise》で無限ループに入れない)、除去としてはまだまだ優秀だと思う。少なくとも白の除去としてはね。
 
 リミテッド3.5点
 《顔なしの解体者/Faceless Butcher》はいつも強かった。だからこいつもがっかりするようなカードじゃないだろう。面白いことに、ちょうどオデッセイ-オデッセイ-トーメントのドラフトをやってきたところでね、顔なしの解体者がしょっちゅう出てきて、めっちゃ強かった。白をドラフトするときは、こいつを引けるよう祈るのみだね。
《祝福/Blessing》
 構築1.0点
 正確にはこれも再録だが、しばらくなかった奴だからな。レビューしとくよ。構築で使われたら吹くようなカードだけどな。
 
 リミテッド1.0点
 白単とかならいいんじゃないですかね。それ以外だったら使わないよ。
《骨鎌スリヴァー/Bonescythe Sliver》
 構築2.0点
 構築でスリヴァーデッキができるなら、4マナで二段攻撃がつくのは悪くないといえる(でも《水晶スリヴァー/Crystalline Sliver》と《Force of Will》があった時以来、構築でスリヴァーは……)。スリヴァーの能力が自軍にしか影響しなくなったのはまだまあマシだろう。単純に強くなったわけだし。
 
 リミテッド3.0点
 単体でも悪くないと思うが、そういう使われ方をするカードじゃないと思う。見かけたらスリヴァーにいけないか狙ってみたいね。

基本セット2014より独占カードプレビュー 《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》 by LSV
◆ 基本セット2014より独占カードプレビュー 《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》 by LSV
 
 Magic 2014 Exclusive Preview – Tidebinder MageBy Luis Scott-Vargas // 2 Jul, 2013
 
 Luis Scott-Vargas, 2012年7月2日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/magic-2014-exclusive-preview-tidebinder-mage/
 
 ここ数か月、マーフォークという部族には厳しい日照りが続いてた。レガシーでかつてのような勢力はなくなってしまったし、モダンでも復活しつつあるとはいえ、強固な地盤を築くことはできていなかった。そんな魚デッキのファンに朗報だ。潮流に乗って新たな援軍が現れたぞ。デッキの弱点の多くを上手いこと捌いてくれるイカす奴だ。そんな《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》を見てくれ:
 《潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage》(青)(青)
 クリーチャー - マーフォーク・ウィザード
 潮縛りの魔道士が戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールする赤か緑のクリーチャー1体を対象とし、それをタップする。そのクリーチャーは、あなたが潮縛りの魔道士をコントロールし続けているかぎり、それのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。
 2/2

 
 弱いことは書いてない。マーフォークにとっては最早ほぼ前提だが、こいつは2マナのマーフォークなだけでなく、能力もまさに、デッキが必要としていたものだ。こいつの対象になりそうな面々を見てみよう:
 《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
 《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》
 《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
 《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
 《大祖始/Progenitus》
 《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》
 《ゴブリンの先達/Goblin Guide》

 もちろん対象には事欠かないけど、一番重要なのは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》を封殺できることだろう。この2枚が、マーフォークにとって残り全部を合わせたより頭痛の種だからね。メインに《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》みたいなカードを入れたり、相手の1ターン目の展開に《Force of Will》を合わせたりしないで済むようになった。素出しなり、2で止めた《霊気の薬瓶/AEther Vial》から潮縛りの魔道士を出して、無視しておけばいいんだからね。勿論、《稲妻/Lightning Bolt》の一発でも後で飛んできたら、寝た子を解放されてしまうけれど、特にタルモゴイフみたいなのを寝かせる場合、恒久的な解答は必要ないんだ。潮縛りの魔道士がタルモを2~3ターン寝かせておければ、普通レースを制するには十分だからね。《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》の方はちと問題がやっかいだが、そういうとき潮縛りの魔道士を守るのに《Force of Will》を切るのは、許容されるしそうするべきだろう。
 
 レガシーのマーフォークで、メインから2~4枚くらい採用されると思う。サイドにも潜むかもしれない。実力はお墨付きだ。青青のダブルシンボルが、マーフォーク以外のデッキ、たとえば青黒緑とかで採用するときに障害になるかもしれないが、既に強いデッキに居場所があるというのは偉大と言っていいだろう。
 
 勿論、レガシーでのみ強いわけじゃない。さっきも言った通り、勢力はそこそこだが、マーフォークはモダンにも出現している。それに、モダンにもタルモゴイフは生息してるからな。更にレガシーより《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》や《極楽鳥/Birds of Paradise》が環境に多いから、無理なく採用できるカードで相手を妨害できるのはいつでも素晴らしい。
 
 最後になるが、スタンダードも忘れないぞ。スタンダードは、潮縛りの魔道士がマーフォークであることにあまり意味がない唯一の環境だ。でも能力の方はとても意味がある。確かにタルモゴイフはいないかもしれないが、寝かしつけるリストには、スタンの常連たちがひしめいてるぜ。スタンダードのデッキで、どれだけこいつらが使われてるか考えてみてくれよ:
 《スラーグ牙/Thragtusk》
 《東屋のエルフ/Arbor Elf》
 《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim》
 《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》
 《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》
 《酸のスライム/Acidic Slime》
 《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager》
 《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》
 《実験体/Experiment One》
 《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》
 《若き狼/Young Wolf》
 《復活の声/Voice of Resurgence》
 《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar》
 《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》
 《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》
 《流城の貴族/Stromkirk Noble》

 ここに挙げたカードはどれも相当使われてる奴らだから、こいつらを封殺できるのは素晴らしい。確かに、速攻を持ってるとか、生贄に捧げられるとか、寝かされても何かできるとか、そういうのもいるけれど、他の大多数は魔道士で無力化が可能だ。
 
 純正の除去としてみると、こちらの2/2がどかされると対象が自由の身になってしまうというのは理想的でない。だから潮縛りの魔道士を本当に有効活用するなら、2/2が必要でなければならない。でもそういうデッキは存在するし、そんなデッキだと《修復の天使/Restoration Angel》も入れたくなることだろう。修復の天使もこいつと相性抜群だ。序盤にエルフを寝かせた魔道士の対象を、遅くなってから《スラーグ牙/Thragtusk》にするとか嬉しいし、パワー3のクリーチャーを盤面に追加しながら、複数のクリーチャーをタップできるのはとても素敵だ。
 
 そんな理由で、最初見たときこいつはトリコロールのメインなりサイドなりに入りそうだと思った。こいつが最も輝くのは、ドランリアニメイト、ナヤカラーのビートダウンやナヤ人間、特に除去が薄めになっているビートダウン相手にいいだろう。そういうカードだからね。ジャンドやナヤで除去が多めに取られているデッキでは、永続的な解答として望み薄だから、計画を立てるときは注意しよう。
 
 除去が薄いデッキ相手のサイドボードとして優秀そうだし、こちらのデッキのクリーチャー密度が低ければもっといいかもしれない。こちらのクリーチャーを少なくして、除去のサイドアウトを誘うなんてのもいいね。
 
 《形勢一変/Turn the Tide》できるカードだと思ってるよ。レガシーでも長らく使われる、戦闘潮流になってくれるだろう。
 
 
 
 LSV
◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 赤・ボロス・グルール (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Red, Boros, and Gruul
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年5月1日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-red-boros-and-gruul/
 
《ヴィーアシーノの初太刀/Viashino Firstblade》
 構築1.0点
 《空騎士の軍団兵/Skyknight Legionnaire》をスタンダードで見かけたこともあったから、何だって使えるとは思うけど、こいつは空騎士より弱いだろ?空騎士からして選択肢に入ってないし。
 
 リミテッド2.5点
 ビートダウンに関しちゃ、こいつより弱いクリーチャーはたくさんいるだろう。ギルド門侵犯で分からされた通り、速攻は大隊と相性がいいよね。ブロック性能は酷いもんだ。そして1ターンたつとしょんぼりするから、まさに名は体を表すだね。
《戦導者のらせん/Warleader’s Helix》
 構築2.0点
 こういうの好きだよ。おっと、俺は《夜の飾り紐/Ribbons of Night》も実に好きだったってことも覚えててほしい。戦導者のらせんは、夜の飾り紐や《稲妻のらせん/Lightning Helix》と比べて明らかに弱いけれど、これの果たす役割はその中間なのだと思う。クリーチャーを除去しつつ4点のライフゲインは、《信仰の足枷/Faith’s Fetters》で証明された通り強力だし、こいつはプレインズウォーカーだって倒せる。重めの除去だからたくさん投入するのは無理だけど、よくよく検討すると思う。
 
 リミテッド3.5点
 強い除去は素晴らしい。特に本体にも叩き込める除去は偉い。
《摩耗+損耗/Wear+Tear》
 構築2.5点
 これほど柔軟なカードはステキ。フォーマットをまたいで目にすることになりそう。《オアリムのいかづち/Orim’s Thunder》ほどの強さではないが、そこは許しとこう。
 
 リミテッド1.0点
 サイドボードとしては強力な部類だ。シールドで、両方の色が出るならメインに投入するのもやぶさかではない。
グルール(赤緑)
《武装+物騒/Armed+Dangerous》
 構築2.0点
 ソーサリー版《Berserk》が欲しければどうぞ。物騒なダメージを稼いでくれる。おあつらえ向きに+1/+1修正もかかるしね。《寄せ餌/Lure》がついてくるのはそこまで嬉しいわけじゃないが、他のクリーチャーにかけてダメージを押し通すことができたら素敵だよな。両方を1体につけて相手の粉砕するのも勿論いい。
 
 リミテッド3.5点
 エースアタッカーにつけてやれば《疫病風/Plague Wind》になって嬉しいこと間違いなし。融合して全力で使うことがほとんどだろう。
《残忍な精霊信者/Feral Animist》
 構築1.0点
 こいつはさしづめ、残念な精霊信者ってところか。
 
 リミテッド1.5点
 夢いっぱいだが、もともとのラヴニカブロックドラフトを思い出すにつけ、ギルドパクト時代から結局、人の夢と書いて儚い。安定してトランプルをつけれるなら(真っ先に挙げられるのは《迷路のビヒモス/Maze Behemoth》か)、ずっと強くなるよ。
《グルールの戦唄/Gruul War Chant》
 構築1.0点
 構築のゲームで使われる可能性はゼロだって思いながら行くさ。
 
 リミテッド3.0点
 前のめりに殴るデッキである必要はあるが、その手のデッキで使えば凄まじい。相手からしてみたら。ブロックが恐ろしく難しくなる上、湧血でみすみす粉砕されるような形になってしまう。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 赤・ボロス・グルール (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Red, Boros, and Gruul
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年5月1日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-red-boros-and-gruul/
 
《猛火の猛士/Blaze Commando》
 構築1.0点
 ターランドにはなれそうもない。重たいし、誘発もしづらいし、誘発しても出てくるトークンは少し力不足。ボロスなら殴り合いしとけってこった。
 
 リミテッド2.0点
 誘発することがなくても悪くはない。目を見張るものもないが。トークンを出すスペルが少しでもあるなら、ちょっとトークンも出るだろう。
《ボロスの布陣者/Boros Battleshaper》
 構築1.0点
 構築の布陣で7マナ域とはなんだ。こいつのことではないな。
 
 リミテッド3.5点
 こいつが場にいると、盤面にクリーチャーを展開するのがまるで悪夢のようになるだろう。悪手の攻撃やブロックを強制させ、相手にはこちらを殴らせず、守りをも避けて突破させる。場にいるだけで、相手にとっては有利にならない不思議なことが無暗に起きるだろう。7マナ支払わなきゃいけないのは確かだが、それだけの価値があるよ。
《戦いの烈光/Gleam of Battle》
 構築1.0点
 うわっまぶし!
 
 リミテッド1.5点
 この手の効果に6マナは重いと思うけど、クリーチャー多めのデッキでこれをカーブのトップに据えたらいい感じかも。ただどんなデッキにもは入らないね。
《軍団の戦略/Legion’s Initiative》
 構築2.5点
 随分と保証や福利厚生も充実してる軍団じゃないか。パワーが欲しい?上がるよ。タフネス?勿論だとも。不慮の事態?大丈夫さ。つけたければ速攻をつけることだってできるぞ。それらが全て、何とかなるコストで手に入るんだ。
 
 ただ、入れるクリーチャーの色は選ばないとならないな。しかし、使いこなすことは可能だし、努力にも見合うと思う。どうやら《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》だけじゃなく、《至高の評決/Supreme Verdict》まで、青白に厳しいセットらしいな。
 
 リミテッド3.5点
 唱えらえれさえすれば、全軍とはいかなくても、大半のクリーチャーが恩恵を受けられる。パワータフネス両方に全員が修正を受けるとはいかないだろうが、どちらか一方でもいいし、守ってやれる選択肢があるのもいい。
《軍勢の刃、タージク/Tajic, Blade of the Legion》
 構築2.5点
 破壊されないのは大きい。デッキによっては追い込むことも可能だと思うけど、活躍して対策されると弱点を突かれるようになる。タージクが多くなっても困るし(1体しかいられないからね)、《灼熱の槍/Searing Spear》が布告系の除去にとってかわられるようになるだろう。それでも、2/2の破壊されないブロッカーであり、7/7のアタッカーは中々のカードだよ。
 
 リミテッド4.0点
 殺すことが出来なくて、レースを仕掛けることも難しい。つまり爆弾レアってやつじゃない?

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 赤・ボロス・グルール (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Red, Boros, and Gruul
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年5月1日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-red-boros-and-gruul/
 
《薪荒れのシャーマン/Pyrewild Shaman》
 構築2.0点
 パンチが通ればいつでも戻ってこれるとかワイルドだろう?もっとも、3マナかかるというのが話をややこしくしてるが。これを使うようなデッキは重たいカードをたくさん入れたくないだろうから、こいつが軽い部類のカードでなくて残念だ。それに素出ししても湧血しても、あまり効率も良くない。超攻撃的なデッキで1,2差されるのが適量かな。《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》みたいな重たいトドメ役が退場した後、劇的に増量される可能性はあるけどね。
 
 リミテッド3.5点
 湧血なしでも、相手にしたらクッソいやらしいことだろう。交換をもぎ取っていけて実にいい。
《暴動の長槍使い/Riot Piker》
 構築1.0点
 長槍使いって、ゴブリンのキラキラネームか何か?
 
 リミテッド1.0点
 本気で殴るデッキなのかどうかよーく考えてから入れよう。マナカーブに沿って出せばいいんだよ。でも、遅れて出てきて相手にカード1枚を進呈するような事態が多すぎるんじゃないかな……。
《瓦礫帯のマーカ/Rubblebelt Maaka》
 構築2.0点
 まーさか、俺がジョークを言ってスルーすると思ったかい?答えはノーだ。《殺戮角/Slaughterhorn》がギリギリでも使用に耐えるなら、こいつだって悪いはずがない。とはいえ、めちゃめちゃ強いってことにはならないと思うけどね。
 
 リミテッド3.0点
 唱えて良し、湧血して良し、どちらで使ってもいい感じだ。柔軟性のためにマナを余計に払ったりしてないってのがいいね。強いカードだよ。抜けることはないでしょう。
《溶解区の門番/Smelt-Ward Gatekeepers》
 構築1.0点
 既出
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-white-azorius-and-orzhov/ (元記事)
 http://misdirection.diarynote.jp/201305012327038735/ (拙訳)
 
 リミテッド3.0点
 脅しつけは、門がたくさん入ってるようなデッキで使うと少し弱く感じそうだが、それでも中堅どころの強さはあるね。
《武器への印加/Weapon Surge》
 構築1.0点
 最近コンバットトリックは枚数が超過気味でね。全体強化だろうとお呼びじゃないんだな。
 
 リミテッド2.5点
 2:1交換を取るのも難しくなさそうじゃないか。1:1交換ならもっと簡単にとれそうだし。コンバットトリックの必要ないデッキもあるけど、使うデッキなら、こいつで完璧だ。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 赤・ボロス・グルール (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Red, Boros, and Gruul
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年5月1日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-red-boros-and-gruul/
 
《ギルドへの畏敬/Awe for the Guilds》
 構築1.0点
 何という弱さ。思わず畏敬の念を覚える。
 
 リミテッド0.5点
 《尻込み/Falter》になりそうなときはサイドインするかな。メインに入れるには、使える状況が限定的すぎると思う。
《障害排除/Clear a Path》
 構築1.0点
 障害は、取り除く。
 
 リミテッド0.5点
 防衛持ちが4体以上入ってるようなデッキ相手なら、サイドボードカードとして好みの部類だ。タダ同然で拾えそうだし。
《迷路の急襲者/Maze Rusher》
 構築1.0点
 急襲って名前の割に速攻デッキには入らないのね。
 
 リミテッド1.5点
 6マナでタフネスが3しかないのは普通今一つで、こいつもその例外じゃない。唱えたときは手痛い一撃をお見舞いできるが、その後もじもじしそう。多色クリーチャーがたくさん取れてるとかでもない限り、《長屋壊し/Tenement Crasher》のがずっと強いだろう。
《吹き荒れる潜在能力/Possibility Storm》
 構築2.0点
 これが使えるとか言っちゃったら心がチクチクするが、いつでも壊れになる潜在能力はある。トラヴィス・ウー(Travis Woo)は既に《高まる野心/Increasing Ambition》と《無限への突入/Enter the Infinite》か何かを放り込んだデッキで使おうって言ってるな。たとえ確率は低くても、凄まじく重たい呪文のコストを踏み倒して唱えられる可能性がある限り、ぶっ壊れになる可能性はある。
 
 リミテッド0.5点
 どうなさいました………?お客様…… お客様の潜在能力はまだまだある…!まだまだ…ゲームに勝利する可能性は残されている…!どうぞ……存分に夢を追い続けてください……!
《敵への処罰/Punish the Enemy》
 構築2.0点
 5マナの除去であるこいつを構築で使わざるを得ないなんてことになったら、罰を受けてるのは敵じゃなくてこっちだな。
 
 リミテッド3.0点
 《とげの稲妻/Barbed Lightning》が双呪を強制されるようになったら随分弱くなったものだ。それでも強い。あと、唱えたときの効果が本当に罰っぽくて好きだな。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 黒・ラクドス・ゴルガリ (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Black, Rakdos, and Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月30日
 
 http://www.channelfireball.com/home/dragons-maze-set-review-blackrakdosgolgari/
 
《腐敗農場の骸骨/Rot Farm Skeleton》
 構築2.0点
 自力で墓地から帰ってこれる奴はどんなカードであれ考える価値があるよ。何回でも帰ってくる脅威として、遅いマッチアップで確実にプレッシャーを与え続けられるし、戻せば戻すほど墓地アドが稼げるかもしれない。超遅いんだけど、もしも中速デッキがコントロールに対して入れたいってなら、いけるかもしれないね。
 
 リミテッド2.5点
 攻める性能は中々。これほど前のめりなカードを間違いなく入れたいと思えるのならいいだろう。ブロックできないせいで、デッキによっては疑問符がつけられるかもしれない。とはいえ喜んでフィニッシャーに据えられるデッキは多いと思う。
《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》
 構築2.5点
 《死の影/Death’s Shadow》コンボに触れないわけにはいくまい。そうでないと詐欺扱いされちまう。モダンではいいかもしれないね。それ以外だと、ヴァロルズはジャンドアグロみたいなデッキで中々嫌らしいことができるかもしれない。ヴァロルズを除去するのは難しいし、不死クリーチャーとの相性もいいし、死んだクリーチャー全部に最後の足掻きができる能力を与えるんだからな。
 
 リミテッド4.0点
 墓地に十分カードが溜まってる状態で出したら壊れだよね。活用で育つ前から、再生がついてるから凄い邪魔に感じること間違いなし。

 黒のカード
 構築
 《血の公証人/Blood Scrivener》
 
 こいつを使いこなせるくらい、低マナに寄せた攻撃的なデッキが成立するかははっきりしないが、実力はある。
 
 リミテッド
 《ウブール・サーの門番/Ubul Sar Gatekeepers》
 
 門番のカードパワーはどれも同程度とはいえ、黒が最強だろう。色が全く合わない門でも、門番の能力誘発のためなら使う可能性がある。そして色の合わない門投入を一番したくなるのは黒門番だ。《火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu》はいつでもリミテッドで強い。お膳立てをしてやる必要があるにしてもね。
 
 
 ラクドス(赤黒)のカード
 構築
 3.《ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch》
 2.《とげの道化/Spike Jester》
 1.《狂気の種父/Sire of Insanity》
 
 ラクドスにはヤバいカードがたくさん入ったね。3種はどれも驚くほど攻撃的だ。とはいえ種父は他の2枚より、中速からランプ戦略向けだね。
 
 リミテッド
 《殺戮の剣闘士/Carnage Gladiator》
 
 戦場にいるだけで相手へのプレッシャーが凄い。しかも自分自身の殴り性能も高い。
 
 
 ゴルガリ(黒緑)のカード
 構築
 3.《死橋の詠唱/Deadbridge Chant》
 2.《縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped》
 1.《化膿/Putrefy》
 
 前のめりなカード、コントロール用のカード、色々なデッキに入る優良除去。完璧じゃないか。
 
 リミテッド
 《化膿/Putrefy》
 《コロズダのゴルゴン/Korozda Gorgon》も超強いけど、最強かつ超安定な除去である《化膿/Putrefy》と比べると、ゴルガリのトップカードを争うには分が悪い。
 
 明日は赤をレビューするよ。ボロスとグルールも一緒だ!
 
 
 
 LSV
◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 黒・ラクドス・ゴルガリ (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Black, Rakdos, and Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月30日
 
 http://www.channelfireball.com/home/dragons-maze-set-review-blackrakdosgolgari/
 
《汚濁まみれ/Drown in Filth》
 構築2.5点
 《根囲い/Mulch》、《忌まわしい回収/Grisly Salvage》、《追跡者の本能/Tracker’s Instincts》に新しい仲間が入ったのかも。上で触れた仲間のどれかを唱えた後に使えばクッソ汚いことをできそうだし、単体で使ってもタフ1なら割と簡単に落とせるだろう。何も考えずにデッキに放り込むカードじゃないけれど、除去であり掘れるスペルとして、ドランリアニメイトのプランを支えてくれそうだ。
 
 リミテッド2.5点
 プレリリースのデッキに2枚、《死橋の詠唱/Deadbridge Chant》と一緒に入れてたけど中々よかった。最初の1枚を使うのは少し賭けだから、タフネス1を対象にするようにした。でも2枚目以降は《終止/Terminate》だからね。それに活用や《Regrowth》、リアニメイトカードとのシナジーもある。
《肉体+血流/Flesh+Blood》
 構築1.0点
 《血流/Blood》の側はとても強力なんだが、《肉体/Flesh》の側がどうも。クリーチャー1体を追放してもう1体を強化するのが5マナじゃ割にあわない。ましてやソーサリー速度じゃね。
 
 リミテッド3.5点
 《捕食/Prey Upon》は赤緑じゃいつでも使えるカードだったんだから、クリーチャーに+5/+5とか修正を当てながら格闘させるのはとても強力だろう。分割の中で柔軟な方ではないけれど、メリットつきの《捕食/Prey Upon》とあれば仕事はするさ。
《花崗岩の凝視/Gaze of Granite》
 構築2.0点
 《破滅的な行為/Pernicious Deed》の設置マナに加えて起動まで一括払いしなきゃならんので、ディードよりもかなり除去範囲が狭くなってしまう。カードパワーは高いけれど、5マナで《神の怒り/Wrath of God》もどきしかできないんじゃ格好がつかないよね。
 
 リミテッド3.0点
 ゴルガリなら毎回入れるところだけど、シールドではあまり活躍しなかった。6マナとか7マナかかるソーサリーなもんで、最も危険な敵を倒せないんだ。全体除去としてみると弱い部類だけど、それでもリミテッドでは使いでがあるカードだよ。
《コロズダのゴルゴン/Korozda Gorgon》
 構築1.0点
 構築で使えない理由を一つ一つあげていったら、こいつは-3/-3くらいの修正は受けちゃうんじゃないの?
 
 リミテッド3.5点
 たとえカウンターを載せる手段が皆無でも(黒と緑であまりそういうことはないだろうけど)、依然として強力だ。2/5接死は強力だ。しかも活用や進化したら相手のクリーチャーを落としにいけるのはとても素晴らしい。
《化膿/Putrefy》
 構築3.0点
 《化膿/Putrefy》が加わったのはジャンドの手持ち武器的に嬉しい。アーティファクトもクリーチャーも倒せて、しかも唱えやすいときた。色々なデッキに入って、スタンダードで良カードとしての立場を確立するだろう。俺は強い除去が好きだよ。これがあるせいで、《魔女封じの宝珠/Witchbane Orb》が今よりも更に使えないカードになるしね。
 
 リミテッド3.5点
 インスタントの優良除去はいつでも素晴らしい。初手に取ったとしても屈辱は感じないさ

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 黒・ラクドス・ゴルガリ (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Black, Rakdos, and Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月30日
 
 http://www.channelfireball.com/home/dragons-maze-set-review-blackrakdosgolgari/
 
《狂気の種父/Sire of Insanity》
 構築3.0点
 独占プレビュー記事でも書いたけど、こいつは大したクリーチャーだ。永続《精神錯乱/Mind Twist》でゲームに蓋をするのは大きく、おまけでついてくる6/4もでかい。《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》は当然のように目の敵になってるが、こいつは中でもヤバい奴だ。
 
 リミテッド4.0点
 リミテッドだと、お互いを《精神錯乱/Mind Twist》したらどっちが得かというのは予想しづらいけど、ぶっぱして6/4が場に残ってる方が強いんじゃないかな。とにかく即場に出したいときもあれば、手札に抱えてゆっくりしたいときもあるだろう。どちらにしてもイカれてるよ。
《とげの道化/Spike Jester》
 構築2.5点
 典型的なラクドス。パワー3の速攻持ちとしては最も軽い。タフネス1でも良ければの話だけどね。名前にスパイクとか入ってるだけあって、勝ちにいくのに悪くないカードだが、 2ターン目に3点で殴れるのは冗談ではない。これから2年、赤黒のデッキはこいつのおかげで早くなるだろうね。
 
 リミテッド3.0点
 《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker》もこいつにきっと憧れてたんだな。殴りだすのは鎖歩きより早いし、ブロックもできる。何枚入れても入れすぎってことはないね。
《労苦+苦難/Toil+Trouble》
 構築1.0点
 カードを2枚引きたいなら、こんな苦難の道のりをいかなくても。《血の署名/Sign in Blood》を使って、もう片方の《嵐の運び手/Storm Seeker》のことなんて忘れればいいじゃない(一方、俺が最初にマジックを始めたとき、嵐の運び手は素晴らしいカードと思われてた。ここで触れられるとかちょっと嬉しい)。だけど、代わりに《ラクドスの復活/Rakdos’s Return》を4で撃つことを考えてみようぜ。な?
 
 リミテッド3.0点
 弱い《予言/Divination》でも依然として予言には変わらない。実は結構強いんだぜ。いったん6マナに届きさえすれば、7点以上あるライフも一気に詰められる。残念なのは、両方を使える頃には相手の手札にカードがあまり残っていなさそうなことか。でも予言でありながら、たまに《溶岩の斧/Lava Axe》になるってのはいいカードだと思うよ。

 ゴルガリ
 
《死橋の詠唱/Deadbridge Chant》
 構築2.5点
 《ニンの杖/Staff of Nin》とか好きだからな。嫌いなはずないさ。毎ターン墓地からカードを引けるような感じだが、平均するとデッキから引いてくるよりも強いはず。最初に落ちる10枚はライブラリーと同じだが、それ以外で墓地に落ちるカードといえば高確率で土地以外だろう。そしてこれを出してるともなれば、土地は引きたくないって思ってるはずだ。しかもときたま《Black Lotus》がついてくるようなもので、クリーチャーが無作為に選ばれたらコストを払わずに出せるんだぜ。《ニンの杖/Staff of Nin》と同じく、たくさんは入れたくないカードだと思うけど、中々のアドエンジンに思える。それに墓地をシャッフルして何が出るか見守るとかわくわくするだろ?
 
 リミテッド3.5点
 強いカードだと思うんだけどね、プレリリースで使って、1枚もカードを引けなかった。4回も唱えたのにだぜ。1回は相手が即投了して、3回は即破壊され、1回なんて《拘留の宝球/Detention Sphere》された上に、相手が宝球を《叫び回る亡霊/Keening Apparition》で割って、ライブラリー破壊で負けたんだぜ。
 まとめると:
 ライブラリーから落ちたカード:50枚
 引いたカード:0枚
 場に出したクリーチャーの数:0体
 
 そうは言っても、かなり強力なアドバンテージエンジンだと思うので、早めに取って必要ならタッチで使いたい。シールドだと、メインからエンチャント破壊を入れている人が多いので弱くなるかな。
《有害+不潔/Down+Dirty》
 構築1.0点
 またまたヨゴレ系の名前がついてるし、遠慮しておきたいな。ゲーム的には、《Regrowth》や《精神腐敗/Mind Rot》に1マナ余分に払うのは、コントロール相手だとしても気にかかってしまう。
 
 リミテッド3.0点
 《有害+不潔/Down+Dirty》は盤面に影響こそしないが、カードアドバンテージとしてはすばらしいものがある。相手の手札がちょうど2枚のときに融合して全力で撃てれば超気持ちいいだろう。それに有害も不潔も、どちらも単体でプレイして満足のいくものだ。片方しか使えないのなら、デッキに入れない方がいいとは思うけどね。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 黒・ラクドス・ゴルガリ (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Black, Rakdos, and Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月30日
 
 http://www.channelfireball.com/home/dragons-maze-set-review-blackrakdosgolgari/
 
《殺戮の剣闘士/Carnage Gladiator》
 構築1.0点
 3マナだったら滅茶苦茶強かったと思う。4マナじゃあ、《地獄乗り/Hellrider》や《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》みたいなぶっ壊れてる奴らに対して、あまりに分が悪い。ブロックするたびに1点飛ぶのは凄いから、スタンダードで4マナ域が落ち着いたら、検討する価値が出てくるかもね。
 
 リミテッド3.0点
 コントロールデッキですら、こいつは十分なサイズに強烈な能力を備えているから使う価値があるだろう。前のめりなデッキなら酷いことになる。凄まじいプレッシャーをかけながら、討ち取ることも容易ではないからね。前のめりになりそうだと思うなら3.5点は悠々つけられるし、初手に取ったって悪くないと思うね。
《ラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witch》
 構築2.5点
 《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》だとか《地獄乗り/Hellrider》だとかの殴りクリーチャーがローテーションで落ちたら本気出す。イクサヴァの方が強いところまであるぞ:
 1.クリーチャーとの直接戦闘なら地獄乗りより強い(大体貴種には負けるが)
 
 2.自軍のクリーチャーに速攻がつく。《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler》を筆頭に、不死でタップインする《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger》、どこかの魔女を食ってカウンターが載るファルケンラスの貴種、元から速攻のついてる《絡み根の霊/Strangleroot Geist》に速攻がつく。すごい!あとは活用先とか実験体とか《オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voltaren》とか、枚挙にいとまがない。
 
 3.他の連中と比べて火力で落ちにくい。
 
 それに解鎖しなくたっていい。3/3先制攻撃はブロッカーとして強いけど、これくらい強い能力を秘めたクリーチャーをブロックで使うには勿体ない。3番手ってところだが、全く使われないことはないだろうし、今より弱くなるより先に強い時代が来ると思うよ。
 
 リミテッド4.0点
 4ターン目にイクサヴァを出して4点殴ってる時点でとても強い。更に《熱情/Fervor》っぽく速攻が着くのも無意味じゃない。どんなデッキで使っても強いけど、驚かないことに解鎖デッキで使えば最強だ。
《残虐の達人/Master of Cruelties》
 構築2.0点
 除去で死ぬクリーチャーとしてはちょっと重い。あと1マナ軽ければ使いたくなるようなクリーチャーなんだが。なのでテキストにはステキなことが書いてないとね。幸運なことに、戦闘ではあらゆるものに勝てる(ダブルブロックされる可能性はあるけど)。ただ、こいつだけでは対戦相手を殺せないのが残念。でも相手のライフgあ1になったら何かしら思いつくだろう。
 
 リミテッド4.0点
 相性ぴったりなものを教えてやろう。クリーチャーとの戦闘で無敵な能力と、凄まじく速いクロックだ。タフネスが4あるのだってマイナスにはならないさ。
《モルグの噴出/Morgue Burst》
 構築2.0点
 墓地で色々するのが好きなセットだねえ。《強行+突入/Breaking+Entering》に比べると《モルグの噴出/Morgue Burst》は少し落ちるが、ブロッカーや除去に関係なく相手にトドメを刺せることには敬意を払おう。墓地にばかでかいクリーチャーを落とす手段を思いついたら、これを使えば最強かもよ。
 
 リミテッド3.0点
 2:1交換とか好きやから。しかもこれほどのアドとくれば待ったなし。6マナのカードでしかも状況依存のカードだから、いつもの注意はあるけれど、マナカーブのトップをこれで決めるのは中々鋭いと思う。
《名演撃/Showstopper》
 構築1.0点
 始めるか……俺の自爆ショー。
 
 リミテッド2.5点
 まあ大体、こちらのクリーチャーが死んだターンにしか撃てない《ショック/Shock》だよね。それでも入るし、4~6点ばかり当てれる可能性もあるから使えないことはない。相手の除去が薄ければ気軽に抜けばいいし、クリーチャーが少ないデッキでは使わなければいいね。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 黒・ラクドス・ゴルガリ (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Black, Rakdos, and Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月30日
 
 http://www.channelfireball.com/home/dragons-maze-set-review-blackrakdosgolgari/
 
《迷路の嫌悪者/Maze Abomination》
 構築1.0点
 6マナ4/5で大した能力もないとか、構築では嫌悪されても仕方ない。
 
 リミテッド2.5点
 マナカーブの上の方は空きが少ないとはいえ、こいつより弱いのは多い。このサイズの接死持ちは戦闘がとてもやりづらいし、他の多色クリーチャーがにたまに接死がついたりするのも、サンデーにサクランボが載ってるみたいで嬉しいだろう。
《荒廃の司教/Pontiff of Blight》
 構築1.0点
 重たいカードを賛美するのは十分聞いたよな。だったらこいつは短く終わらせよう。強請は強い能力だけど、こいつがそれで救済されるわけじゃないな。
 
 リミテッド4.0点
 あらゆるものをブロックできて、ほとんどの除去に耐え、少しの呪文で相手のライフを吸い尽くす。これが爆弾レアじゃなけりゃ、何が爆弾レアだってんだ?
《ラクドスのドレイク/Rakdos Drake》
 構築1.0点
 ペットなら鎖につないでおかないとな。
 
 リミテッド3.0点
 他の3マナ解鎖クリーチャーに比べてブロッカーとしては酷い性能だが、回避能力があるおかげで、ブロックに回らなきゃならないような状況に押し込まれることはなさそう。黒がメインカラーなら絶対に抜かないと思う。抜くこともできないでもないけどね。
《悪意ある占有/Sinister Possession》
 構築1.0点
 だいじょうぶだ…おれはしょうきにもどった!
 
 リミテッド0.0点
 リミテッド0点への道は険しい。しかしこいつは名誉ある0点だ。
《ウブール・サーの門番/Ubul Sar Gatekeepers》
 構築1.0点
 門番サイクルは、白・アゾリウス・オルゾフで既にやったよ。こちらを見てくれ。
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-white-azorius-and-orzhov/ (元記事)
 http://misdirection.diarynote.jp/201305012327038735/ (拙訳)
 
 リミテッド3.0点
 構築でもリミテッドでも、他の門番よりこいつが好きだ。《ネクラタル/Nekrataal》は、複数の門を要求したとしても強いカードだったってことだね。それでも残念ながら構築級ではなかった。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 黒・ラクドス・ゴルガリ (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Black, Rakdos, and Golgari
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月30日
 
 http://www.channelfireball.com/home/dragons-maze-set-review-blackrakdosgolgari/
 
《破滅小径の悪党/Bane Alley Blackguard》
 構築1.0点
 悪党に墓標は要らん。
 
 リミテッド1.5点
 いかに2マナ域を愛する俺とはいえ、こいつはメインに入れるより、速いデッキに対するサイドボード要員だよなあ。
《血の公証人/Blood Scrivener》
 構築2.5点
 素晴らしいフレーバーテキストはおいといて、血の公証人はしょっちゅう暴勇状態になることが予想されるデッキでドローエンジンになってくれる。暴勇は歴代能力の中で、達成するのが最も容易な部類のものではないが、2/1のゾンビに能力がくっついてるとくればいけるかもしれない。前のめりなデッキなら手札を空にするから、こいつを利用できるかも。スタンダードでは最近、重たいのをマナカーブのトップに据えることが多いから(《雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite》や《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》など)、これとはあまり相性が良くないかもしれない。だけどデッキを作るときにはこいつを思い出すようにしたいな。
 
 リミテッド3.5点
 どれくらいドラゴンの迷路の環境が前のめりか分からないが(願わくばそこまで早くありませんように)、2マナ2/1は普通に悪くないし、ときに超強いこともある。そんなクリーチャーに後半戦になったとき役立つ能力がついてれば、どんな環境でも通用するよね。
《墓所への乱入/Crypt Incursion》
 構築2.0点
 現スタンの墓地対策には無暗に強烈なものがいっぱいあるが、15点以上もライフゲインが狙えるようなものはなかった。生物を全部一度に追放するのは中々の効果だ。もっとも残念なことに《堀葬の儀式/Unburial Rites》は残してしまう。攻撃的なデッキ相手の《骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone》兼、リアニメイト相手の墓地対策と、2種類に使える保険として有能かもしれない。ただまあ、対象をビートダウンかリアニメイトかどっちかに絞って、専用の対策を用意した方が効果的だとは思うけどね。
 
 リミテッド1.0点
 いったいどんなマッチアップにこれをサイドインするかが見えない。まあただ、サイドから投入することもあるだろうか。問題として、ライフゲインが有効なマッチは展開が早く、こいつを使っても大量のライフゲインにはつながらないことがある。もっとも、ゲインできる量が多いときのことを考えると、試してみる価値はあると思うけどね。
《致命的な噴煙/Fatal Fumes》
 構築1.0点
 4マナもかかるとか致命的すぎる。
 
 リミテッド2.5点
 プレリリースで2枚ばかり入れたんだけど楽しかったよ。見た目通りのカードだった。まあつまり、「あまりイケてない」ってことなんだけどな。戦闘を絡めない限り、こいつは4マナの《ショック/Shock》みたいなもので、コンバットトリックとして使うには間違いなく重すぎる部類のカードだ。とはいえ除去だから、デッキが重すぎたりでもしない限り、外すつもりは毛頭ない(俺のデッキは大体重くなるんだが、それはそれで別の問題だ)。
《雇われ拷問者/Hired Torturer》
 構築1.0点
 そうか、やはり雇われ業界は黒いのか。
 
 リミテッド1.5点
 2/3防衛を派遣依頼するなら、こういうのもいいかもね。でもこいつで相手を痛めつけることってあまりなさそう。マナが余ってて労働者派遣法をかいくぐれるならどうぞ。

◆ 【翻訳】ドラゴンの迷路・レビュー 青・ディミーア・イゼット (by LSV)
 
 Dragon’s Maze Set Review - Blue, Dimir, and Izzet
 
 Luis Scott-Vargas, 2013年4月29日
 
 http://www.channelfireball.com/articles/dragons-maze-set-review-blue-dimir-and-izzet/
 
《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》
 構築1.0点
 《方解石のカミツキガメ/Calcite Snapper》はトーナメントの常連でこそなかったが、サイクロプスよりも強かった。被覆がないんじゃ突然衰微してしまいかねないし、そもそも前任のカメからして使用頻度は高くなかった。同じ系統で少なくとも《窯の悪鬼/Kiln Fiend》は軽かったが、それでも全力で攻める赤単系でしか見られなかったからね。
 
 リミテッド3.0点
 俺は壁が好きだし、呪文を唱えればたまに相手のクリーチャーを潰してくれる壁とくれば尚更だ。それどころかこいつは、こちらのターンに何か唱えることで4点殴りにまでいけるらしい。
《変化+点火/Turn+Burn》
 構築3.0点
 分割カードっていいよな。2つの効果があるわけだけど、そのどちらも単体では構築での使用に耐えない。でも2つが合わさるとかなり使われそうな呪文になる。《スラーグ牙/Thragtusk》や《静穏の天使/Angel of Serenity》のような、普通に除去しようとしても美味しくないのを後腐れなく倒せるのは素晴らしいし、序盤に単なる2マナの火力として使えるのも良い。青赤系のデッキに1,2枚採用されなかったら驚くくらいだね。
 
 リミテッド3.5点
 《ショック/Shock》、《お粗末/Humble》、《終止/Terminate》が詰まっているカードだから、リミテッドの除去として嬉しいね。2:1交換も簡単にとれるだろう。

 青のカード
 構築
 《霊異種/AEtherling》
 
 分かりやすい。一番使ってみたいカードだし、一番強力なカードだと思う。きっと強いぞ。
 
 リミテッド
 《走者止め/Runner’s Bane》
 
 除去オーラは普通弱いもんだが、走者止めはやれると思う。中々優良除去じゃなかろうか。
 
 
 ディミーア(青黒)のカード
 構築
 3.《歪んだ体形/Warped Physique》
 2.《概念泥棒/Notion Thief》
 1.《遠隔+不在/Far+Away》
 
 優良除去がいっぱいだ。ディミーアも平均以上に得るものが多かった。更にディミーアは、最も《スフィンクスの啓示/Sphinx’s Revelation》に対して壊滅的打撃を与える回答も得た。《狂気の種父/Sire of Insanity》や《復活の声/Voice of Resurgence》の方がずっとカードとしては強くてもね。
 
 リミテッド
 《遠隔+不在/Far+Away》
 
 《偽り/Jilt》が適正な色になって帰ってきた。偽りの強さは本物だったから、《遠隔+不在/Far+Away》もさぞかし強いだろう。
 
 
 イゼット(青赤)のカード
 構築
 3.《天才の煽り/Blast of Genius》
 2.《捕獲+放流/Catch+Release》
 1.《変化+点火/Turn+Burn》
 
 分割カードが最強だ。軽い除去と重たい便利呪文がトップだね。煽りはこの中だと一工夫必要なカードだけど、間違いなく素敵だね。
 
 リミテッド
 《変化+点火/Turn+Burn》
 《天才の煽り/Blast of Genius》ってガチで言いたかったんだけど、《変化+点火/Turn+Burn》は軽すぎる上に強すぎてスルーできなかった。2マナで使っても5マナで使っても強いというのが《天才の煽り/Blast of Genius》より上にくる理由。どんなに俺が3枚引きたくてもね。
 
 明日は黒をレビューするよ。ゴルガリとラクドスも一緒だ!
 
 
 
 LSV

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